すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【国際親善試合】「世界」に伍した横浜FMのハイライン・ハイプレス ~横浜FM1-3マンチェスターC

2019-07-29 09:35:40 | Jリーグ
プレミア覇者に超攻撃的サッカーで挑む

 アンジェ・ポステコグルー監督率いる横浜F・マリノスが、プレミア覇者のマンチェスター・シティ相手に堂々、殴り合いを仕掛けた。

 プレッシング・ゾーンを前に設定し、最終ラインを過激に高く保つ。これでハイプレスをかけて敵のビルドアップを破壊し、ショートカウンターを見舞うゲームモデルだ。もちろん王者相手にすべてが通用したわけではないが、肉を切らせて骨を断つ横浜FMのサッカーはとんでもなく爽快だった。

 横浜FMのフォーメーションは4-2-3-1。スタメンはGKがパク・イルギュ。最終ラインは右から広瀬陸斗、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔、ティーラトン。セントラルMFは喜田拓也と扇原貴宏。2列目は右から仲川輝人、三好康児、遠藤渓太。ワントップはマルコス・ジュニオールだ。

 一方、マンチェスター・シティのフォーメーションは4-2-3-1。スタメンはGKがブラボ。最終ラインは右からウォーカー、ストーンズ、ラポルト、ジンチェンコ。セントラルMFはロドリとデ・ブライネ。2列目はベルナルド・シウバ、ダビド・シルバ、サネ。ワントップはスターリングだ。

シティのハイプレス対策は?

 立ち上がりから横浜FMは盛んにハイプレスをかけ、シティのビルドアップを壊そうとする。だがシティは巧みにプレスの網の目をかいくぐり、前にボールを運ぶ。

 シティの監督グアルディオラは、横浜FMのプレスのかけ方を事前にスカウティングしていた。で、この日はセントラルMFを2枚にし、ビルドアップ時にはロドリだけでなくデ・ブライネもかなり低い位置まで下りてきた。そのためビルドアップ時におけるボールの預け所が多くでき、これが横浜FMのハイプレスを無効化した。

 両SHのベルナルド・シウバとサネはサイドに開いて充分に幅を取り、サイドチェンジのボールを受けている。カットイン専門の中島翔哉(ポルト)にはぜひ見習ってもらいたいものだ。

 さてシティの1点目は前半18分。高い最終ラインを敷く横浜FMのライン裏に抜けようとしたベルナルド・シウバに対し、GKブラボからのロングパスが通る。いまやGKがスルーパスを出す時代なのだ。

 このパスを受けたシウバが、右に回り込んでボックス内に侵入したデ・ブライネにパス。ボールをキープしたデ・ブライネは正対したCB畠中をかわし、ゴール右スミへ強烈なシュートを叩き込んだ。

熱くなったペップが檄を飛ばす

 横浜FMの最終ラインからは強くて速いグラウンダーの縦パスが出る。特にビルドアップの一歩目になる畠中の強いパスはすばらしい。サイドに開いたアタッカーに出すグラウンダーの斜めのパスあり。山なりのダイアゴナルなサイドチェンジのボールあり。彼はJリーグというレベルを超えているのではないかと感じた。

 一方、横浜FMのマルコス・ジュニオールは偽9番で、しきりに中盤へ下りてきてはボールにからむ。彼の一人二役が多くのチャンスを作る。

 かくて横浜FMの同点弾は前半24分に生まれた。中央の三好から右前の仲川にパスが出てシュート。シティのGKブラボが弾き返すが、そのリバウンドをマルコス・ジュニオールが拾って二の矢のシュート。これもDFに弾かれたが、セカンドボールを遠藤が冷静にコースを狙いダイレクトで決めた。1-1の同点だ。

 直後の給水タイム。ペップが熱くなり、DFカイル・ウォーカーをつかまえて激しく檄を飛ばしていたのが痛快だった。それだけ横浜FMが圧力をかけているのだ。試合内容からは、この時点では「ひょっとしたら横浜FMが勝つんじゃないか?」とも感じた。実際、横浜FMの縦に速い攻めに、なんとあのシティが警戒して慎重にリトリートしているのである。

GKパク・イルギュは「第二のスイーパー」だ

 なにより目を奪われたのは、横浜FMのGKパク・イルギュである。前半31分、左サイドのジンチェンコから、横浜FMの浅いライン裏に抜け出したスターリングに矢のようなスルーパスが出る。だがGKパク・イルギュはすばらしい出足で前へ出てパスカットした。

