すちゃらかな日常 松岡美樹

すちゃらかな視点で世の中を見ます。

【プレミアリーグ】グアルディオラがサッカーを「つまらなく」している

2019-05-04 15:44:52 | 海外サッカー
やる前から結果がわかっているリーグ

 プレミアリーグは首位のマンチェスター・シティが勝点92、2位のリヴァプールが勝点91で「優勝争いが白熱している」などと騒がれている。だが、私などはすっかりシラケ切っている。

 だってマンC、リヴァプールとも残り試合を全勝し、勝点1差でマンCが優勝するに決まってるんだから。なんとリヴァプールは1敗しかしてないのに、優勝できないのだ。プレミアリーグというのは本当に「異常」な世界である。

 それもこれもすべてはあのグアルディオラのおかげだ。

 そもそもマンCの試合で観る気になるのは、「ビッグ6」内での対戦だけ。マンCと「ビッグ6以外」のチームとの試合は、まったく観る気が起こらない。なぜならどの下位チームも「ゴール前にバスを停めて」自陣に引き込み、守備的に戦うだけだからだ。それでもマンCが勝ってしまうのだからまったく呆れてしまう。

 プレミアリーグというのは実質「6チーム」で争っているリーグであり、しかもマンC、リヴァプールという2強と、他の上位4チームとの間にさえあきらかに差がある。もっといえば、その2強の一角であるリヴァプールですら、(繰り返しになるが)1敗しかしてないのに優勝できないのだ。

 すべてはグアルディオラのしわざである。

 昨日の記事で書いた通り、バルセロナは今季のチャンピオンズリーグをすっかりつまらなくしたが、かたやグアルディオラはプレミアリーグを観る気がしない死んだリーグにしている。

 本当にグアルディオラ&バルサにはうんざりさせられる。
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【CL準決勝1stレグ】バルサがサッカーを「つまらなく」している

2019-05-03 16:10:51 | 海外サッカー
やる前から結果がわかっている味気なさ

 チャンピオンズリーグの準決勝1stレグ、バルセロナ対リバプールの「3-0」という結果を苦々しい思いで見終えた。

 この試合が事実上の決勝戦だと思っていただけに落胆は大きい。アヤックスがバルサに勝てるわけがないから、今季のチャンピオンズリーグは準決勝の1stレグでもう終わったも同然だ。

 やる前から結果がわかっているサッカーほど、つまらないものはない。

 バルサがサッカーをつまらなくしている。
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【CL準決勝1stレグ】アタッキングサードの差 ~バルセロナ 3-0 リバプール

2019-05-02 08:49:59 | 海外サッカー
決定力で大差がついた

 内容的にはボールを支配したリバプールのほうがよかったくらいだが(特に前半)、アタッキングサードでの決定力とイマジネーションで結果的に大差がついた。

 スアレスの動物的な裏抜けはすばらしかったし、メッシが沈めたフリーキックは芸術以外の何物でもない。

 リバプールは何度も決定機があったが決められず、特にゼロトップとして攻撃の核になるフィルミーノをケガで欠いたのが痛かった。飛車落ちだ。

 いずれにしろ、この結果には大きな衝撃を受けた。

 呆然としている。
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【サッカー戦術論】なぜトランジションが重要なのか?

2019-04-27 08:58:59 | 日本サッカー
誤解されているポゼッション

 速いトランジション(攻守の切り替え)が重視されるようになってきた現代フットボールでは、正確で鋭い縦パスの重要性がますます重みを増してきた。

 ボールを失っても高い位置でゲーゲンプレスし、即時奪回して速いカウンターをめざすゲームモデルの有効性が認められてきたからだ。

 もちろんトランジションの重要性は、高い位置でなくても同じだ。例えば前にかかった敵から首尾よくボールを奪った。攻めに傾いている敵は守備のバランスを崩している。そこで速い攻守の切り替えから、縦への速い仕掛けが決まればビッグチャンスになるーー。

