goo blog サービス終了のお知らせ 

碧い山・青い海

趣味の山登りとか、技術とネット情報を照合し個人メモに・・

1902- 平成はどんな時代・・

2019-02-14 | 日記
 平成は30年間続いたが、元年は世界50社の企業ランキングに 日本企業が37社を占めていたのが 30年後の今トヨタ一社だけになってしまったそうだ。
昭和の後期の日本は、米国マンハッタンで買ったお土産の裏を帰ってから見ると「made in Japan」、NYタイムズスケア交差点の見上げる広告は全部が日本企業でその壮観さに誇らしく思ったことがある。しかし当時は1ドル=360円で何とコーラを一本しか買えない価値しかなかったのを不思議に思った。
 日本人は、酷い低賃金で休日返上で働き努力し 世界をあっと言わせる数々の成果で世界二位の経済大国を勝ち取ったのも結局は 日本人の低賃金が生み出しただったのかと気が付いたのを覚えている。

 日本経済も生活も豊かになると、多くの人が夢にまで見た自家用車を持つことも出来たが 更にその後の平成では 少しづつ国内の日用品が低価格の「China、India、Vietnam」製となり 経済の主流は日本から完全にアジアに移ってしまった。
 日本人の所得が上がると同手法で、アジアの低賃金の国々が台頭して負けたのだが ローマ帝国の様に絵に描いた様な 勝者の優越感と過信・油断があったからだろう。
 日本経済は急速に縮少化となったが 金融緩和政策で生活維持は出来ていても 今や世界最大の借金を抱えた国になり現在に至り将来に不安を抱えてしまった。

 先日の本を読むと、平成は平和で変化の少ない30年だと思っていたが 今はそうは思えなくなる。人には宿命本能で、生まれた宿命で人や国・宗教や文化の行方は決まると言う思い込みがあるそうだ。確かに人間は昔から変化のない環境で暮らすことを選ぶので 違う環境に自分を次々と合せるより 同じ環境・同じ集団で暮らした方が生き残りには適していると 思い込む傾向がある。言葉も文化も違う、世界化した平成時代にあって国民も企業も政治も正にそれだったのかも知れない。

 それにしても、車を競って買い替えた時代から今は 車はいらないと言う貧乏な若者が増えているし 逆に富裕層では 高い国産の食材・衣料品の要望が戻ってきて国産品質を改めて見直されている。世界を経験して国内もゆっくりとは変化しているが、長い平和と蓄財があるために変化を抑えたり緩和する方向に舵取りをしたことも世界の潮流を甘く見る事になり 覇者の驕りもあって気が付いた時には 国内企業は無くなり経済も空っぽになってしまった。

 日本人が、ワープロが便利・電子ゲームブームなどで盛り上がっていた時代に 欧米ではネット検索・ネット通販の新企業が登場し 後進国と言われていた国は ネット情報で西欧の技術を取り込み 低賃金を武器に国の経済を 日本の急成長時代よりも短期間で 日本を追い抜き 西欧までも抜き去る経済成長を達成している。
 中国インドが、総人口と経済力で欧米を抜くと言われ、次にはアフリカ・中近東なども目覚ましい経済発展で追い上げているのでアジア勢に取って代わるだろうと言う長期予測もある。平成の次は「モノづくり」で国を再生・・と言うが、世にないものを作り出すのなら意味はあると思う。
 日本人の熱中症と辛抱強さは、環境変化の激しい時代には弱点となったようだし 人の知識にも賞味期限はあると思わないと変化に対応できないのだ。
教育の知識は不変と思っていたが、これからは変わることをしないと 何が起きるのか判らない難しい世の中なので 大きな司令塔が欠かせない。 

1902- 経度測定のクロノメーター

2019-02-13 | テクニクス
 英米作品「LONGITUDE(2000)」・・経度への挑戦と言う古い映画を見た。3時間を超える長編だったが地球の経度の事を知った事と 時計の歴史なので興味深かった。緯度は北極星の位置と、日照時間が判れば北半球にいる人なら計測できたが基準がなく経度計測は至難で大航海時代には多くの船が遭難しコロンブスがインド諸島をインドを発見した間違いも経度を勘違いした結果だと言う。
 現在は、小さなスマホがあれば緯度・経度ばかりか 高度・現在地名を瞬時に教えてくれるのだが ここまで来るのには長い歴史があったのだ。

 船上で正確に動く時計を作ったのは英国「ジョン・ハリソン -1759」、それがクロノメーターと呼ばれる懐中時計だった。国際会議が、開かれてグリニッチビレッジ天文台の位置を子午線基準「0度0分0秒」が決議された。この経度の日付変更線を基準に360度24時間を東半球・西半球とし15度=1時間に分割し時間を東は進む、西は戻す事に決めると 船上の正確な時間が判れは船の現在地も分かるようになったと言う。
 この古い歴史を映画化した作品だが 映画館が取り上げる興行作品ばかりでなくこんな地味な作品をWEB投稿してくれた方には感謝したいし WEB映画には過去に作られた忘れ去られた良い作品が他にも沢山あるのは映画好きの人間には現代の恩恵だろう。