 同様のシーンは一度や二度ではなかった。シティは横浜FMの高いラインの裏を狙って盛んにスルーパスを突き刺してくる。それをGKパク・イルギュが素早い飛び出しでことごとく刈り取って行く。横浜FMのハイライン戦術にあって、彼は広大なライン裏を掃除する「第二のスイーパー」として欠かせない。

 一方、シティの最終ラインも、横浜FMがバックパスすれば少し上げる、というふうに、こまめに上下動してゾーンを非常にコンパクトに保っている。

 またSBの広瀬とティーラトンが偽SB化する横浜FMの変則的なビルドアップに対し、シティも強烈なハイプレスで対抗する。狸と狐の化かし合いだ。戦術的に非常に見ごたえのある試合である。

ゴールとゴールの間が近い現代サッカー

 そしてシティが勝ち越したのが前半40分だった。ビルドアップ時にデ・ブライネがボックス近くまで下りてボールをもらう。彼は中盤でベルナルド・シウバとワンツーをかました後、裏抜けしたスターリングにスルーパス。スターリングは短いドリブルからゴールを仕留めた。1点リードだ。

 このあと前半40分台に、横浜FMには何度も惜しい得点機があったがモノにできない。実質、この山場の空振りで試合は決まった。もしここで横浜FMが得点していれば、ゲームはまだわからなかった。結局は、決定力。日本のサッカーは個の力を上げ、この大きな軛(くびき)から一刻も早く自由になる必要がある。

 ハイラインの横浜FMに対しシティも非常にコンパクトなため、この試合では一方のゴール前からもう一方のゴール前まで、ボールが光速で移動した。息もつかせぬ攻防だった。

 現代のフットボールでは精巧なビルドアップから縦に速くボールを運ぶ技術と戦術が進化し、そのためゴールとゴールの間が近い。決して「縦ポン」などではない戦術的なコクがある。
 
 シティはプレシーズンでフィットネスが上がっておらず一部主力も欠いたとはいえ、横浜FMの健闘は光った。日本のサッカーはまた一歩、「世界」に大きく近づいたと感じさせられるゲームだった。

【関連記事】

【横浜FM】頑なに理想にこだわるガラスの城

【Jリーグ最終節見て歩き】横浜FMのハイライン裏問題やいかに?

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【ICC】久保建英の鮮烈デビューと抱える課題 ~バイエルン3-1レアル・マドリー

2019-07-22 09:51:11 | その他の欧州サッカー
彼はキラーパスを狙い続けた

 海外クラブのプレシーズン大会であるインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)が行われ、レアル・マドリードの久保が鮮烈なデビューを飾った。さて同時に見えた課題とは?

 この試合、レアルは前半にモドリッチやベンゼマ、エデン・アザールらレギュラー組を出場させ、後半には11人を総入れ替え。久保やロドリゴ、メンディ、ルカ・ヨヴィッチなど新戦力をお披露目した。

 前半、レアルのフォーメーションは4-2-3-1で余裕のポゼッションを見せ、孔雀が羽を広げるかのように美しく優雅にふるまった。対するバイエルンは硬質で、スキあらば縦に速いカウンターを見舞う。まるでアーティストと機械工のような対決になった。

 レアルのビルドアップは主にセントラルMF経由、サイド経由の2ルートだが、どこからでも組み上げられる柔軟性がある。一方のバイエルンはややミスが多いが攻めが速く、守備が固い。ボールを保持して押し上げると攻撃に人数をかけ、5~6人がボックス内になだれ込む。

 前半15分にMFコランタン・トリッソの先制点でバイエルンがリードし、かたやレアルはベンゼマが惜しいチャンスを何度も外し決め切れない。試合は1-0で折り返した。後半はレアルの最終ラインが雑で2点取られはしたが、さてこのゲーム最大の見どころがやってきた。

久保はオフ・ザ・ボールに課題か?

 後半になるとお待ちかねの久保が登場した。4-1-2-3の左インテリオールでの出場だ。いきなり最初のタッチでループシュートを繰り出すなど、まったく物怖じする様子がない。

 その後はライン間でボールを受け、前にスペースを見つけると久保は盛んにスルーパスを突き刺し続ける。ハッキリ意識してキラーパスを狙っているようだ。

 ただパスが微妙に長く、なかなか通らない。おそらく久保は受け手が瞬時にスペースへ走り込むイメージでパスを前めに出しているのだろう。このへんのあうんの呼吸は修正する必要がある。

 一方、ボールの受け方や隠し方は精密で、相手ボールになると敵のビルドアップに対し第1プレッシャーラインに加わりプレッシングもした。そのプレイぶりはまるでレアルに10年いる選手のようだった。