 ショートパスを意味もなく横につなぐグダグダのポゼッションサッカーがよしとされるここ日本では、この点で大きな意識のギャップがある。

 せっかく敵からボールを回収しても、いったんバックパスして一休み。そこからチンタラ横にパスを繋ぎながら、じわじわ全体を押し上げて行く。その間に敵はすっかり守備の態勢を立て直し、ゆえにボールを保持したチームは攻撃をいちからやり直す。

 チャレンジしない横パスが多いため、パスの本数だけはよく繋がる。「これこそがポゼッションサッカーだ」と勘違いしている日本人が本当に多い。

 そんな彼らはチャレンジする縦パスが通らないと、「あのチームは『放り込み』ばかりだ」、「縦ぽんサッカーだな」と皮肉交じりで苦笑する。

 ポゼッション率こそがすべてを決めると考えている彼らにとって、横や後ろへの安全なパスを繰り返すことこそ至上命題であり、トランジションの意味や効力など考えようともしない。

 確かにマイボールにした場合、いったん安全にパスを繋いでしっかりポゼッションを確立させるのはひとつのスタイルだ。だが必然的に遅攻になりがちなそのやり方で、(その間に)守備組織をガッチリ固め終えた格上のチームに日本は勝てるのか?

 これでは強豪揃いのワールドカップで、格下の日本が決勝トーナメントの常連になるなど夢のまた夢だ。意識改革が必要ではないだろうか?
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【神戸・リージョ監督辞任】「バルサ化」という名の無謀

2019-04-19 08:44:22 | 日本サッカー
絵に描いた餅に踊るメディアとオーナー

 ヴィッセル神戸へのイニエスタの劇的な電撃加入から始まり、リージョ監督就任、ビジャ加入、という一連の豪華リレーをずっと冷ややかな目で眺めていたが……今回のリージョ監督辞任である。「やれやれ、やっぱりか」という感じがする。

 Jリーグの1チームを、日本人が三度の飯より大好きなバルセロナに変えようーー。そんな、いかにも電通あたりが考えそうな広告効果の高い無謀なプロジェクトである。いったい実現する可能性なんてあるのだろうか?

 例えばイニエスタの存在ひとつとってもそうだ。

 むろんイニエスタは尊敬すべき偉大な選手である。

 だが例えばJリーグ創成期にアントラーズをチャンピオン・チームにしたジーコや、王者ヴェルディに君臨したビスマルク、ジェフ市原を劇的に変えたリトバルスキーらのようなチームへの多大な貢献を彼が成し遂げたといえるだろうか? せいぜい商売目的でメディアが持ち上げ、ネタにする程度に思える。

 裸の王様・三木谷会長が掲げる「バルサ化」という壮大な絵に描いた餅の行きつく先は、いったいどこなのだろうか? まさか紆余曲折したあげくにクラブ解散、なんてことにならないよう祈りたい。
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【サッカー戦術論】ポゼッションとカウンターはどちらが優れているか?

2019-04-14 06:23:30 | 日本サッカー
サッカーに「絶対」はない

 もし試合中に一度のミスもなくボールをキープし続けられるチームがいるとすれば、ポゼッション全能主義者たちの言が強まる。

「90分間、ボールをポゼッションできれば失点しない。つまり負けることはない」と。

 だがサッカーにミスはつきものだ。で、にわかにカウンター原理主義者たちが勢いづく。

「奴らは自ら守備のバランスを崩して攻めてくる。そこでボールを奪えばカウンター攻撃のチャンスだ。態勢が崩れた相手の守備のスキを突き、少ない手数で得点できる。だから奴らにわざとボールを持たせるのだ」

 守備に重心を置き、相手にボールを持たせてプレッシングすれば必ずチャンスはくるという。だが一度のミスもなく90分間、守備をし続けられるチームはいない。ほころびは必ずやってくる。とすれば、相手にボールを持たせることは逆に自殺行為ではないか?

