すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【J1リーグ】エキサイティングなスコアレスドロー 〜第16節 札幌 0-0 鳥栖

2021-05-30 05:10:52 | Jリーグ
中盤のデュエルが激しい

 序盤は中盤の球際のデュエルが激しく、壮絶な試合になるかと見えた。

 だが次第に中盤にスペースができて緩くなり、その後は中盤をどちらが支配するかの戦いになる。

 たがいのビルドアップにはたがいにハイプレスをかけ合い、おもしろい試合になった。

 札幌はハッとするダイレクトパスを多用して魅せた。

 スコアレスドローの引き分けとは思えない見どころのある試合だった。

札幌3-4-2-1、鳥栖3-1-4-2だ

 北海道コンサドーレ札幌のフォーメーションは3-4-2-1だ。スタメンはGKが菅野孝憲。3バックは右から田中駿汰、宮澤裕樹、福森晃斗だ。

 中盤は右から金子拓郎、深井一希、高嶺朋樹、菅大輝。2シャドーは小柏剛と駒井善成。ワントップはジェイである。

 一方、サガン鳥栖のフォーメーションは3-1-4-2だ。スタメンはGKが朴一圭。最終ラインは右からファン・ソッコ、エドゥアルド、中野伸哉だ。

 アンカーは松岡大起。2列目は右から飯野七聖、樋口雄太、仙頭啓矢、小屋松知哉。2トップは山下敬大と本田風智である。

アグレッシブなハイプレス合戦

 鳥栖の仙頭は要所で一列降りてアンカーの松岡と2CMFのようになる。

 鳥栖のビルドアップは攻撃的な左CBの中野伸哉が高く張り出し2バックで行う。

 その鳥栖のビルドアップに対し、札幌はすごいハイプレスで来る。GKにもプレスをかける。

 逆に札幌のビルドアップは、右CBの田中駿汰が上がって幅を取り、2バックで組み上げる。要所でCMFの高嶺が最終ラインに下りて3バックになる。

 札幌の3バックによるビルドアップには、鳥栖は前3枚の同数でプレスをかけている。こちらもハイプレスだ。

双方、惜しいチャンスを逃す

 前半21分。札幌CBの福森がジェイに目の覚めるような縦パスを出す。

 中盤でジェイがそれを落とし、受けた深井一希がダイレクトで小柏剛にすばらしい縦パスを入れる。

 だが小柏が惜しくもシュートをミス。寄せて行った鳥栖GK朴一圭のポジショニングがよかった。

 後半開始と同時に、札幌はジェイを引っ込めMF青木亮太を入れた。これで小柏のワントップ、青木と駒井の2シャドーにする。

 後半6分。鳥栖がプレスをかけてボールを奪い樋口が右サイドを走る。彼はゴール前にクロスを入れるが、受けた本田の胸トラップが長くなりボールロスト。チャンスがつぶれる。

鋭い縦パスが多くアグレッシブなゲームだった

 後半13分。札幌の田中駿汰がサイドチェンジ。受けた田中がダイレクトで前縦の金子にパス。

 金子はドリブルからマイナスのクロスを入れて菅がゴールネットを揺らす。だが金子がオフサイドを取られてノーゴールに。

 後半14分。鳥栖は山下に代えて林大地を投入する。

 後半27分。縦パスをもらった林大地がDFにカラダを入れられながらもすり抜け、ペナルティエリアに入る寸前で倒される。PKにも見えたがFKだ。

 キッカーの仙頭が蹴ったボールはなんとゴール前の密集を通り抜け逆サイドへ抜けてしまう。惜しいチャンスだった。

 試合全体に強く鋭い縦パスで局面を打開する場面が多く、非常にエキサイティングだった。

 弱い横パスやバックパスが多い試合にくらべ見どころのあるゲームだった。

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