 この試合で観る限り、久保はどちらかといえばボールを持ったときに輝く優雅なボール・プレイヤーだ。反面、オフ・ザ・ボールはやや物足りない。

 例えばパスを出したあと、足を止めてパス&ゴーせずワンツーを受けそこねる。守備に回ると中間ポジションを取りながら、あと1メートル左に寄れば敵のパスコースを背中で切りながらカバーシャドーが利く、という局面で足が止まってパスを出され、後追いになるようなシーンが散見された。守備面ではまだまだやることがある。

 一方、オフェンス面でも「自分はパッサーだ」と決め込んでいるかのようなポジショニングで、運動量も物足りない。もちろんそこに「居る」ことに意味がある、というポジショニングはあり得るので判断はむずかしいが。

 個人的には、速い攻撃のチャンスになれば、積極的に前線に飛び出しみずから点の取れるアグレッシブなMFをめざしてほしい。もちろん彼はまだ18歳だ。今後に期待するとしよう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【アフリカ選手権・決勝】ロングボールが飛び交う大乱戦 ~アルジェリア1-0セネガル

2019-07-21 08:51:28 | その他の欧州サッカー
人が血を流しバタバタ倒れる

 アフリカ大陸の選手権であるアフリカ・ネーションズカップ2019の決勝が行われ、アルジェリアとセネガルが対戦した。アルジェリアのフォーメーションは4-4-2、セネガルは4-2-3-1だ。

 なんと決勝弾は試合開始1分20秒だった。

 アルジェリアのバグダード・ブーンジャーが左サイドからドリブルでカットイン。彼が打ったシュートがセネガルDFの足に当たり、空高く舞い上がったボールはGKの頭上を計ったようにゴールへ吸い込まれた。この1点を守り切ってアルジェリアがみごと優勝した。

 先制点が早い時間帯だったせいか、波乱の幕開けになった。その後の試合は荒れに荒れる大乱戦である。

 準決勝のナイジェリア戦では組織的だったアルジェリアは、決勝で気がはやるのか中盤を省略してロングボールを放り込む。それに対抗するかのように、セネガルもロングボールを敵陣に突き刺す。もはやシステムもへちまもない「戦争」だ。

 当然、オープンな撃ち合いになり、中盤はこぼれ球を競り合いデュエルの応酬だ。たまたまいいところにボールが転がってきたほうが勝つサッカーである。カラダとカラダがぶつかり合い、人が血を流してバタバタ倒れる。個と個が競う激闘だ。

 組織的なはずのアルジェリアの豹変ぶりを見ればわかる通り、ふだんはロジカルに戦うよう訓練されてはいても、決勝とあってアフリカの「戦士」の血が騒ぐのだろう。槍をボールに変えての、個と個によるまさに戦争が展開された。

 日本人から見れば考えられないが、こういうサッカーも世界にはあるのだ。

 もはや秩序や組織などないカオスである。ボックス内で競り合いになったFWは、必ずオーバーにぶっ倒れてPKをもらおうとする。

 それだけじゃない。ハーフタイムに入ったかと思うと、引き上げてきた敵味方同士が入り乱れてピッチの上で小競り合いになる。もう血が騒いでアウト・オブ・コントロールなのだろう。こういうメンタリティもあるんだなぁ、と、ある意味、感心した。世界は広いのだ。

 てなわけで準決勝の記事で予想した通り、アルジェリアが優勝してめでたし、めでたし。いやはや、いいもん見せてもらいました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【国際親善試合】砕かれた「日本人らしさ」 ~川崎フロンターレ1-0チェルシー

2019-07-20 08:54:00 | Jリーグ
結果的に勝ったが内容は大差

 川崎フロンターレはショートパスをつなぐ小さいサッカーをする。悪い意味でガラパゴス化した日本人らしいスタイルだけに、そのまま日本サッカーの課題が浮き彫りになった試合だった。負けたチェルシーのポゼッション率は61%。ボールを握ろうとする川崎Fの「自分たちのサッカー」は砕かれた。

 川崎のフォーメーションは4-2-3-1。スタメンはGKがチョン・ソンリョン。最終ラインは守田英正、谷口彰悟、ジェジエウ、登里享平。セントラルMFは下田北斗と田中碧。右SHは阿部浩之、左SHは齋藤学。ワントップは小林悠だ。

 一方、チェルシーのフォーメーションは4-2-3-1。レギュラークラスはジョルジーニョやコヴァチッチ、ペドロ、ダヴィド・ルイス、アスピリクエタ、マルコス・アロンソらが出場した。チェルシーのビルドアップは中央のセントラルMF経由、サイド経由とまんべんない。プレシーズンだというのに楽にパスをつないでいる。