 ここで再びポゼッション全能主義者たちが盛り返し、そして議論はひと回りして無限ループする。

 それがサッカーである。
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【森保ジャパン】日本にトランジション・フットボール以外の選択肢はない

2019-04-03 09:57:55 | 日本サッカー
「三銃士」を軸にするならコンセプトは自動的に決まる

 キリンチャレンジカップ・コロンビア戦、ボリビア戦について過去何回か書いてきたが、今回は結論めいたものを書こう。

 あの2試合を見ただけでも、日本の軸は中島、堂安、南野の「三銃士」であることは誰の目にも明らかだ。とすれば森保ジャパンは今後も彼らをメインディッシュにした料理を提供し続けるしかない。

 ならばあの3人のプレイスタイルからすれば、森保ジャパンのコンセプトはすなわち、前からプレスをかけて素早い切り替えからショートカウンターを狙うトランジション・フットボール以外にはなり得ない。彼らを主軸に使う限り、必然的にそうなるだろう。

 とすればチームコンセプトは自動的に決まる。ならば代表選手の選考も、このスタイルに合う選手を中心に招集すればいい。そう割り切れば話は非常にわかりやすくなる。強化のコンセプトもはっきりする。

日本のポゼッションサッカーは世界に通用しない

 反対に「日本はポゼッションサッカーで行くべきだ」との声も多いが、現実に代表でポゼッションサッカーをすると、結局、ボリビア戦の前半みたいな停滞したサッカーにしかならない。

 あのボリビア戦の前半では、全員が間受けを狙い突っ立ったままボールを待ち、必然的にパスが足元、足元、になり誰も裏抜けを狙わない沈滞したサッカーになった。日本人がポゼッションを志向するとああなることが非常に多い。パスをつなぐことばかりが自己目的化し、結果、「ゴールを狙わないサッカー」になってしまうのだ。

 森保監督はめざすサッカーのコンセプトをあまり語らない。だが森保監督が「三銃士」をメインユニットにする限り、そこで展開されるのは縦に速く仕掛けるトランジション・フットボールになる。まちがっても横につないでタメを作るような、日本的なポゼッションサッカーにはならないだろう。ならば今後の強化もその路線で行くべきだ。
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【森保ジャパン】香川と「三銃士」はなぜ噛み合わないのか?

2019-03-28 09:06:04 | 日本サッカー
遅攻志向と速攻志向のちがい

 森保ジャパンには世代交代ではなく「融合」が必要だ、との論調がある。つまり香川や乾らロシアW杯組が、中島、堂安、南野ら「三銃士」とそっくり入れ替わるのでなく、両者を融合させて相互補完の関係を作るべきだ、との趣旨である。

 なるほどもっともな意見だ。一理ある。実際、香川や乾の能力は依然高く、代表引退するには早すぎるように感じる。だが両者の融合を考える場合、乗り越えるべき大きな壁がある。それはプレイスタイルのちがいである。

 例えば先日のキリンチャレンジカップ、コロンビア戦で途中出場した香川は、短い時間だったが「三銃士」と共演した。この試合、香川のデキは悪くなかった。だが残念ながら「三銃士」との連携はギクシャクし、とても噛み合っているようには見えなかった。それは主に遅攻志向と速攻志向のちがいからくるものだ。

ポジティブ・トランジションを重視する「三銃士」

 例えば敵チームからボールを奪った場合、「三銃士」はすばやいポジティブ・トランジション(守→攻の切り替え)から、速いタイミングで縦に仕掛けて攻め切ってしまおうとする。つまりボールを失った敵チームがまだ守備の態勢を整える前に、速攻で仕留めようとする発想だ。

 直前までボールを保持し攻めていた敵チームは、自らバランスを崩して攻め込んできている。ならば、敵が守備のバランスを崩しているうちに速い切り替えから速攻を成就しようという狙いである。

 一方、コロンビア戦での香川のスタイルを見ていると、敵からボールを奪ったら、まずパスをつないでポゼッションをしっかり確立させようとする。もちろんこれはこれで、ひとつのスタイルだ。両者は単にスタイルがちがうだけで、どっちがいい悪いの問題ではない。

ならば監督が「プレー原則」を示せ

 だが両者の融合を果たすには、このスタイルのちがいを乗り越え、ある局面では片方がもう片方のリズムに合わせる必要がある。しかし選手にとって、長い選手生活で身についたカラダのリズムを変えるのはそう簡単ではない。

