すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【森保ジャパン】機能しない「左サイド問題」を解決する仮想スタメン

2022-01-31 10:31:03 | サッカー日本代表
2列目の破壊力で魅せる若手チームを

FW 南野拓実
MF 中島翔哉 久保建英 堂安律
MF 守田英正 遠藤航
DF 中山雄太 板倉滉 谷口彰悟 山根視来
GK シュミット・ダニエル

 未招集の選手も気にせず加え、左サイドが機能しない問題を解決する仮想の若手チームを組んでみた。システムは4-2-3-1だ。左サイドにはポルティモネンセの中島翔哉を呼んだ。

 左で腐っている南野はゼロトップだ。これで敵に前から圧力をかける。

 ボールを失った場合、素早いトランジションからトップの南野を含め2列目の3選手がボールを目掛け襲いかかる。そして前で奪って機敏なショートカウンターをかける。

 ストーミングからの縦に速い攻撃だ。

 カギはボールをロストしても絶対に足を止めないトランジションの速さと、目にも止まらぬカウンタープレスである。

 SBは左の中山雄太はもちろん、右の山根視来もスタメンでまったく問題ない。

 また足元が確かなGKのシュミット・ダニエルは権田と違いうしろからビルドアップできるので、速いショートカウンターだけでなくポジショナルな遅攻もできる。

 出番の少ない久保建英は得意なトップ下で伸び伸び。堂安律も持ち前の右サイドで実力を発揮できる。

 どうです? けっこう魅力的でしょう?

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【森保ジャパン】南野が生きる形はストーミングからのショートカウンターだ

2022-01-29 11:37:47 | サッカー日本代表
ポゼッション・スタイルとの葛藤

 オフ・ザ・ボールでこそ生きる南野拓実は、高い位置で自チームがボールを失った際、動きを止めず真っ先にボールへ襲いかかる「ファーストディフェンダー」である。ストーミングの申し子だ。

 そう、彼を生かすのはそこからのショートカウンターである。

 となれば彼が生きる場所はセンターだ。左サイドではない。またもちろん、ピッチの中央で遠藤航、守田英正、田中碧の3センターが繰り広げるスローなポゼッション・スタイルともマッチしない。

 つまり今のコンセプトの代表では南野のポジションは存在しない。

 もし彼を起用するならゲームモデル自体をストーミングに変え、それに合わせてシステムや選手選びをイチから考え直さなければならない。時間がない中、それはあまりにも間尺に合わない。

 また左SBを務める長友佑都については人間的にも非常にリスペクトすべき選手だし尊敬しているが、残念ながら現状のままでは早晩、中山雄太にポジションを譲らざるをえない状況だろう。

 この機能しない左サイドの問題は、単に目前のサウジ戦の問題だけでなく、W杯本大会をも睨んだ中期的な課題といえる。とすれば解は「人を替える」ことしかない。

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【カタールW杯最終予選】「力」というより「格」で勝つ ~日本2-0中国

2022-01-28 09:15:46 | サッカー日本代表
凡庸なポゼッションサッカーだ

 日本は両CBを除き、予想通りの固定スタメンだ。前半の日本はただ安全にボールをつなぐだけの凡庸なポゼッションサッカーで、ポゼッション率だけは60%と高いが相手の意表を突くプレイがない。まったく可能性を感じさせなかった。

 観る者をワクワクさせる躍動感がない。

 中国が引いて低い位置にブロックを作り、その前で日本がボールをつなぐ展開である。そこで相手が勝手に転び、PKの1点が向こうから転がり込んできた、という形だった。

 崩しのパターンもなければ、そのための積極的なチャレンジもなかった。

 右サイドでは伊東がさかんに仕掛けるが、左サイドは南野が中に絞ってプレイしたがるために長友が散発的に上がるぐらいで、突破口がない。

交代出場の中山がドンピシャのクロス

 だが後半は一転し、森保監督らしからぬ積極的な選手交代策が生きた。

 後半13分に大迫→前田、長友→中山の2枚代えをし、お約束の左SB長友の途中交代を敢行。すると投入された中山が後半16分にドンピシャのクロスを左サイドから入れ、これを伊東が頭で叩き込んだ。2-0だ。

 これで衰えの見える長友に替え、次は中山がきっちりスタメンを取れなければ「いつもの森保ジャパンだ」ということになる。

 その意味では日本は2点目を取り、格で劣る中国を突き放したのが非常に大きかった。

 続いて後半28分にはアンカーの遠藤航に替え久保を投入してトップ下に据え、フォーメーションを4-3-3から4-2-3-1に変えた。

 そして後半40分には伊東に替えて堂安、南野に替えて原口を起用。森保監督らしからぬ速いテンポでの選手交代が目立った。

 途中交代で入った久保と堂安はよかった。

 ケガの吉田と冨安に代わり両CBを務めた谷口、板倉はまったく危なげなく、安定したプレイぶりで無失点に抑えた。

 もっともポゼッション率40%の中国は低いゾーンにブロックを敷いて日本のCBに前からプレスをかけてこなかったので、当然といえば当然だが。

 総じて日本は早めの選手交代と追加点が光ったが、敵のバランスを崩す攻撃パターンがないのは相変わらず。さて、次の首位サウジ戦を「3-0」で勝ったりすれば本物なのだが(笑)、はてさて。

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【森保ジャパン】森保監督はスタメン8人替えのなでしこを見習え

2022-01-25 12:07:37 | サッカー日本代表
男子はいつものメンバーしかいない

 現在、AFC女子アジア杯を戦っている最中のなでしこジャパンは、グループステージ第2節のベトナム女子代表戦に初戦からなんと先発メンバーを8人も入れ替え、それでも3-0できっちり2連勝した。

 なでしこジャパンの池田太監督は、しっかり選手をテストし、選手を試しながらちゃんと結果を出している。

 対照的なのは森保ジャパンだ。

 森保監督は今回、ビーレフェルトで活躍する期待の奥川雅也や、シュツットガルトの伊藤洋輝らを招集しなかった。

 固定スタメンの森保ジャパンは、今になって吉田、冨安の両CBがケガで欠けて大慌てだが、こういうところで長期的なチーム作りに大きな差が出てくるのだ。

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