 一方、川崎は立ち上がりからチェルシーの激しいプレッシングを受け、自慢のパスワークがたどたどしい。各駅停車だ。川崎は選手間の距離を縮めてショートパスをつなごうとするために、複数の選手がまとめてチェルシーによるプレッシングの餌食になりやすい。ゆえにカウンターに弱い。

 かたやチェルシーはピッチを広く使い、ボールスピードがケタ違いに強くて速い。スペースのない現代サッカーにおいて、密集地帯でパスを通すにはボールスピードが必要だ。パスが遅くて弱々しい川崎とは対照的である。

日本人は「カラダの入れ方」を研究すべき
 
 川崎がプレスにもろいのは、ファーストタッチが雑なせいもある。川崎の選手は最初のトラップに失敗し、ボールを1回弾く間にマーカーに詰められる。ファーストタッチで潰される。その点、チェルシーの選手はボールコントロールが非常に巧みで、敵に距離を詰められても簡単にボールを失わない。

 またフィジカルの差も激しく、チェルシーの選手にカラダを入れられると川崎は何もできなくなる。またチェルシーの選手はフィジカルが強いだけでなく、カラダの使い方そのものがうまい。このあたりも日本のサッカーは基本から見直す必要がある。

 とはいえオフ明けでフィットネスが上がってないチェルシーだけに、後半が半分も過ぎるとすっかりダレた試合になった。そして試合終了間際の後半42分、途中出場した中村憲剛の技術が巧みなラストパスとなって結実し、同じく途中出場のブラジル人FWレアンドロ・ダミアンの決勝点を呼んだ。

 結局、最後の最後はシーズン真っ最中でコンディションのいいJリーガーと、休み明けでカラダが重いプレミアリーガーとの差になった。

 巷間、日本のメディアは「川崎Fがプレミアの雄、チェルシーを撃破!」などと大はしゃぎだ。結果だけに囚われ、だれも「内容」を見ようとしない。暗澹たる思いがする。日本のサッカー関係者はぜひこのゲームを緻密に分析し、日本サッカーが抱える深刻な問題点を修正するための教材にすべきだろう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【PLアジアトロフィー】プレシーズンマッチとは思えない興奮度 ~マンチェスター・シティ4-1ウェストハム

2019-07-19 08:53:44 | イングランド・プレミアリーグ
シティは今季もやりそうだ

 プレミアリーグもいよいよ2019-2020シーズンが迫ってきた。で、「プレミアリーグ・アジアトロフィー2019」と銘打ち、マンチェスター・シティとウェストハム、ニューカッスル、ウルブスの4チームによる勝ち抜きプレシーズンマッチが中国で行われている。

 そのうち注目のカード、シティとウェストハムの対戦を、シティにスポットを当ててレビューしよう。

 マンチェスター・シティのスタメンは、ダビド・シルバら一部を除き若手である。だがそれでも十分にうまくて速い。鬼のようにプレッシングし、球際も激しく相手に自由にやらせない。

 なんせボールスピードが日本人とはまるでちがう。何気ないインサイドキックのボールが、スーッと糸を引くような軌道を描きカッ飛んで行く。加えて非常にコンパクトだ。10代後半の選手がスタメンに名を連ねているのに、これだけレベルが高いのだから参ってしまう。

 シティのフォーメーションは4-1-2-3。急造チームだからか、あまり可変しない。とはいえグレードはやはりシティのそれであり、きっちり最終ラインからビルドアップして最後はアタッキングサードへなだれ込んで行く。

 この日彼らがあげた4得点のうち、ダントツだったのは前半33分のダビド・シルバによる1点目だ。右サイドからの長いアーリークロスを、軽く胸トラップから2タッチ目で決めて見せた。

 クロスが当たったのは胸というより肩に近く、そのせいで胸トラップしたボールが高く上がってしまったので「外すかな?」と思ったのだが余裕だった。さすがである。

後半にはお待たせのレギュラーメンバーが

 一方、後半のシティはデ・ブライネやベルナルド・シウバ、スターリング、サネら、お待たせのレギュラーメンバーがぞろぞろ交代出場した。

 前半は「若手とは思えないおもしろい試合だ」と思って観ていたが、後半に彼らが入るととたんに空気が変わった。ファーストタッチの滑らかさがまるでちがう。敵に考える時間を与えないプレースピードが凄まじい。

 後半のハイライトは、58分のスターリングによる3点目だろう。背後からの斜めの長いラストパスをもらい、短いドリブルからしっかりゴールに収めた。

 おまけにサネのアシストも凄かった。敵のミスパスをカットしたサネが、そのままダイレクトでそれをラストパスに変えたのだ。何でもかんでも2タッチ以内で仕上げてしまう。あんなプレイはあんまり記憶にない。