 そこで監督の出番だ。

 もし融合させるとすれば、監督が率先してリーダーシップを取り、「前からプレスをかけて高い位置で相手からボールを奪った局面では、切り替えを速くして速攻を仕掛けよう」などと、局面ごとにチームとしての「プレー原則」を選手に徹底させる必要がある。

 だが、よくいえば選手の自主性を尊重する、悪くいえば選手まかせの森保監督に、最も欠けているのはこのプレー原則の徹底なのだ。さて、果たして森保監督はリーダーシップを発揮し、選手たちにしかるべきプレー原則を植え付けることができるのか? 森保ジャパンの浮沈は、ここにかかっている。
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【森保ジャパン】「戦術=大迫」に加えて深刻な「中島依存」へ 日本1-0ボリビア

2019-03-27 08:46:06 | 日本サッカー
初スタメン組は収穫もあった

 コロンビア戦からスタメンを総入れ替えして臨んだキリン杯・ボリビア戦は、新戦力発掘のためのテストになった。

 だがこの日のスタメン組は、足元につなぐばかりでウラを狙う動きがない。安全にポゼッションするだけで遅攻一辺倒の日本は前半、ボリビア守備陣をほとんど崩せなかった。スタメン出場した香川と乾、宇佐美のロシアW杯組は落第だろう。

 だが一方、若い新規参入組には、興味深い選手が何人かいた。まずCBの畠中槙之輔はフィードがいい。すばらしい長い縦パスをもっている。CBにはこの日スタメンだった三浦もいるし、ふだんのスタメン組には吉田、昌子、冨安もいる。日本のCB陣は豊作だ。

 またオーバーラップに鋭さを見せた左SBの安西幸輝は、周囲とのコンビネーションさえ合えば攻撃の重要なコマになる。攻から守への切り替えも速い。あとは周りの選手との連携を磨き、どこまでスムーズにプレイできるかどうかだろう。特にSHとのコンビネーションがカギだ。

 待望のスタメン出場したGKのシュミット・ダニエルは、前にいる味方ボールホルダーから自分のところへ落ちてきたボールをほとんどダイレクトで前のSBに足でフィードしていた。足元の技術が確かで、ビルドアップの第一歩として非常に魅力的な選手だ。もし私が監督なら彼をスタメン固定するだろう。

 一方、ボランチの橋本拳人は粘っこい守備で対人プレイの強さを見せた。球際の粘りには見るべきものがある。自分が後ろにステイしてバイタルを埋めながら全体のバランスを取る「長谷部スタイル」のプレイができれば、スタメンに近づきそうだ。

途中出場の中島がチームを変えた

 さて前半はゾーンのギャップでボールを待つ間受けばかりで前への推進力がなかった日本だが、後半16分以降に中島翔哉と堂安律、南野拓実が途中出場するとまったく別のチームになった。この若い2列目の3人はよく連動し、同じ絵を描ける。

 彼らのキーワードは縦への速い仕掛けとシュートへの強い意識だ。現状、森保ジャパンは、彼ら若いユニットの力を借りなければ敵を食い破る形にならない。

 特に中島はボールを保持して攻撃の起点になれるだけでなく自分でも行け、縦への推進力という意味では日本のなかで傑出している。

 前で時間を作るFW大迫のポストワークの大きさから「戦術は大迫頼み」と言われ続けてきた森保ジャパンだが、ここへきて深刻な「中島依存」が加わった。森保ジャパンは病気が増えるばかりでなかなかスッキリしない。
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【森保ジャパン】若い選手を大胆に起用する積極采配を 日本0-1コロンビア

2019-03-23 11:24:00 | 日本サッカー
もっと見たい選手がたくさんいる

 森保ジャパンはチーム立ち上げから昨年のキリンチャレンジカップで勝ちまくり、ところがそのあとのアジアカップでは内容のない苦戦続きで優勝もできなかった。ホームで行われるラクな親善試合のキリンチャレンジカップでいくら勝っても意味はないのだ。勝敗に意味はない。

 それよりこのコロンビア戦の最大のポイントは、途中出場した香川にメドが立ったことだろう。まだ彼特有のキレの鋭さは見えなかったが、大きく展開する5本のパスがすばらしかった。

