さてさて昨日の続きですが
この「Le Pain Quotidien」というお店
料理に使っているのも、テーブルに運ばれるのも
そしてお店で売られているのも全部チュニジアのオリーブオイルです。
???と思いません?
ねえ、ふつうだったらイタリアとかスペインとかギリシャとか、、、
今日は「なぜチュニジア?」の謎に挑みましょう(笑)。
だってそれこそがこのお店の歴史とも言えるのですから。
はい、それでは紙芝居風にまいります。
あ、この漫画本、日本のお店では見られませんでしたけれど
アメリカのお店ではレジに置いてあって自由にいただけるのです。
さあさあ、紙芝居の始まり始まり。
表紙のアランさんが手につまんでいるのはオリーブの実です。
昔ある所にアラン・クッモンさんという男の人がおりました。
アランはベルギーで生まれて、シェフとなり
1990年、とうとう自分のベーカリーをオープンすることとなりました。
そしてお店で使うオリーブオイルを探していました。
1999年、アランは1週間の休暇を過ごすため、友人のいるチュニジアへやってきました。
「やあ、久しぶり!」
「アラン!チュニジアへようこそ!」
マジェルダ渓谷への途中
「さあ、荷物を下ろしてくつろいで。妻が美味しい食事を用意してるから。」
「う~ん、これは美味しい。」
「この食材はすべて私たちの農場で収穫したものなんだ。明日農場に連れて行くよ。」
「それは嬉しいねえ。ブリュッセルにいる時から楽しみにしていたんだよ。」
翌朝午前5時。
「さあ行こう、アラン!林まではそう遠くないから。」
馬が突然興奮し、落馬するアラン。
「君が落ちた所こそが我々の最古のオリーブの木の下だよ。さあ、アラン、私についてきて。この農場では何代にもわたって伝統的なオーガニック栽培が行われている。ひとつひとつ手で摘まれたオリーブは向こうの搾油所に運ばれる。。まずは石でつぶしてオリーブの実をペースト状にするところから始まって最後には君が昨夜の食卓で味わったオイルになるんだ」
「う~む、これこそが『Le Pain Quotidien』にふさわしいオリーブオイルだ!」
「使われている石車はもう何百年も前のものなんだよ。ペースト状になったオリーブの実は、籠に移され、押されて、液体部分と残りの部分に分けられる。今では遠心分離機が主流になったけれど、我々は、手作業でやっているんだ。そうして絞られたオイルはしばらく寝かされる。」
5日後、キッチンに立つ時を待ちかねる思いで、ブリュッセルへと戻ったアランの両腕の鞄には、あふれるばかりの品が詰められていました。
以来、アランがチュニジアで出会ったエキストラバージンオイルといくつかの食材は
今もなお「Le Pain Quotidien」のテーブルの上に運ばれる一皿一皿を豊かに演出し続けているのです。
――――――――――――――――――
ですって。
はい、お し ま い。
東京のお店でもチュニジアのオイルが使われていましたよ。
読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
↓