急造チームの日本が慌てふためく
スタメンを大幅に入れ替えて臨んだ前半の日本は連携が悪く、全員が初めてお見合いしたカップルのように意思の疎通を欠いた。単騎の攻めオンリー。コンビネーションがない。
互いに味方の出方をうかがうようなぎこちなさでダイナミズムがない。借りてきた猫のような11人が中途半端なプレイを繰り返した。
試合は、敵のコーナーキックからヘッドで決められ先制された。それを統制の取れてない11人の烏合の衆が追いかける。
日本は後半になるとあわててレギュラー組を途中出場させた。
すると前半とは打って変わって、チームは共通のインスピレーションで動くようになる。だが追い上げも1点止まりに終わった。なんと最終予選で最下位のベトナムに屈辱のドローである。
日本は待望の三笘・久保・上田の競演だったが……
日本のフォーメーションは4-3-3。GKは川島永嗣。最終ラインは右から山根視来、吉田麻也、谷口彰悟、中山雄太。
アンカーは柴崎岳。インサイドハーフは原口元気と旗手怜央。ワントップは上田綺世。右WGは久保建英、左WGは三笘薫だ。
一方、ベトナムのフォーメーションは攻撃時3-4-3、守備時5-4-1である。
ベトナムは前半20分に左コーナーキックからヘディングで1点を先制すると、以後、日本のボールになれば全員が自陣にブロックを敷きベタ引きする。
そのせいで日本のポゼッション率は67%とムダにボールを持たされている。日本にとっては難しい展開になった。
日本は3センターの機能性がいつもとまったく違う。まさに天と地の差。大幅に選手を入れ替えすぎなのだ。例えば中盤の構成はアンカーを守田、片方のインサイドハーフを田中碧、くらいの感じでスタメンを組みたかった。
9人もの選手を入れ替えてしまえば、それは別のチームだ。統制が取れるはずがない。
日本は本当にこの監督でいいのだろうか?
後半からチームは蘇るが時すでに遅し
かくて前半はギアが壊れた時計みたいに、チーム全体がギクシャクと動いた。前半は「ない」のと同じである。
そして後半の立ち上がりから、日本は旗手に代えて伊東純也。あわてて「戦術伊東」を投入する。そして原口と柴崎がダブルボランチを組み、久保がトップ下に入った。4-2-3-1だ。
後半10分。左サイドの崩しからペナルティーエリア手前で原口がシュートを打つ。そのリバウンドを、組み立てのため上がっていた吉田がゴールに詰めた。やっと日本が1-1と追いついた。
続く後半16分には原口に代えて守田英正、柴崎に代えて田中碧。久保に代えて南野。守田と田中のダブルボランチにし、南野をトップ下に据えた4-2-3-1に変えた。新しい2センターのおかげで選手の絡みが非常に機能的になった。やはり南野も左サイドよりトップ下のほうがいい。
以降、日本は再三攻めたが逆転はならず。
レギュラー組と控え組の落差、また選手間のマッチングの問題が大きく目を引く結果になった。
長丁場のワールドカップは、11人の力だけでは乗り切れない。部分的なターンオーバーも織り込んだ戦い方ができないと森保監督の言う「ベスト8」など夢のまた夢だ。大きな課題だろう。
スタメンを大幅に入れ替えて臨んだ前半の日本は連携が悪く、全員が初めてお見合いしたカップルのように意思の疎通を欠いた。単騎の攻めオンリー。コンビネーションがない。
互いに味方の出方をうかがうようなぎこちなさでダイナミズムがない。借りてきた猫のような11人が中途半端なプレイを繰り返した。
試合は、敵のコーナーキックからヘッドで決められ先制された。それを統制の取れてない11人の烏合の衆が追いかける。
日本は後半になるとあわててレギュラー組を途中出場させた。
すると前半とは打って変わって、チームは共通のインスピレーションで動くようになる。だが追い上げも1点止まりに終わった。なんと最終予選で最下位のベトナムに屈辱のドローである。
日本は待望の三笘・久保・上田の競演だったが……
日本のフォーメーションは4-3-3。GKは川島永嗣。最終ラインは右から山根視来、吉田麻也、谷口彰悟、中山雄太。
アンカーは柴崎岳。インサイドハーフは原口元気と旗手怜央。ワントップは上田綺世。右WGは久保建英、左WGは三笘薫だ。
一方、ベトナムのフォーメーションは攻撃時3-4-3、守備時5-4-1である。
ベトナムは前半20分に左コーナーキックからヘディングで1点を先制すると、以後、日本のボールになれば全員が自陣にブロックを敷きベタ引きする。
そのせいで日本のポゼッション率は67%とムダにボールを持たされている。日本にとっては難しい展開になった。
日本は3センターの機能性がいつもとまったく違う。まさに天と地の差。大幅に選手を入れ替えすぎなのだ。例えば中盤の構成はアンカーを守田、片方のインサイドハーフを田中碧、くらいの感じでスタメンを組みたかった。
9人もの選手を入れ替えてしまえば、それは別のチームだ。統制が取れるはずがない。
日本は本当にこの監督でいいのだろうか?
後半からチームは蘇るが時すでに遅し
かくて前半はギアが壊れた時計みたいに、チーム全体がギクシャクと動いた。前半は「ない」のと同じである。
そして後半の立ち上がりから、日本は旗手に代えて伊東純也。あわてて「戦術伊東」を投入する。そして原口と柴崎がダブルボランチを組み、久保がトップ下に入った。4-2-3-1だ。
後半10分。左サイドの崩しからペナルティーエリア手前で原口がシュートを打つ。そのリバウンドを、組み立てのため上がっていた吉田がゴールに詰めた。やっと日本が1-1と追いついた。
続く後半16分には原口に代えて守田英正、柴崎に代えて田中碧。久保に代えて南野。守田と田中のダブルボランチにし、南野をトップ下に据えた4-2-3-1に変えた。新しい2センターのおかげで選手の絡みが非常に機能的になった。やはり南野も左サイドよりトップ下のほうがいい。
以降、日本は再三攻めたが逆転はならず。
レギュラー組と控え組の落差、また選手間のマッチングの問題が大きく目を引く結果になった。
長丁場のワールドカップは、11人の力だけでは乗り切れない。部分的なターンオーバーも織り込んだ戦い方ができないと森保監督の言う「ベスト8」など夢のまた夢だ。大きな課題だろう。