 同じトップ下でも点の取れるセカンドトップ的な南野に対し、香川はパスで試合を大きく展開させ、また自分も前へ飛び込めるというよさが出ていた。

 このほか個人的には、ビルドアップの第一歩になれるGKのシュミット・ダニエルを試合に出し、大きく育ててほしい。ビッグセーブのある中村航輔も使ってほしい。また安西は短時間での出場だったが、もっと見たい気にさせられる選手だった。小林祐希ももっと見たい。

 繰り返すが、ホームでラクなキリンチャレンジカップでいくら勝っても意味はない。森保監督にキリン杯で求めたいのは勝つための采配ではなく、若い選手を大胆に使って大きく育てる選手起用だ。
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【森保ジャパン】プレー原則がない烏合の衆

2019-02-05 09:17:30 | 日本サッカー
監督が機能していない?

 チーム立ち上げ時のご祝儀相場の意味もあり、当初、森保監督の「選手まかせ」をある種好意的に見ていたところがある。

 最初の1年は選手に好きにやらせて化学反応を見る。1年間はラボとするーー。

 そういうことなら話はわかる。だが、その場合でも「うちのチームはこうする」という基本原則は必要だ。最低限の原則は示し、「あとは自由にやれ。ラボだ」。これならうなずける。だが森保ジャパンはどうもそうじゃない。監督が示しておくべきごく基本的な原則があいまいなままプレーしている感じがするのだ。

 過去にこの記事でも似たようなことを書いたが、当該記事の時点では前者(ラボ)であることを前提で書いた。だがもし後者なら問題だ。

 例えば敵のビルドアップを制限するセオリーや、ダブルボランチのバランスを見る(バイタルを空けない)ポジショニングの約束事などは基本的なことだ。だがこういうトレーニング時に監督が選手にプレー原則さえ示しておけばスムーズにできるはずのことが、試合というド本番でできない、という現象が森保ジャパンでは頻発している。

 直近では、アジア杯の決勝戦でカタールは5-3-2でくる、などというのは巷間予想されていた。敵が3バックでビルドアップしてくるなら、それをどう制限するのか? そんなことはマニュアル化されている。

 またカタールがボールを保持すれば3-1-4-2(3-5-1-1)になり、日本の守備時4-4-2と中盤の噛み合わせが悪いーー。そんなことは事前に予想し対策しておくべきことだ。

 これがカタール戦の敗因だったか、そうじゃないか? そんな些末なことはどうでもいい話だ。問題は、監督がプレー原則をチームに示していないことである。

 じゃあサッカーの監督って何する人なんですか? という話だ。

 繰り返しになるが、まだチーム立ち上げから間もないから、選手には自由にやらせて化学変化を見たいーー。それなら話はわかる。ただしその場合も、「この局面では、ウチのチームはこうプレーせよ」という最低限の原則は必要だ。でないとサッカーにならない。監督はそれを提示すべきである。

 逆に自由にやらせてラボ化する、という意図などなく、ただ漫然と「なんとなく」やってるだけなら監督などいらない。これも繰り返しになるが、「サッカーの監督って何する人なんですか?」という話である。
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【森保ジャパン】株の素人みたいな選手の起用法だ

2019-02-03 10:27:20 | 日本サッカー
損切りできずズルズル売れない

 森保監督の選手起用は独特だ。非常に保守的で、まるで株の素人みたいな選手の使い方をする。こうと決めたら動かない。

 例えば堂安や南野は典型だが、その選手の株が最高値をつけたとき(キリン杯)の快感が忘れられず、現実にはすでに株が下がっているのに(アジア杯)、損切りできずにその株を持ったまま手離さない。

 必然的に時間だけが立って行き、株が紙切れ寸前になった時点(後半40分台)で、売りに出す。

 ああ、損しちゃったーー。

 てなぐあいだ。

 早めに敗勢を大逆転するプロの相場師みたいな選手起用ができない。

 まあ森保ジャパンはスタメンが売り切れたらそれで終わり、プランBがない、ともいえるのだが。

 しかも森保監督は身内の株にめっきり弱い。青山、佐々木、塩谷、浅野……。日本人監督はどうしてこうも「身内びいき」になるのだろうか?(ナアナアとか馴れ合いとも言うが)  

 もちろんいっしょにやった選手はよさがよくわかっている、というのはあるだろう。だが日本代表の選手はせっかく広く日本人全体から選べるのに、これだけ特定の属性に偏るのはどうなんだろうか?