 今から260年前で、そんなに古い昔でもないのにも驚くが 経度を天文学者の星の位置か 時計技術かどちらが信頼できるのか・・二組の技術競争は 現在の水面下の技術競争とは違って一般にも目に見える戦いとなり 国中が注目する中でオープンな競争が繰り広げられる様子はとても懐かしい。

 英グリニッチ天文台紹介ページにあった入口の時計・・同天文台紹介ペジから


 発明者「ジョン・ハリソン」は 腕時計ブランドとして現在もあるようだ

1902- 泳げない若者が増える ?

2019-02-12 | 日記
 午前中はスポーツジムのプールに行き1時間ほど泳いだが 昨日は思わぬ雪と寒さで閉じ込められていた体には爽快になった。
プールは高齢者が増え、泳ぐ人は少なくなって久しいのだか 今日は泳ぐコースに 若い女性が泳げない若い男性に泳ぎ方を指導しているらしかった。20代の男性は最近数回来ていて今は、15m位は泳げる様になったのだと プールの同僚が教えてくれたが 泳げない若者が多くなる事など 私たちの時代には考えられなかったが。
 怪我をした若者に、水中リハビリが良い・・と医者が勧めるせいか このプールにも常に水中リハビリらしい若い男性を良く見かけるのだが 元気になってもウォークばかりで 泳ぐ人はあまり見かけない。恐らく 泳げないのだろうと思う。
 健康な中年メンバーにも泳ぎを習う人もいるが、大人になってから泳ぎを覚えるのには どの方も苦労している様で 幼年期に会得する運動能力なのだろう。

 私はスキー・スケート・ローラー・ダイビング・野球・相撲・バスケットなど どれも下手くそなのに熱心に遊んだ時代に育ったが、今の時代はボードゲームばかりでスキーもスケート・野球とかの遊びが 経済に余裕が出来てから スキー教室・赤ちゃん水泳スクール・・となり 通わせる事がステータスで見栄の犠牲になり子供の遊びを大人が取り上げてしまったのかも知れない。
 競争が付きまとうことも、いけない事になり スポーツは観戦するだけで 遊びで知る面白さを知らないまま成人になった若者が増えている感じだ。
でも、これは問題で勉強ばかりで泳ぎもスキー などで得られる 人間の基礎体力とか反射神経・予知能力などを育てないと 頭だけの人間になる気がする。

 統計的にも「スキー・スケート・海水浴」の場所も人口も減っている。スポーツで増えている山登りでも 歩ければ登れると言うものでもないのだ。反射神経も、重心バランス感覚も 備えていないと 簡単な山道が崩れていたりすると 崖を横切るのには落下したり 川の増水で渡渉を強いられる様な状況は必ずある。
 スマホも勉強も程ほどにして 外遊びの重要さを両親も教育機関も考えた方が良いと思うのは 頭だけではグローバル世界には通用しない感性で勝負しないと勝ち残れないと思うからだ。技術の進歩で究極を、人間は手足も不要になる時代を目指している訳ではないだろうに。


1902- ファクト・フルネスを読んで

2019-02-09 | 日記
 400ページの本など読むのは 久しぶりだが 内容が読みやすかったのと最近の購入本の中でも面白いと思った。
この本は、頭の中にある情報「後進国と先進国」、「金持国と貧乏国」と言う二極分化して記憶されている知識は 一度四極分化して 統計データと照合して考え直さないと「将来の行動を誤るだろう」と言う世界に向けたメッセージだ。
 こんなに世界中の情報がオープン化されているのに、マスメディアが売らんがための極端ニュースばかりに 現代人は惑わされ最大多数の中間層情報は報道されないのが原因だと言う警告。

 本のタイトルもその意味だが、いろいろ勉強出来て考えも改めたいと思ったが このニュースは異常値・疑問だと判断するのには 出来るだけ沢山の旅をして 体験もすることだと言う。発信される情報を、受けているだけでは発信者の思考に染まり 思想まで変えられてしまうので 自身でも調べられる知識・経験がいるのだ。
 著者が教鞭をとるスェーデン大学は学生は皆 恵まれているそうだが「世界のために役に立ちたい」と思っていると言う。以前、勤務先に来た欧州研修生を毎年10日間ほど ホームステイした事がある。大陸の大学生は国境が陸続きなので夏休みには自転車で30-50か国を回った体験を自信をもって話してくれた。
 彼らは国境紛争が絶えない環境に生れ、社会に出る前に世界を回り 知識を得るのは必須な自主学習は常識の一部なのだ。海に囲まれた日本の大学生には、思いもつかないし先生も知らない知識・体験を持っているとその大きなギャツプを感じ取れた。
 このままグローバル現代に 世界で仕事をするなら語学の他に 大きなハンデキャツプも背負い 不利な戦いを強いられることになると。

