すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【J1リーグ】徳島が支配したゲームをモノにできず ~第13節 徳島 1-2 札幌

2021-05-12 06:07:15 | Jリーグ
いいサッカーをしながら勝てない徳島

 徳島ヴォルティスは監督がダニエル・ポヤトス氏にかわり、いいサッカーをしながら勝てない状態が続いている。この日のゲームも同様だった。

 徳島のポゼッション率は62%だ。前半から徳島がボールを保持して攻めに攻めた。ポゼッションする徳島に対し、コンサドーレ札幌がカウンターを繰り出す展開である。

 徳島はSBを高く上げ、2バックによるビルドアップから組み立てる。

 その徳島のビルドアップに対し、札幌が鋭いハイプレスを見舞う。虚々実々の駆け引きだ。

 徳島は前半終了間際、何度もシュートチャンスがあったが決められなかった。それがたたった。後半に入り徳島が1点先行したが、札幌がワンチャンスを生かして2点を取って逆転勝ちした。

徳島が先制し札幌が追いつく

 徳島のフォーメーションは4-2-3-1だ。GKは上福元直人。最終ラインは右から岸本武流、ドゥシャン、カカ、ジエゴだ。

 2CMFは鈴木徳真と岩尾憲。2列目は右から宮代大聖、クリスティアン・バトッキオ、西谷和希。ワントップは垣田裕暉である。

 ボールを握って攻める徳島は前半46分、先制点を奪う。右CKからファーで垣田が頭で折り返し、宮代が押し込んだ。

 後半に入っても徳島がゲームを支配し、セカンドボールもよく拾った。

 だが後半11分。札幌は福森が左サイドをドリブルで駆けあがり、クロスを入れる。それをファーでジェイが頭で折り返し、アンデルソン・ロペスが右足で決めた。同点だ。

 このゴールでアンデルソン・ロペスのゴール数は「10」となり、得点ランキング・トップのレアンドロ・ダミアンとぴったり並んだ。

アンデルソン・ロペスが得点ランクのトップに

 同点にされたあとも、徳島はよくボールを握りポゼッションした。

 彼らは後半30分に鈴木と代えて渡井理己を、西谷に代えて杉森考起を投入し、岩尾とパトッキオの2CMFとした。

 その3分後の後半33分だった。札幌がついに決勝点を上げる。

 徳島のゴールキックを札幌が大きく跳ね返したあとのボールに徳島DFのカカがさわり、そのこぼれ球がアンデルソン・ロペスに渡る。

 ロペスは必死に追いすがるGK上福元をかわし、左足で強烈なシュートを叩き込んだ。

 このシーン、徳島は非常に不用意だった。セーフティ・ファーストを心がけるべきだった。ゴール前でカカがボールを大きくクリアしていれば何でもなかったのだ。

 しかも最後はGK上福元とDFドゥシャンがお見合いをしてしまい、ボールをさらわれた。

 アンデルソン・ロペスはこれで11ゴール目をあげ、ついにレアンドロ・ダミアンを抑えて得点ランキングのトップに立った。

 札幌は2得点を取った後、5バックにして手堅く試合を締めた。なかなか抜け目ない。ゲームを握った徳島にとっては、非常に悔やまれる敗戦となった。この試合を緻密に分析し、ぜひ次に生かしてほしい。

 あなたたちはいいサッカーをやっている。あとはちょっとした修正だけだ。

 健闘を祈る。

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