すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【J1リーグ】鳥栖、値千金の勝ち点「3」〜第15節 鳥栖 2-1 鹿島

2021-05-23 04:21:14 | Jリーグ
鳥栖は6試合負けなしに

 激しい中盤の攻防がこの試合のカギになった。

 鹿島アントラーズは、サガン鳥栖のビルドアップに対してはハイプレスで応じた。

 彼らは中盤のプレスも激しい。その流れで鹿島の松村優太が先制ゴールを決める。白熱の攻防だ。

 だが受ける形になった鳥栖が倍の熱量で切り返し、山下敬大と樋口雄太が2点を連取し突き放す。

 鳥栖はワイドに開いたサイドを使い、鹿島の中盤でのプレスを回避してうまく攻めた。

 してやったりの勝ちだった。

 このところ引き分けが続いた鳥栖は3試合ぶりの勝利。これで6試合負けなしだ。

 一方、好調・鹿島の連勝は「4」でストップした。

鳥栖はワイドに開いたサイドを使う

 鳥栖のフォーメーションは3-1-4-2だ。GKは朴一圭。最終ラインは右からファン・ソッコ、エドゥアルド、中野伸哉だ。

 アンカーは松岡大起。2列目は右から飯野七聖、樋口雄太、仙頭啓矢、中野嘉大。2トップは山下敬大と本田風智である。

 一方、鹿島のフォーメーションは4-4-2だ。GKは沖悠哉。最終ラインは右から広瀬陸斗、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也。

 2列目は右から松村優太、三竿健斗、レオ・シルバ、白崎凌兵。2トップは荒木遼太郎と土居聖真である。

 鳥栖は立ち上がり、ビルドアップ時に仙頭がアンカー的に一列下りてボールを受けている。

 右へ流れた樋口への斜めの大きなサイドチェンジが目を引いた。鳥栖はワイドに開いたサイドを使って前進する。

 それに対し、鹿島は真ん中を使っている。

攻守の入れ替わりが目まぐるしい

 鹿島は中盤のプレスが激しく、両者ボールホルダーの入れ替わりが目まぐるしい。

 両チームどちらもボールを失うとその場でプレスし敵に襲いかかる。リトリートしない。

 いずれかがゆっくりボールを握る、という展開にはならない。息もつかせぬ攻防だ。

 また鹿島はセカンドボールに対する反応が速く、ルーズボールを拾ってチャンスを作る。

 彼らは敵のビルドアップに対して最終ラインを高く保ち、前からプレスをかけて行く。GKにもプレスに行く。非常にアグレッシブだ。

 また鹿島のGK沖は守備範囲が広く、ありえないボールに対し前へ飛び出しカットする。それは鳥栖のGK朴も同じで、非常に現代的なGK対決だ。

鹿島の松村が先制ゴールを取る

 先制点は鹿島だった。前半14分。鹿島の土居聖真がライン裏にスルーパスを出す。

 走り込んだ松村優太が抜け出し、ダイレクトで打った右足のシュートはマーカーに当たったが右のポストを直撃してゴールインした。

 続いて前半30分。鳥栖の飯野がドリブルでライン裏に切り込み、敵GKと最終ラインの間にグラウンダーの速い絶妙なクロスを入れる。だがGKに弾かれゴールならず。

 前半45分。鹿島の荒木がペナルティエリア右から浮き球を入れ、白崎がゴール前でヘディングシュート。だが惜しくもクロスバーを直撃した。

鳥栖、山下の一撃で同点に追いつく

 そしてゲームは後半に入り、鳥栖が同点に追いつく。

 後半5分。右サイドで鳥栖の中野伸哉が前縦の中野嘉大に繋ぎ、中野嘉大は深い位置からグラウンダーのクロスを入れる。

 これはGKがいったんセーブしたが、そのこぼれ球を山下がシュートし、詰めた。1−1だ。

 後半13分、鳥栖は本田に代え、FW林大地を投入。

 対する鹿島は後半19分。松村に代え、FW上田綺世を入れる。

 これで奇しくもU-24日本代表対決になったが、燃えに燃えてファイトした林大地に対し、この日の上田は存在感が今ひとつなかった。

鳥栖、樋口がうれしい決勝弾を挙げる

 そして決勝点を奪ったのは鳥栖だった。

 後半34分。途中出場の小屋松が左サイド深く侵入し、クロスを入れるがクリアされる。

 そのこぼれ球を仙頭が落とし、受けた樋口が低い弾道のシュートをゴールに突き刺した。2-1だ。

 後半37分、鳥栖は中野伸哉に代え田代雅也を投入。リードしたための守備固めである。

 このあとも鳥栖の選手はよくファイトし、うまく試合を終わらせた。

 連戦で引き分けが続いていた鳥栖は3試合ぶりの勝利になる。うれしい6試合負けなしだ。

 まだまだリーグを終わらせるわけにはいかない。

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