 謎の森保采配である。
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【アジア杯決勝】敵のビルドアップを制限できず ~日本1-3カタール

2019-02-02 11:51:04 | 日本サッカー
元栓を締めず水がジャブジャブ

 日本はトルクメニスタン戦の再来か? と思わせるような散々なデキだった。カタールの3バックによるビルドアップに対し、日本はそれを規制するための前線での第1プレッシャーラインがまったく機能していなかった。

 敵の3枚のビルドアップに対し「盾」が数的不利なら、中を切って狭いサイドにボールを誘導しハメに行くような対策が必要だった。日本はそれがまるでできず、カタールはバックラインでボールを回すまでもなく簡単に縦パスを入れていた。やりたい放題だ。

 水道の蛇口の元栓を締めることができず、水がジャブジャブ流れ出す状態では堤防は決壊する。日本は前から敵を規制する組織的な守備がまったくできていなかった。

 ヨーロッパの最前線では、「敵のビルドアップをいかに止めるか?」が1大テーマになっている。FWによるプレッシングはマニュアル化されている。トレーニングの段階から、森保監督がそのプレー原則をハッキリ示していればできるはずだ。

 最初の1年は「選手に自由にやらせて様子を見よう」という方針なのかもしれないが、最低限の原則さえないのは大問題だ。

ニアゾーンをめぐる攻防がない

 カタールは3バックでアンカーを1枚置き、前線の11番が自由に動いて中盤に下りてくる。日本はこの動きを捕まえられなかった。

 一方、彼らは守備になればウイングバックが引いて5-3-2になる。トランジションが速く、ボールを奪うと鋭いカウンターを繰り出す。日本は彼らのカウンターを食らうと簡単に数的同数を許した。あらかじめ偽SBをCBの前に配置しておくような、予防的なカバーリングができていないからだ。

 また日本はコンビネーションでサイドを使って敵のウイングバックを釣り出し、空いたニアゾーンを突くような攻めをしなかった。ひたすら分厚い敵の中央に突撃しては、弾き返される。その繰り返しだった。このチームの真ん中フェチは深刻だ。

 あまり機能してなかった堂安は、もっと早いタイミングで伊東と代えてもよかった。まっすぐ縦に攻める香車の伊東がいれば、敵のウイングバックが釣られてニアゾーンが空いたかもしれない。選手交代の遅さも致命的だった。

監督の無策が招いた敗戦だ

 とはいえ日本にはツキもなかった。1失点目はオーバーヘッドを食らった交通事故。3失点目のハンドによるPKも運がなかった。

 防げるとすれば2失点目だったが……あのシーンでは裏抜けしようとした19番に吉田が食いつきかけ、正対していたボールホルダーにシュートを打つに十分なスペースをやってしまった。敵ボールホルダーの周囲には近距離に5人の日本選手がいたが、誰も寄せようとしない。完全なボールウォッチャーだった。

 スタメンを完全固定してきた疲れからか、この試合、日本の選手はボールウォッチャーになるシーンが散見された。ターンオーバーで選手の疲労を取るような対策をしてないのだ。スタメン固定のツケが出た。あれでは敗戦もやむなしだろう。

 後半になると2点のリードをもらったカタールはゾーンを下げ、日本にボールを持たせて試合を殺しにかかった。後半、日本は押し込んでポゼッション率が上がったように見えたが、敵の手のひらの上で踊っているだけ。完全にカタールのゲームだった。

 今大会、日本は試合ごとの出来不出来の差が激しかったが、決勝にきてその「暗黒面」が出た。大会を通じて不出来な試合をひっくり返すような監督の修正もなく、ただスタメンを機械的に固定してレミングのように海に飛び込んで行った。南無阿弥陀仏だ。
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【アジア杯決勝展望】カタールは5レーン理論を操るカウンターの使い手だ

