すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【都知事選 2024】疑惑だらけの小池氏に都知事を任せていいのか?

2024-06-29 10:57:28 | 政治経済
カイロ大とツーカーで情報操作を行う

 カイロ大学卒業にまつわるニセ書類疑惑や、卒業偽装に関し「カイロ大とグル」説が盛んに取り沙汰される小池百合子・東京都知事である。

 こうした現象の背景には、いったいどんな力が働いているのだろうか?

 実は小池氏は国会議員時代に、カイロ大学日本語学科に対し熱心にパイプを作っていた。

 例えばこの「小池案件」に関し数々のスクープ記事をモノにしているイギリス在住の作家・黒川亮氏によれば、なかでも日本語がペラペラのアーデル・アミン・サーレハ・カイロ大学日本語学科長がカイロ大学における小池氏の右腕だ。

 それだけでなく歴代の日本語学科長とも親しく、前日本語学科長のハムザ氏とも親密である。

 こうしたカイロ大・コネクションが、今回の「各種偽装」にひと役買った可能性がある。

エジプトの大学は偽造した証明書に合わせ学内の個人データまで改竄する

 一方、これらの疑惑にはエジプトの国情も密接に関係している。

 観光大国で産油国でもあるエジプトは頼りの観光収入が激減し、さらに原油価格も暴落している。IMF融資と年間数十億ドル規模の先進国や産油国からの経済援助がなければ経済が破綻する状態だ。

 そんなエジプトに多額の経済援助をしている友好国のひとつが日本であり、エジプト側とすれば経済的事情を勘案すれば「小池氏は実はカイロ大を卒業していない」などとは口が裂けても言えない。

 そんな状況に持ってきて、冒頭に挙げたように小池氏が個人的に作ったカイロ大内のコネもある。

 加えて小池氏の側近(当時)だった元都特別顧問の小島敏郎氏が画策した、エジプト側に対し「カイロ大卒業を証明する声明を求める催促」も行われた。これではエジプトが「NO」と言うわけはない。

 で、東京にあるエジプト大使館は6月9日にfacebookで、「小池氏は卒業した」という例の声明を出したわけだ。

 ちなみにエジプトは、腐敗や汚職に取り組む国際非政府組織「トランスペアレンシー・インターナショナル」(TI)が出した2023年度の「腐敗認識指数」で世界108位(つまり腐敗度が非常に高い)国だ。

 エジプトでは有力者に命令され、大学がニセの卒業証明書や卒業証書を作らせるなんて行為が堂々と日常的に行われている。

 しかも大学が偽造し発行した書面に合わせ、なんと大学内にあるデータまで改竄されて辻褄合わせがキッチリ行われる。つまり「完全犯罪」だ。

 すなわち小池氏に関しては、「カネかコネで、1976年から現在に至るまでのどこかで大学内の記録が書き換えられた可能性がある」(「カイロ大卒業」を取り繕うエジプトの小池人脈」文・黒川亮 / JBpress掲載)ということだ。

 なお上記の作家・黒川氏のほかの「小池案件」記事を最下段に【参考文献】としてあげておく。

 都知事選で投票する前に、ぜひ以下を読んで投票行動を決めてほしい。

【参考文献】

徹底研究!小池百合子「カイロ大卒」の真偽〈3〉エジプトで横行する「不正卒業証書」』文・黒川亮(JBpress

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【都知事選 2024】コトは学歴問題じゃない、日本がエジプトに「支配されるかどうか?」だ

2024-06-27 11:12:02 | 政治経済
日本は「小池起因」でエジプトに従属する国になる

 X(旧ツイッター)上で、「えっ? 小池百合子氏はカイロ大卒じゃなくて、カイロ・アメリカン大なの?」と今ごろ驚いている人たちがたくさんいるのを見て、非常に危機感を抱いた。

 つまりごくふつうの一般的な人は、こういう認識なのだ。まあもっともそれが標準だろう。

 そしておそらくこれらの人々は全体の大多数を占める無党派層であり、小池氏に「なんとなくのイメージだけ」で大量に投票してしまう人たちのはずだ。

 そこでそんな方たちに向けたメッセージの意味も込め、(小池氏のカイロ大・学歴詐称疑惑の経緯や証拠は専門家におまかせするとして)、ここではそれらとならび非常に重要な問題点をほんの2つだけカンタンにわかりやすく述べておこう。

 まず「学歴で人間の価値が測れるわけじゃない。学歴なんてどうでもいいじゃないか」と反論する人たちがいる。この点についてだ。

 いや、元東京都特別顧問の弁護士・小島敏郎氏ら今回の案件の告発者たちは、別に小池氏の学歴が「高いか? 低いか?」を問題にしているわけじゃない。

 都民(や国民全体)に「ウソ」をつき、平気で都知事という要職に長年収まってきた「人間的な不誠実さ」や「狡さ」を追及しているのだ。

 つまり告発者たちは、この学歴詐称疑惑を通して「こういう行為を働く人物が指導者としてふさわしいのか?」を問うている。

 そういうことだ。

エジプトは苛烈な軍事独裁政権が支配する国だ

 第二に、冒頭に挙げたような一般の人たちは、コトの重大性がわかっていない。この問題は単に権力者が「何かをごまかした」みたいなレベルの話じゃない。

 たとえば日本人から見るとカイロ大学のあるエジプトといえば、スフィンクスあたりを思い浮かべて「平和な観光国家だよね」とでも考える程度だろう。

 だが今のエジプトは苛烈な軍事独裁政権が支配しており、軍の都合で国政なんてどうとでもなる国家である。つまり権力者の意向により、規則や法律が簡単に捻じ曲げられる国なのだ。

