まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
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TAICHI/太極 ヒーロー 太極2 英雄崛起

2013-10-05 23:23:42 | 香港映画(あ~な行)

前作でトロイから陳家溝を守った楊露禅(袁曉超ユエン・シャオチャオ)が村に留まれるよう、結婚することを選んだ玉姫(アンジェラベイビー)だが、楊に自分を師匠と呼ばせて夜も同じ布団には寝かせず厳しい修行を課す、結婚とは名ばかりの日々が続いていた。

玉姫の兄・栽秧(馮紹峰ウィリアム・フォン)が久しぶりに村に帰ってきて、修行の成果として見事なカンフーの腕前を見せる。そして陳家一族に古くからある言い伝えをたてに楊を村から追い出そうと画策する。

言い伝えで凶兆が出るとされる鐘に小細工を仕込んで楊に村を出るように迫るが、直接楊と栽秧が手合せをしたら、栽秧の機械仕掛けがばれてしまい赤っ恥をかいてしまう。小さいころからカンフー修行よりも機械好きだった栽秧は、陳家の総帥である父(梁家輝レオン・カーフェイ)に理解されず家を出て、機械の研究を続けていたのだ。

清での利権を狙う西洋人から資金を引き出し官位を賄賂で買った方(彭于晏エディ・ポン)は、大砲で陳家溝を威嚇しながら陳家の総帥と楊を捕えに来る。2人と玉姫は村の入口で応戦し、大軍に囲まれながらも奮闘するが多勢に無勢、もはやこれまでというときに、栽秧が飛行機を完成させて加勢にやってくる。絶体絶命の楊と玉姫を乗せて方の大軍から脱出するが、3人分の重みに飛行機は耐えられずにあえなく不時着、栽秧も捕まってしまう。

楊と玉姫は無実を訴え出るため、かつて陳家溝で父と手合せしたことがあり、今は皇帝の側に仕える八卦掌の達人を訪ねる。ここでもまた、前作の陳家溝に入るところであったように何人かの達人と相対するが、陳家の技を身につけた楊は難なくクリアしていく。そして、皇族の実力者の食事を準備する台所で繰り広げられる八卦掌の達人との真剣勝負は、林立する細い竹組の足場の上を飛び回りながら行われるが、攻守にバランスの取れた技で楊が圧倒する。その陰陽自在の拳が「太極拳」と命名され、太極拳の名前の裏にこんな物語があったなんて初めて知りました。しかしラストシーンでは、ボロボロになった方が怪しい洋館に連れ込まれて、何やら不穏な空気が。。。

笑いも涙もアクションもてんこ盛りで、楽しいエンタメ作品でした。前半の玉姫の長兄栽秧を中心としたエピソードは、『太極/ゼロ』のトロイに続いてレトロで男の子の喜びそうなメカが満載です。栽秧が身に着けていたパワードスーツは、子供の時は父である師匠に否定され、今回は楊に完敗することで、機械を全否定してるかのように見えますが、もう一つの発明品である飛行機が不完全ながらも楊と玉姫の窮地を救い、機械は邪道と思っていた父の考えをも改めさせます。幼少の頃から修行よりも機械を作ることが好きだった栽秧が、武術一家の血筋に生まれながら自分の好きな道を行く姿は、パワードスーツの失敗後の飛行機の成功という形で、栽秧の感じていたであろうコンプレックスを鮮やかに覆し、清々しさが残ります。

カンフーアクションは袁曉超がメインで、今回アンジェラベイビーは控えめ、美しい流麗なカンフーアクションがあまり見られずちょっと残念。続きがどうなるのだろうと気を引くラストシーンは連続ドラマみたいですが、今度はどんなメカが出てくるのか、やっぱり気になります。方自身が改造人間になるのかな?

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