 1850年頃は10億人で平均寿命30歳だったそうだ、100年後 1950年は25億 50歳、2018年74億 75歳と急速に改善されている。この背景は一人当たりの所得が増えた事が原因で 赤ちゃん死亡率が改善し病気治療技術の進展と治療の受けられる事が出来た。その結果の改善で、世界全体が経済中間層になり 貧困層が激減したと統計データが示しているのだ。

 先進国・後進国も、既に過去の話で後進国と言われていた中国・印度の人口大国が経済で急成長し 上位を占めていた先進国(西欧諸国・日本)を追い越す時代が来ることも この成長スピードを眺めると読み取れるのだ。コンピュータと世界ビッグデータがあり、かなり正確にリアルタイムに集計されている。
 世界全体を見れば、平和パーティを開きたい程の経済成長が達成されているのに ・・。毎日ニュースにある世界紛争、事件・自然災害・気象異常などに囲まれているのだが 地球の一部は大変なことに違いないが その他の大多数の地域には 何も起こっていないことを知るべきだと勉強させられた。
 ダウンロードが許可された「gapminder財団・・日本語は無し」も早速お気に入り登録したが本に書ききれなかった知識あり「そうだったのか」と思うことが多い。
この本のベストセラーの帯に「ビルゲイツが絶賛し大卒全員にプレゼントした本」・・広告だが若い人に読んで・・と判る気もする。

 一日当たりの国民所得$の国比較 赤は中国印度・緑は西欧だ ・・世界大多数は10$/day以下らしい

1902- 思い込みの世界

2019-02-04 | テクニクス
 世の中には、違った見方考え方をする人を知ると世界が広がって愉快になる。
今朝は、六甲山頂に薄白くなった雪景色を見ながら 橋を渡り 街中の本屋さんまで往復してきた。買いにに行った本は「FACT FULNESS・・ファクト・フルネス」と言う翻訳本。
 事実で満たせ・・と言う意味らしいが、皆の常識が現代は極端な情報ばかりで作られているが 統計値の真の値を使って見方を変えればまるで違う真実が見えると言う・・読者に簡単なクイズで 間違った認識を自覚させる内容だが 欧米でベストセラーとなり 翻訳されて日本にも入ってきた新刊。

 この分厚い本は「売るぞ」とばかりに本屋の真ん中に山積みされ直ぐに見つける事が出来た。これは新聞の本紹介欄で知ったが、もう一冊の文庫本は広い本屋の中を捜し歩き これもやっと手に入った。
 常識は変わらないと思ってしまうが、昔教科書で習った歴史とか科学が実は間違っていたとか 今のネット情報が世界化した時代は 以前に信じている事が世界は改善が進み 状況は全く変わっていると言う指摘も当然なのに 余り調べたり考えたりして来なかった。他にも例えば、美味しい店を探すのにネット上の人気店を選び 行くと店には行列が出来ているので この街ではここが一番と言う常識が定着する・・しかし、これは必ずしも美味しいと言うより検索の「AI技術」とか売る側の策略なのかも知れないのに現代はあまり頭脳で考えて行動されていない。
 脳の働きも、物事をドラマチックに記憶する癖がある・・例えば同じ長さの外向きと内向き矢印の図を見せられると、内向きを長いと思うのに似て 全ての記憶している知識・常識・思い込みも アップデートしないと時代を読み間違えてしまう・・・そんな世の中の変化を極端に思い込んでいる人達に警鐘を鳴らす内容の本らしい。
 この本を読み終えたら、こんな思い込みを一度払拭して 視点を変えたり自分で考えて選択する事が出来る様になるのかも知れない。

 別の本に驚いた事があった。富山県が日本海対岸諸国へ交流をPRするのに作られた逆地図と呼ばれている世界地図だが この方向で見ると日本海は内海の様で日本海の中心は富山県だが 大陸からすれば樺太・日本列島・台湾に連なる島は 自然災害の防波堤でもあり 障害物の様にも見えるのだ。日本は独立した島だと思っているが、地図を逆さに見る大陸の人達は 南にある暖かい日本に移住したり荒野と言われる土地を購入している意味も 少し分かってきた気もする。海外で購入する世界地図は、自国を中心に描かれるので 日本は地図の端にあるが 世界からはその程度の感覚で見られていると思う様に・・。



 巻頭にWebページ紹介があり・・世界の平均寿命と平均収入の表・・日・米・主要国は右上だが・・結局、健康が所得差なら医療技術云々は間違いなのかも


 富山県が「環日本海交流拠点PR」として対岸の国に発信する逆地図・・(これは Googleマップで代用)。