まてぃの徒然映画+雑記

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レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳 精武風雲・陳真

2011-10-19 22:32:27 | 香港映画(は~わ行)

ブルース・リーの『ドラゴン怒りの鉄拳』をドニー・イェン甄子丹主演、アンドユー・ラウ劉偉強監督でリメイク!伝説のヒーローチェン・ジェン陳真が甦る!

第一次世界大戦、フランスに人夫として送られた陳真たちは、生きて中国に帰ろうとドイツ兵に向かって反撃するが、仲間の一人が犠牲となる。戦争が終わり中国に帰国した陳真は、フランスで犠牲になった仲間の名前で生活していた。当時の中国は日本を筆頭に列強各国に牛耳られ、上海は租界として分割されていた。とりわけ日本は満州をはじめとした中国各地で権益拡大を図っていて、それに対応した抗日運動も活発化していた。

フランスで生死を共にした仲間たちと抗日愛国運動に身を投じていた陳真は、各国の要人が集まる上海の高級クラブ・カサブランカのオーナー(アンソニー・ウォン黄秋生)に近づき、ホステスのキキ(スー・チー舒淇)と惹かれあう。しかしキキも人には言えない秘密を抱えていた。

抗日運動を鎮圧すべく、日本軍は中心人物や知識人を対象にした暗殺リストを作成するが、リストが中国側に流出して新聞で公開されてしまう。しかし市井の非難の声を気にかけることなく、日本軍は次々と暗殺を実行していく。陳真は仮面を被って暗殺者を返り討ちにしていくが、多勢に無勢でリストに挙げられた活動家たちは殺されるか、上海から脱出するかのどちらかしか道はなかった。

陳真たちは日本軍の上海作戦本部を襲撃する計画を立てるが、実行の日に陳真は日本軍に拘束されて拷問を受けていた。力石大佐の父の敵として、拷問で半殺しの目にあいながらも陳真は解放されたが、日本軍本部を襲った仲間たちには厳しい報復が待っていた。力石大佐の呼び出しに応じた陳真は、決着をつけるべく日本軍の道場に向かう。。。

冒頭のフランスシーンから、甄子丹アクション炸裂です。アクション監督も甄子丹だから、もう甄子丹さんの独壇場です。この作品では多人数を相手に立ち回るシーンが多くてアクションもその分派手になっていた気がします。一方でちょび髭を生やした甄子丹は珍しくてユーモラスです。第一次大戦での中国の立場や、キキと煙草売りの女性が日本軍のスパイだったこと、お調子者の刑事など、脇のストーリーもいろいろと充実していい感じ。

日本軍はさすがに悪く描きすぎじゃないかな、と思ったけれど、『ドラゴン怒りの鉄拳』は観ていないのでオリジナルとは比べられず。『ドラゴン』でもかなり酷く描かれていたらしいから、こんなものなのでしょうか。当時の日本軍なら、暗殺対象者リストを作って順次実行していくこともおかしくないんだろうなあ。

最期の力石大佐との決闘シーン、上着を脱ぎ捨てて上半身裸になった甄子丹さんの体はムキムキ度合が桁外れでした。これまでで一番すごいんじゃないかっていうくらい。陳真は架空の人物らしいけど、中国武術の達人が抗日運動をしていた(というよりは中国の誇りを守っていた)のは、『イップマン』でもあったように一般的なことだったんだろう。

カサブランカのオーナー役の黄秋生は貫録の演技、キキ役の舒淇も日本軍のスパイという難しい役柄を妖艶に演じていました。上海の下町で陳真の仲間たちと一緒に楽しんでいた場面が一番チャーミングだったりするんだけど。

公式サイトはこちら

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