 なお点差はついたがウェストハムも、カウンターからの滑らかなパスの繋ぎがなかなかよかった。瀕死のニューカッスルで腐っているFW武藤嘉紀は、当初、ウェストハム入りも噂されたが……つくづくウェストハムに入団していたらなぁ、と残念でならない。

 それはともかく、シティは今季も優勝争いをリードするのだろう。リバプールとのつばぜり合いが今から楽しみだ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【アフリカ選手権・準決勝】アルジェリアの鋭い縦パスが敵を引き裂く ~アルジェリア2-1ナイジェリア

2019-07-16 09:27:05 | その他の欧州サッカー
マレズが劇的な「サヨナラ弾」

 アフリカ大陸の選手権大会である、アフリカ・ネーションズカップ2019の準決勝が14日に行われた。

 アルジェリアは準々決勝のコートジボワール戦ではやや守備的だったが、今日は積極的だ。フォーメーションは2センターの4-4-2。グラウンダーの長くて鋭い縦パスを突き刺してビルドアップしている。彼らは緩いショートパスをつなぐナイジェリアからボールを刈り取り、前半35分までに3度のシュートチャンスを作った。

 アルジェリアの選手は日本人のような献身性があり、走ることを厭わない。メンタルにアフリカ的なムラっ気がない。彼らはナイジェリア人とくらべ腰回りが太く、重心が低くて安定感がある。フィジカルに優れ球際も強い。そして組織的だ。

ビルドアップを封じ込められたナイジェリア

 一方のナイジェリアは4-3-3だ。彼らは局所で鋭さも見せるがボールスピードが致命的に遅く、アルジェリアの緻密なプレッシングにひっかかりビルドアップに四苦八苦している。

 特に前半40分にアルジェリアのMFマレズ(マンチェスター・シティ)が右から入れたクロスがオウンゴールを誘って1点を先行されてからは、ナイジェリアは最終ラインでボールを回すか縦にロングボールを放り込むかの二択になった。だが、それでもナイジェリアは後半27分、アルジェリアのハンドによるPKでなんとか1-1と同点に追いつく。

 そして大団円は後半アディショナルタイムに訪れた。アルジェリアのマレズがゴールやや右寄りからのFKを左のサイドネットに叩き込み、ほぼ同時にタイムアップになった。突然試合が終わったので、一瞬、何が起こったかわからなくなるほど劇的な「サヨナラ弾」だった。

 アルジェリアの労を惜しまないプレッシングがナイジェリアのビルドアップを封じ込め、相手に絵を描かせなかった試合である。ヨーロッパの最前線では、敵のビルドアップをどう制限するか? が一大テーマになっている。忍耐強い日本人なら、アルジェリアのような豆なプレッシングはマスターできる。日本代表にとっても参考になるゲームだった。

決勝はアルジェリア対セネガルに

 一方の準決勝もう1試合は、セネガルが延長戦の末に1-0でチュニジアを下した。これで19日の決勝はアルジェリアとセネガルの対戦になった。

 ただセネガルは悪い意味でアフリカ的で規律がユルく、チュニジア戦では走るのをやめたり3~4人が攻め残ったりしていてあまりいい印象はない。彼らはロシアW杯ですばらしく速いショートカウンターを見せていたのに、すっかりルーズなチームに変わっていて驚いた。

 セネガルにはリバプールのマネがいるので楽しみだが、心情的には献身的なアルジェリアの肩を持ちたい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【森保ジャパン】森保監督の「頭の中」をプロファイリングする

2019-07-15 16:29:51 | サッカー日本代表
彼は何を考えているのか?

 森保監督がメディアに戦術を語らないため、めざすサッカーがわかりにくい森保ジャパン。想像すれば、おそらくポジショナルプレイの要素にトランジションとデュエル、縦への速さ重視、といったところだろうが、実際に森保監督は頭の中でいったい何を考えているのだろうか?

 森保監督を語るときには、おそらく彼が西野ジャパンで得たであろう体験がヒントになる。

 本田が現場監督でチームを仕切り、柴崎がポジショナルプレイ的なアイディアを出す。こんなふうに選手が自主的に意見を言い、ふところの深い西野監督(当時)が聞き役に回る。そのことで選手の個性が実戦に生かされるーー。

 西野ジャパン内でのそんなチームコミュニケーションを見て、森保氏は民主的な、一種の「ゆとり教育」的なチーム運営に目覚めたのではないか?

 竹刀を持ち、生徒を追い回すこわもて体育教師のようなサッカー指導者とは対極にある、物わかりのいい温和なリーダー像。いかにも民主主義者が誘惑に駆られそうな指導者像である。

 ならば自分がめざすサッカーを公開でしゃべれば、それは押し付け教育になる。で、「オレは対外的にものをしゃべるのをやめよう」と考えた。だから森保監督はメディアに戦術を語らないのではないか? いい意味で自己顕示欲が強かったハリルとはまるで正反対のやり方だ。

 ゆえにまず選手に素でプレーさせ、特徴や武器を見定める。で、それらを組み合わせてゲームモデルを作ろうとしているのではないか? つまり監督が「これで行け」とトップダウンするのでなく、各選手の個性や強みを生かすボトムアップでチームを作ろうとしているのだ。この記事『まず選手の個性ありきのシステムであるべきだ』で書いたように。ならば、いまは各選手の特徴を観察している段階なのだろう。

 だから中島の自由奔放なプレイスタイルを見ても、ふつう頭の固い指導者なら「もっと球離れをよくしろ」とでもいいそうなものだが、言わない。ポジショニングの修正やシステムの噛み合わせについても、あえてハーフタイムで修正しない、のではないか? いかにも大胆な放任主義だが、これも「自分の頭で考えろ」=ボトムアップということなのか?

 このやり方がいいか悪いかは抜きにして、森保監督の頭の中を客観的に推論するとすればこんなふうになる。

 とはいえ2022年のカタールW杯に向けたアジア2次予選は今年9月から始まる。2020年の東京五輪ももうすぐだ。そろそろ森保監督の「正体」が姿を現すころではないか?

 もし万一、現状修正なしで無策のまま本番に突入するようなことがあれば、この記事での推論は単なる深読みになってしまうが……そうならないことを祈りたい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【J1第19節】首位・FC東京は永井を生かすゲームモデルを確立せよ ~FC東京0-3川崎F

2019-07-15 08:16:38 | Jリーグ
このままでは貯金を吐き出すだけだ

「久保効果」で首位に躍り出たFC東京は、久保建英がいなくなったあとどんなサッカーをやっているのか? そんな興味でJ1リーグ第19節、対川崎フロンターレ戦を観戦した。すると相手が悪かったせいもあるが、想像以上に深刻な状況だった。

 いったい何をやりたいのか、見ていてまったくわからない。恐らく彼らには確たる羅針盤がなく、自分たちが何をすべきかわかってない。ピッチで漫然と「ただ困っている」だけなのだ。

 川崎Fがパスを繋いでポゼッションし、FC東京は4-4のブロック守備からカウンターを狙う、という展開に見えた。だがFC東京にはボールを奪ってからの手立てがない。展開力のないFC東京は、逆にボールを持たされると途端に組み立てに詰まるのだ。

 最終ラインからビルドアップするわけでもなく、かといってロングボールを入れこぼれ球を狙うわけでもない。サイドを使う意図もほぼゼロ。ポジティブ・トランジション(守→攻の切り替え)時のアイディアがない。ただ最終ラインが意味もなくボールを持ち、困っているだけなのだ。

 当然、そこに川崎Fの第1プレッシャーライン(FW)がプレスをかけ、ボールを奪われる。で、カウンターを食らう。この繰り返しだった。たまたまボールを前へ持ち出せたケースではフィニッシュへ行く場面もあるが、確たるコンセプトに則ってやってるわけではない。そんな印象だ。いい意味での「自分たちのサッカー」がないのである。

縦に速いダイレクト攻撃をすべきだ

 では、FC東京はどんなサッカーをやるべきなのか? まず現有戦力から考えれば、最終ラインから丁寧にビルドアップし、ポゼッションするような戦い方は向いてない。というか、できない。

 まずボールの収め所がない。代表の大迫のように強力なポストプレイからの落としで、MFに前を向いてボールを持たせてやれるFWはいない。中盤にも、フィジカルを生かしたボールキープで時間を作ってくれる選手がいない。チーム全体にボール保持力がないため、そんな細かいことをやろうとしても潰されてしまう。

 ただ反面、このチームには速いFW(永井謙佑)と上手いFW(ディエゴ・オリヴェイラ)が2人いる。アタッキングサードにおける破壊力はある。ならば、速いタイミングでファイナルサードにクリーンなボールを送り込むダイレクト攻撃が向いているはずだ。

 例えばラインを低く構えて相手にボールを持たせ、速いカウンターを狙う。このとき引きつけている敵の最終ラインの背後には、膨大なスペースがあるはずだ。そこでボールを奪えば速い切り替えから正確なロングパスをライン裏に落とす。で、スピードのある永井を走らせる。あるいは機動力豊かなSB室屋のいるサイドを徹底して使い、早めにサイドから勝負のアーリークロスを入れる。そして強力な2トップの瞬間的な破壊力に賭ける。そんなゲームモデルである。

正確なロングパスを蹴れる森重を生かせ

 そもそもCB森重はハリル時代の日本代表で、絶妙な長いサイドチェンジのボールや、前線の選手の足元に正確につけるロングパスをバシバシ出していた。なのに今はそんな気配すらない。なぜやらないのか?

 例えば森重とは逆のサイドのFWをタッチライン際まで開かせ、そこに精度の高いサイドチェンジのボールを入れる。これで次の瞬間にはアタッキングサードでボールをキープできるのだ。ロングボールを入れれば、もし競り合いになっても敵の最終ラインは裏を警戒して下がる。するとDFとMFの間にスペースができ、バイタルエリアが空く。こぼれ球を拾えばそこを狙える。これは大きい。

 現状のように最終ラインからボールを引き出せず、自陣でボールを失いカウンターを浴びるのとくらべれば天と地の差があるはずだ。長谷川監督には、ぜひそんな現有戦力の武器と個性を生かすゲームモデルを確立してほしい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【サッカー戦術論】認知のスピードはフィジカルを超えるか?

2019-07-09 08:18:59 | サッカー戦術論
両者は相互補完の関係にある

 サッカーには、ひたすらスピードを競う陸上競技的な側面がひとつある。すると速さのあまり、敵味方の選手のカラダが接触しないケースも出てくる。

 例えば日本人のアジリティを生かした機敏なサッカーをすべきだと書いたこの記事のように、ファーストタッチの技術を極限まで高めたせいで、あまりにパスワークが速いため敵との接触プレイすら起こらない、というようなケースである。

 またスピードという意味でこれと似た方向だが、いまサッカーの最前線では「認知のスピードを上げよう」という取り組みもある。例えば敵はいまどの方向から迫っており、自分が使えるスペースはどこにあるか? そんな自分が置かれた局面を瞬時に脳で情報処理し、それを素早く認知して状況に応じた的確で速い判断をしよう、という考えだ。

 このとき瞬間的な認知をもとに、局面を戦術的に先読みして素早く次のプレイが行われる。この認知概念に沿えば、当然サッカーのプレイスピードはどんどん速くなって行く。

「対人プレイで時間を作る」という考えもある

 だが同時に一方で、サッカーにはこれらと一見矛盾する格闘技的な要素も強い。

 例えば敵をカラダで激しくブロックすることにより「時間を作って」プレイする。あるいは競り合いで1枚はがすことで時間的余裕を生み出し、次のプレイを行う、というようなケースである。

 この場合、当然カラダの接触は大々的に起こるし、むしろそのことによって「もともとなかったはずの時間を作る」。ゆえに、そのときスピードという要素は必ずしも第一選択にはならない。サッカーでは、こうした強靭なフィジカルによる対人プレイは非常に重要だ。

 つまり冒頭で書いた陸上競技的な概念と、この格闘技的な概念は矛盾している。

 すると、たちまちサッカー界では「どちらの方向へ行くのが正しいのか?」という単純な二元論が巻き起こる。いわく、スピードと認知を極限まで高めれば、接触プレイは消えて行くのではないか? いやいや対人プレイこそがサッカーの根幹であり、いくらスピードや認知を鍛えても接触プレイは絶対になくならないーーというふうに。

 つまり昔さんざん議論された「個か? 組織か?」論議とか、「アクションサッカーか? リアクションサッカーか?」みたいな不毛な二元論がくり返される。

 だがそもそもサッカーは「接触プレイか? 非接触か?」などという単純な二元論では語れない。上で挙げた陸上競技的な要素と格闘技的な要素はサッカーにおいては「車の両輪」であり、どちらが欠けても成立しない。両者は対立概念ではなく、むしろ相互補完の関係にある。

 とすれば正しくは、サッカーにおいて「ある局面」ではカラダの接触すら起こらないスピードの勝負が行われている。だが他方、「ある局面」では、敵をカラダでねじ伏せて時間を作る格闘技的なプレイが行われる、ということだ。サッカーはどちらが欠けても成り立たないし、どちらが欠けてもレベルアップしない。

 大切なことは、くれぐれも不毛な二元論に陥らないことである。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【コパ・アメリカ総括・2】森保監督はプレー原則を示せ

2019-07-05 10:10:47 | サッカー戦術論
人が変わればサッカーが変わる属人性を超えろ

 森保ジャパンは極めて属人的な集団だ。ゆえにどの選手が試合に出るか? でまったく別のサッカーになる。おそらく監督がプレー原則を示してないからだ。

 ちなみに「属人的」とは、例えば企業である業務を特定の人間がずっと担当しているために、その人物にしかその業務のやり方が分からない状態に陥ることだ。これでは業務効率が悪く、多くは批判的な意味で使われる。

