メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

エッグノッグはちょっと苦手ですが、、、

2016-12-14 00:31:37 | 食文化

先回のグリュワインのほかにも

とりわけアメリカでは、「ああ、クリスマスだなあ」と思わせる

ある特別な飲み物があります。

 

毎年この時期になると、急上昇する検索ワードにもなる「ある特別な飲み物」とは?

 

答えは「エッグノッグ」です。

私たちにはまだ馴染みの薄い「エッグノッグ」とはどんなもの?


一言で言えば、ちょっとクリーム色がかって
ちょっとどろりとしていて
何やら薬草や香草を思い起こさせる不思議な香りがする
甘い甘いミルクのようなもの。


けれども
「なあんだあ、単なるドロドロ甘いミルクじゃないの。」などと
あなどったら大間違い(笑)。

欠かせないのは
ウィスキーやブランディーやラムなどのお酒と、ある特別なスパイスです。
ま、一言で言えば、「卵酒」(笑)?

ワシントンDCでクリスマスを過ごす時は
いつも郊外の友人の家に仲良し3カップルが集まってから
クリスマスディナーに出かけます。

クリスマスディナーに出発する前に
こんな「儀式」が始まるのはいつものこと。

「メイ、今日は『エッグノッグ』だよ。
 クリスマスだからね。」

カウンターの向こうからティムが言います。



身を乗り出している私の前で
彼がひとつひとつ得意げに説明をしてくれます。

「まずエッグノッグを入れて、、、」



「それからバーボンを入れて、、、」
「最後にこれを入れるのさ。」
と、取り出したのは、まあまあいったいなんでしょう。


これ、ナツメグの実なんですって。

小さな瓶に入ったパウダー状のナツメグはいつも使っていましたけれど
その大元がこんな硬い身だとは知りませんでした。

この固い実をすりおろします。


エッグノッグのあの薬草のような香りの正体はこのナツメグだったわけ!

はい、これが「エッグノッグ」です。

ティムが言います。

「これをつまみながら飲めば、気分はクリスマスさ。」

ピーカンナッツです。

 

お酒抜きのエッグノッグは何もこの季節に限らず

スーパーの牛乳売り場に並んでいます。

 

成分は

「牛乳、クリーム、砂糖、スキムミルク、卵黄、塩、スパイス、ターメリック(着色用)」


実は、我が家の冷蔵庫にも
誰かさんがいつも買ってきてしまいこんでます。

そしてお酒を加えずに飲んでます。



それにしても、こんな甘ったるいもの
大の男が昼間から飲んじゃっていいんでしょうかねえ(笑)。


クリスマスは好きですが

エッグノッグは甘すぎてちょっと苦手なメイおばさんです。

 

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