ヒグチアイと矢野絢子の対バンということで期待大!、1週間だけのグランドピアノだし。
1番手はヒグチアイ、今回はピアノの手元が見られる場所に座りましたが、指の動きも滑らかでピアノの演奏そのものがものすごく上手いですね。強弱のアクセントの幅が大きくて感情がしっかりとピアノから伝わってきます。
MCで、先週祖父母がいる香川に一家そろって行っていたことや、夏らしくということで幽霊を見たことなどを、いつもの低いテンションで喋ってました。勢いのある「メグルキオク」や「きらいになってゆく」「ココロジェリーフィッシュ」「黒い影」で表に出る力強さを感じ、静かな「さっちゃん」や「ホームタウン」で内に秘めた熱情を感じ、ますます好きになりました。既発のCDが販売終了なのが残念です。
2番手の波音は、鹿児島で活動しているシンガー。今日はピアノの阿部樹一と登場です。ピアノは、繊細な音はやはり女性ピアニストのほうが出せるのでしょうか。波音はきれいないい声をしていました。
トリは矢野絢子、ブルームーンカルテットの黄啓傑と登場です。最初の「青いブーメラン」でトランペットが入ったのですが、この音が元からそういうアレンジだったのか、というくらいはまっていてびっくり。MCでは、高知が40度超えを記録した時ツアーに出ていて、高知にいなくて良かったとはっきり言ってました。月見ル君想フで演奏するのはかなり久しぶりとのこと、今は関東のいろんな場所でライヴをやっているけれど、以前は東京でライヴというとここ月見ルでやっていて、スタッフさんにたくさんお世話になって、ヒグチアイのステージを見ていてあの頃の自分を思い出し心が熱くなったと言ってました。若者を見守るベテランの気分なのでしょうか。ヒグチアイが歌小屋の2階で歌うのも見てみたい気がします。
矢野絢子と黄啓傑のステージは即興の掛け合いのように自由で、夏らしく怪談お岩さんを題材にジングルみたいなのををやったり、気分をそのまま音にして楽しんでいる様子でした。ヒグチアイもこんな感じで他の楽器と共演するようになれば、内向きと捉えられているものも外へと広がっていくんじゃないかな。いろんな人と対バンしていろんなスタイルを経験してもらいたいと思います。
「Blue」の収録曲は元々ブルームーンカルテットと一緒にやる曲だから、トランペットが自然と効果的に入っています。最後には、前日に仙台歌の日で一緒で今日はお客さんとして来ていたピアニスト山下順一をステージに上げて矢野絢子は歌に集中し、楽しさを満喫していました。アンコールは「Bule」から「青い月夜に」
ヒグチアイの魅力を再確認するとともに、矢野絢子がそうだったみたいに外に開いていったらもっと凄いことになるんじゃないのか、と期待が膨らんだ夜でした。
<セットリスト>
ヒグチアイ
1.メグルキオク
2.きらいになっていく
3.さっちゃん
4.ホームタウン
5.ココロジェリーフィッシュ
6.黒い影
7.トウキョウ
8.曲名不明
波音
矢野絢子
1.青いブーメラン
2.曲名不明
3.夏休みの歌
4.短い髪の女の子
5.ひかりのすあし
6.Birth
7.人生よ上等だ
8.汽笛は鳴いて
9.曲名不明
Enc.青い月夜に
8/12 青山月見ル君想フ
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