2019-01-30 10:35:42 | 日本サッカー
スペイン人監督がモダンな戦術を注入

 準決勝でカタールがUAEに4-0で勝ち、アジアカップ2019の決勝は日本とカタールの組み合わせになった。ではカタールとはどんなチームなのか? 決勝の展望も併せて見て行こう。

 カタールの監督は、スペイン・カタルーニャ出身のフェリックス・サンチェス氏だ。元スペイン代表のシャビがコーチング・スタッフ入りしている点も見逃せない。つまりカタールの戦術には、ヨーロッパサッカー最先端のエッセンスが盛り込まれているのだ。

 カタールは対戦相手や相手の戦術に応じて4バックや3バック、5バックなどを使い分ける。例えばフォーメーションが4-2-3-1の場合のビルドアップでは、SBが偽SB化して1列上がって内側に絞り、2-3-4-1に変化(下図)して5レーンすべてを埋める。これで相手の4バックを攻める。またゲームの流れを読み、試合中にシステムを変えてくることもある。

    〇FW

〇WG〇MF 〇CMF 〇WG

  〇SB〇CMF〇SB

   〇 〇←CB

日本戦は5バックか?

 では肝心の決勝で当たる日本戦は、どんな布陣でくるのだろうか?

 力関係やたがいのスタイルの兼ね合いから行って、おそらくカタールは5-3-2か5-4-1のフォーメーションでくる可能性が高い。ゾーンを低く構えて守備を固め、日本が前がかりになったところを得意のカウンターで仕留めようとするだろう。

 彼らのカウンターはポジティブ・トランジション(守→攻の切り替え)が速く、日本は逆にネガティブ・トランジション(攻→守の切り替え)を速くして守備対応する必要がある。

 必然的に日本がポゼッションし、カタールが受けに回る試合展開が予想される。ただし日本は敵陣に押し込んでいる最中も、敵のカウンターを警戒しておく必要がある。

例えば(森保監督はやらないだろうが)日本も偽SBを取り入れてバイタルを埋め、敵のカウンターに対し予防的なカバーリングをしておくことも一案だ。

 決勝は「引いた相手を崩すには?」という、アジア相手での日本代表の永遠のテーマと直面することになる。日本はサイドを使って敵のSBを釣り出し、空いたニアゾーンを狙って攻めたい。
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【アジア杯決勝T】すがすがしいくらいの完勝だ ~日本3-0イラン

2019-01-29 10:42:58 | 日本サッカー
日本は放り込みを弾き返し続けた

 拍子抜けするくらいの完勝だった。今大会の日本はずっとデキが悪かったが、この日のために取っておいたのでは? というくらい完璧な試合をした。

 日本の3ゴールはどれもパーフェクトだし、縦へのロングボールとアーリークロスをガンガン放り込んでくるだけの力強いが単調なイランの攻撃に、日本はきっちり正確に対応した。冨安と吉田を中心に、落下地点を読み切ってセーフティにクリアしていた。特に冨安は地上戦のカバーリングとマーキングにも非常に効いていた。

 日本はピッチの至る所で発生したデュエルにも負けず、GK権田がまた2度やらかした以外はまったく危なげない試合ぶりだった。だが、まだまだ攻めに関してはもっとスムーズで速い攻撃ができるはずだ。彼らはこんなもんじゃない。決勝ではしっかり見せてもらいたい。

イランは大味でアバウトなフィジカル勝負だ

  日本のフォーメーションは4-2-3-1。スタメンはGKが権田。最終ラインは右から酒井、冨安、吉田、長友。セントラルMFは柴崎と遠藤航のコンビ。2列目は右から堂安、南野、原口。ワントップには大迫が帰ってきた。

 対するイランのフォーメーションは4-1-2-3。守備時は4-5-1になる。攻撃は中盤を省略し、放り込みに頼りきった競り合いからのフィジカル勝負。大味で実にアバウトだ。思ったほど大したことはない。2015年に対戦した親善試合のときのほうが怖さと激しさがあった。