 そしてもちろん国立のカイロ大学は、その軍が完全に支配しコントロールする国家機関だ。そんなエジプトでは、政府や国家機関など「信用できない」というのが常識である。

 小池氏は「カイロ大そのものが自分の卒業を認めている」(主旨)というが、そもそも両者はグルなのだからそんなものは何の証明にもならない。そのあたりの事情は以下の記事が特に詳しい。忙しい人は、せめてこれら2本の記事だけはぜひ読んでほしい。

【小池都知事学歴詐称問題】告発者たちとカイロ大学の言い分は、なぜ真っ向から食い違うのか?』文・黒木亮(JBpress)

卒業証書を公開しても疑惑を払拭できない小池都知事』(同上)

 イギリス在住作家で中東に詳しい上記の筆者・黒木氏は、同メディアで今回、多くの「小池案件」スクープ記事を連発している。

 特に上にあげた1本目の記事の文末には、それら過去記事のリンク付きリスト集がある。もし時間がある人は、ぜひほかの記事も読んでみてほしい。

 なおこれらの記事を掲出し、文字メディアのなかでは今回の案件で唯一、気を吐いている上記の『JBpress』は、もともと2008年3月に日経BPや時事通信社、中央公論などの元記者により設立されたオンラインメディアだ。

 かたやズラリと居並ぶ朝日、読売、毎日その他の大手メディアは、今回の件に関し完全に全滅だ。まるで沈黙しているに等しい。彼らが書く記事はすべて当たり障りのない埋め草みたいな記事でしかない。そんなものを読んでも何の意味もない。

もし小池氏が日本の首相になったらどうなるか?

 さてエジプトには、日本は巨額のODA(政府開発援助)を供与している。これらに(間接的・直接的を問わず)小池氏による何らかの関与があるのかどうかは不明だ。

 だがもしその小池氏が将来、自民党入りして日本の首相になったらどうか?

 同氏に「恩を売った」エジプト軍事独裁政権が、小池首相に対し政治的に何を要求してこようが日本は断れない。「従わなければバラすぞ」と脅されれば一発だ。

 万一、そんな小池氏が首相になれば、その時点で日本は(アメリカに続き)エジプトにも政治的に従属することになる。彼らに生殺与奪を握られる。そんなことになれば、もう日本は終わりだ。

 まだその芽が小さい今のうちに、完全に刈り取ってしまわなければ日本は窮地に陥るだろう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【都知事選 2024】「静観する」というれいわ新選組の無策ぶりに呆れた

2024-06-22 08:41:23 | 政治経済
なぜ小池氏の「落選運動」をしないのか?

 ネット上では、小池都知事の「カイロ大学卒業」疑惑やその他の諸悪がさかんに飛び交う今日この頃である。(大手メディアはまるで報道しないが)

 そんななか、れいわ新選組は今回の都知事選で誰も候補を出さず、かつ、よその誰をも応援しない「静観する」態度を決めたようだ。

 もちろん自党から候補を出さないことや、だからといって他の誰をも応援しないことに異存はない。

 だが「静観する」という姿勢には大反対だ。

 なぜ嘘と虚飾にまみれた小池氏を「落選させよ」と叫ばないのか? 彼女はもはや一刻の猶予もなく、都知事の座から引きずり下ろすべき人物だ。でなければ東京が腐ってしまう。

 応援したい候補がいないから「静観する」というのは、「入れたい候補がないから投票を棄権する」というのとまったく同じだ。

 どうしてれいわは小池氏の「落選運動」をしないのだろう? いやこれはそのために蓮舫氏を応援するとか、石丸氏を支援するとかいう話じゃない。

 単にひたすら「小池を落選させよ」と人々に向かって大声で叫べばいいのだ。

弁護士の郷原信郎さんは「小池落選運動」をやっている

 たとえば元東京地検特捜部検事である弁護士の郷原信郎さんは、「小池落選」という横断幕を掲げて単独で小池氏の落選運動を行なっている。

 いやだからといって何も蓮舫氏や石丸氏を支援するのではない。ただ「小池氏落選」だけをえんえん呼びかけているのだ。つまり間接的には他のいずれか候補への投票促進は(結果的には)暗示しているわけだが。

 もっともこうした「落選運動」は、6月20日の告示以降は、団体や組織で行うことは禁止されている。

 だかられいわ新選組がもしやるとすれば、組織の構成員がバラバラに単独で行うことになるだろうか(もっともその状態でも法的には「組織でやった」とみなされるのかどうかは判然としないが)。

 しかしいずれにしても「静観する」という山本太郎の言葉には、脱力した。

 れいわ新選組は、東京が完全に腐って落ちるのを黙認するのだろうか?

 やれやれである。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする