まてぃの徒然映画+雑記

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嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見一郎、古賀史健著

2015-11-18 21:29:29 | 読んだ本

2~3年くらい前から脚光を浴びだした「アドラー心理学」、欧米ではフロイト、ユングと並んで「心理学の三大巨頭」と称されるアドラーの思想を、哲学者と青年の対話を通じて語る。

トラウマの否定、原因論ではなく目的論、人は変われる、すべての悩みは対人関係の悩み、われわれは同じではないけれど対等、といった刺激的な考え方やキーワードが紹介されて、アドラー心理学が掲げる目標が述べられる。

行動面の目標が2つ、自立すること、社会と調和して暮らせること。行動を支える心理面の目標が2つ、わたしには能力があるという意識、人々はわたしの仲間であるという意識。

人生のタスク(仕事のタスク、交友のタスク、愛のタスク)と向き合うことでこれらの目標が達成できると説き、さらにアドラー心理学のエッセンスを語っていく。

自分が変わるための心理学、承認欲求の否定、課題の分離、他者の課題に介入せず自分の課題に介入させない、自由とは他者から嫌われることである、対人関係の入り口は課題の分離でありゴールが共同体感覚、ほめてはいけない、共同体感覚を持つのに必要な自己受容、他者信頼、他者貢献の3つ、行為のレベルではなく存在のレベルで他者を見る、貢献感を持てれば幸福になれる、普通である勇気、計画的な人生は不可能、いまここを真剣に生きる。

短時間で自分の中で消化するのは難しいし、「アドラー心理学を本当に理解して生き方まで変わるようになるにはこれまで生きてきた年数の半分が必要である」とさえ言われているから、今すぐ全てを実践できなくてもいいだろう。

ただ「どうすれば人は幸せに生きることができるか?」という哲学的な問いに具体的な「答え」を出しているのだから、幸せになろうと思えばなれるはずだ。

でも自分の現状と夢、目標を考えるとなかなかうまく「幸せになる」ことに繋がらない。まだまだ自分の中で咀嚼して対話して、本質を理解しないといけない。
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