 だがひと昔前の日本なら、あれだけロングボールを入れ続けられればバタバタして失点していたものだ。オーストラリアのパワープレイに8分間で3失点した2006年ドイツW杯のジーコジャパンのように。そう考えれば日本も進歩したものだ。

 とはいえ絶えずロングボールを入れてくるイランの「圧」はそれなりに高かったが、日本はラインを下げすぎずミドルプレスで冷静に対応。前線と中盤でプレッシングを効かせ、前半はピリピリした緊張感のなか0-0で折り返した。

帰ってきた大迫が大きな仕事をした

 さて日本の1点目は後半11分だ。大迫が左サイドのライン裏にスルーパスを出し、走り込んだ南野がボックス直前でイランDFと交錯して倒れる。

 これにイランの選手が「いまのはファウルじゃない!」と(何もジャッジしてない)審判に詰め寄る間に、南野がすぐ起き上がりゴールラインを割りかけるボールに追いつき、ゴール前にクロスを入れる。中で待つ大迫はボールの角度を変えるだけのきれいなヘディングシュートを叩き込んだ。

 ボールのゆくえでなくジャッジに気を取られ失点したイランと、一度倒れたがすぐに切り替えボールを追った南野は対照的だった。イランの集中力を失ったあのさまは、ロシアW杯のベルギー戦でトランジションを失しぶざまにカウンターを食らった日本の姿を思わせた。やはり現代フットボールでは切り替えの速さが重要だ。

 続く日本の2点目は後半22分だ。南野がイランのボールホルダーに果敢にプレスをかけ、こぼれたボールをすかさず大迫が拾いドリブルに入りかける。そこでマーカーが寄せてきたのを見て大迫は機敏にボールを後ろへ流して南野にパス。その南野が入れたクロスがボックス内でイランの選手の手に当たりハンドを取られる。PKは大迫が右スミにしっかり決めた。

 この1、2点目は、前線でタメを作る大迫の存在の大きさを感じさせる得点だった。だがよろこんでばかりもいられない。日本は1日も早く「戦術=大迫」状態を脱し、プランBを構築しなければ層に厚みが出ない。喫緊の課題だろう。

ダイレクトプレーをからめた日本らしい3点目

 最後、日本の3点目は後半47分だった。イランのパスミスからのルーズボールを原口がよく拾い、柴崎に落とす。受けた柴崎は縦にくさびのボールを入れ、これを南野がダイレクトで左にいた原口にはたく。原口はそのままドリブルで加速し、ゴールのファーサイドに叩き込んだ。

 この3点目は、日本人選手の最大の特徴であるアジリティ(俊敏性)と技術力がいかんなく発揮された得点だった。

 森保ジャパンは立ち上げからこれまで、親善試合でこの3点目のようなダイレクトプレーをからめたコレクティブな得点を量産してきた。それが今大会、やっとここにきて花開いた感じだ。いざ本番、である。

インテンシティが高く集中していた

 日本は全体にインテンシティが高く、よく戦った。デュエルを挑んでくるイランの選手にまったく競り負けていなかった。ロングボールに対する集中力も高い。特に1点目にからんだ南野のようにトランジション(切り替え)も速かった。

 前半はイランにお付き合いしてロングボールを蹴り合ってしまったが、試合序盤はセーフティ・ファーストということでいいだろう。後半には組織力の日本らしい、くさびをからめた3点目を決められたのはデカい。

 それにしても日本はこのアジアカップで、絵にかいたような右肩上がりの曲線を描いている。まるでブラジルのようなサッカー大国が、W杯でグループリーグは軽く肩慣らしして決勝トーナメントにピークをもってくるかのようだ。日本が計算してそれをできているなら驚きだし、もし意図的でなくても自然にそうなっているなら、なおさらいい。

 さあ決勝の相手はカタールとUAEの勝者だ。最後の試合はGKをミスの多い権田からシュミット・ダニエルに代え、2タッチ以内で素早くパスが回る切り替えの速いプレッシング・フットボールで相手を圧倒してほしい。
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