すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【J1リーグ】名古屋、フィッカ監督の復帰戦を飾る 〜第14節 清水 0-3 名古屋

2021-05-19 06:39:21 | Jリーグ
やはり監督がいると強い

 マッシモ・フィッカデンティ監督の復帰戦とあって、名古屋グランパスの面々には期するものがあったのだろう。

 全員がイキイキとフィールドを駆けた。

 結果は3ゴールを挙げてシャットアウト勝ち。完勝だ。

 彼らは終始試合を支配し、名古屋のいいところばかりが出た。

 やはり名古屋は監督がいると強い。

柿谷が倒れながら1点目を取る

 名古屋のフォーメーションは4-2-3-1。守備時4-4-2だ。スタメンはGKがランゲラック。最終ラインは右から成瀬竣平、中谷進之介、丸山祐市、吉田豊だ。

 2CMFは稲垣祥と米本拓司。2列目は右からマテウス、ガブリエル・シャビエル、相馬勇紀。ワントップは柿谷曜一朗である。

 見せ場はいきなり前半24分にきた。

 マテウスがFKを蹴り、ゴール前で混戦になったこぼれ球を柿谷が倒れながら叩き込んだ。1-0だ。

 名古屋は相手ボールになればミドルプレスで応じる。コンパクトだ。今日はいつもより最終ラインが高い。

 あの川崎Fとの首位決戦、攻められるたびディフェンディングサードまでリトリートしていたチームとはまるでちがう。

 監督がいるとこうも変わるものか?

 また彼らは敵のビルドアップに対しては、4-4-2になり敵CBに柿谷とシャビエルがプレッシングしている。

マテウスが衝撃的なファインゴール

 ゲームは後半に入ってすぐ、またも急展開を見せる。

 後半5分。右サイドの高い位置でスローインからボールをもらったマテウス。

 ところが2タッチ目で彼は急に左へ切り返したかと思ったら、いきなり唐突に左足で狙いゴール左スミへ叩き込んだ。

 清水は何人もが飛んでいくボール目がけて足を出したが、誰ひとり触れない絶妙なコースにシュートが飛んで行った。

 衝撃的なファインゴールだった。これで2点リードだ。

 一方、清水は徐々にセカンドボールを拾えるようになり、その点では良くなった。

 だがパスワークがやはりスローモーでたどたどしい。考え込みながらボールを回している感じだ。

 守備も「なんちゃってゾーンディフェンス」で、ロティーナ効果は特に見られない。

4-1-2-3に変えて勝ちパターンへ

 名古屋はしきりにサイドを使って攻める。

 サイドチェンジしては、またサイドに基点を作る感じだ。

 後半35分。名古屋はガブリエル・シャビエルに代えて齋藤学を、相馬に代えて長澤和輝を投入する。

 これでシステムを3センターの4-1-2-3に変えた。中央を厚くするいつもの勝ち逃げパターンである。

 だが名古屋の祝祭はまだ終わらなかった。

マテウスの2点目も強烈なインパクトだった

 後半44分だった。きれいな縦パスが入り、これに柿谷のポストプレイから落としを受けた齋藤学が、ピッチを斜めに横切る絶妙なパスを右に送る。

 ボールを受けたのはこの日の千両役者、マテウスである。

 彼はまだ俺は満足してないぞと言わんばかりに短くドリブルした。

 そのあと左足のインサイドで、ゴール左スミを狙いコンパクトな振りでカミソリのようなシュートを放つ。

 ボールは激しくポストを直撃し躍るようにゴールへ飛び込んだ。

 結局、マテウスは3ゴールすべてに関与し、監督復帰戦という祭りの主役になった。

 これで「名古屋は先制すれば負けない」という神話が確定したようだ。

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