まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
たまにライヴや本の感想、中小企業診断士活動もアップします。

メビウス

2015-01-31 23:38:19 | 韓国映画(は~わ行)

最近はプロデュースや脚本が多いキム・ギドク監督の最新作は、何と台詞なし!物音とうめき声、叫び声、音楽はありますが、登場人物が全く喋らない様子は無言劇のような不思議さに満ちてました。

浮気を続ける夫に我慢できなくなった妻は、ナイフを持ち出して夫のナニを切ろうとするが、抵抗されて血迷ったのか矛先は高校生くらいの息子へ。哀れ息子は男性のシンボルを失ってしまう。ナニを切りとるというのは、日本では阿部定事件が有名だけど、海外にも似たような話があるのかどうか。

父親は責任を感じ自らのモノを移植用に切除したうえで、エクスタシーを得る方法をネットで探す。自らの身体をを傷つけて快感を得る方法を息子に教えると、息子はまるで猿のように試しだしてついにはナイフで肩をえぐるまでに。

快感を得られても男性としての喪失感を埋めることはできず、息子は同級生にバカにされ不良仲間にも失笑され、少年院の同房者にもからかわれる。男同士、自信を失くす気持ちは分かるがからかうのはどうかなあ。中高生くらいなら仕方ないかもしれないけれど。

海外で移植が成功したという記事を見つけ、息子はようやく移植を受けるが、そのナニは母親にしか反応しなかった。。。

うーむ、因果応報というか、父親にとっては悪夢のような展開ですな。それでも反応してしまうのが男の悲しい性なんでしょう。母親役と不倫相手の雑貨屋の女が同じ女優だとは気づきませんでした。母親のメイクがかなり濃かったから雑貨屋の女の方が遥かに魅力的に見えたし、ナイフをぐりぐりやるときの、男を支配しているかのようなSっぽい表情が誘い込まれそうな雰囲気を醸し出しています。

身体を傷つけることで本当に男性のエクスタシーを得ることが出来るのかどうか、試す気はないけれどちょっと興味ありかも。

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