 そして森保ジャパンは今回のコパ・アメリカでも、同じように属人的な側面を露呈した。だが基本的にサッカーのチーム作りとは、監督がまずゲームモデル(コンセプト)を設定し、局面ごとにそのモデルを実現するためのプレー原則を選手に示すことで、だれが試合に出ても同じ戦術に従いプレイできるようにするべきだ。

 これは選手の「個性を殺す」という意味ではない。例えばスピードがあり裏抜けのうまいFWがいるなら、彼を生かすゲームモデルを設定しておく。で、それに基づきチームが動けばいい。

 ではプレー原則を持たない森保ジャパンの問題点は、コパ・アメリカのどの局面でどう出たのか? ここでは相手チームのビルドアップを制限する局面のほか、トランジションとビルドアップに絞って例示して行こう。

【敵のビルドアップ制限】

 チリ戦はハイプレスで入ったが、2列目が連動せず不発に終わった。これに関しては、前からプレスをかける第1プレッシャーライン(FW)に全体が連動し矢印を前にもって行くよう、ハイプレスをかける際のプレー原則を監督が選手に徹底しておくべきだ。

 一方、ウルグアイ戦とエクアドル戦では、日本はミドルプレスで対応した。この2試合では背中で敵のパスコースを切るカバーシャドーのうまい岡崎がFWで先発したため、ミドルプレスで敵の縦パスを制限する守備ができた。岡崎がいればできるが、そうでなければできない。極めて属人的だ。

 そうではなく岡崎が入らなくても同じことができるよう、ミドルプレス時のプレー原則をチームが共有しておく必要がある。岡崎は中を切ってボールを狭いサイドに誘い込んで奪うプレッシングや、敵の攻めを遅らせる前からの守備など、「シュートを打つ人」として以外にも、チームを助ける多くの仕事をこなしている。

 せっかくこんないい教材がいるのだから、岡崎のボールのないところでのプレイスタイルをFWのプレー原則のひとつとしてチームで共有しておけば、岡崎がいないときにも代わりの選手が同じことをやれる。そういう属人的でないチームは強い。

【トランジション】

・ネガティブ・トランジション(攻→守の切り替え)

 これも属人的だ。森保ジャパンは攻守の切り替えが速い南野と堂安がいるときは、ボールを失うとその場でゲーゲンプレッシングをかけ、高い位置でボールを即時奪回してショートカウンターをかける形になる。

 だがコパ・アメリカのように別の選手が出場すると、ボールを失った際はリトリートしてブロック守備を行うスタイルになる。試合ごとに監督が異なる指示をしているなら別だが、そうでないなら誰が出ても同じスタイルでプレイできるようにしておく必要がある。

 森保監督は選手にネガティブ・トランジション時のプレー原則を示し(即時奪回か? リトリートか?)、それに従い選手を日頃からトレーニングしておくべきだ。

・ポジティブ・トランジション(守→攻の切り替え)

 森保監督がオーダーしているのか、試合にだれが出てもポジティブ・トランジション時には縦への速さ(速攻)を求めている。具体的には、敵からボールを奪ったら速いタイミングでグラウンダーの縦パスを狙っている。ポジティブ・トランジション時に関しては比較的、属人的ではない。

 ただし例えば香川のようなタイプが入ると、ボールを奪うといったん安全に横パスをつないでまずはしっかりポゼッションを確立しようとする(遅攻)。その意味ではやはり属人的だ。

 ならば森保監督は選手にポジティブ・トランジション時のプレー原則を示し、試合にだれが出ても同じコンセプトに則ってプレイできるようにする必要がある。

【ビルドアップ】

 コパ・アメリカでは、セントラルMFの柴崎が2CBの間に下りてビルドアップに関わる、サリーダ・ラボルピアーナを行う場面があった。SBを中盤のラインまで押し上げてサイドにスペースを作り、そこにCBの2人が開くことで柴崎を含めた3人の最終ラインで敵の第1プレッシャーライン(2トップのFW)に対し数的優位を作り、ビルドアップをスムーズにする方法だ。

 ただしこれも属人的に「柴崎が入ったらそうなる」のでなく、だれがセントラルMFでもチームとして同じことができなければならない。

 ちなみに西野ジャパンはワントップの相手チームに対しても同じことを行っていたが、ワントップに3人の最終ラインでは非効率だ。サリーダ・ラボルピアーナはあくまで数的優位を作るためのものである、と監督が原則を示すべきだ。

【まとめ】

 若い森保ジャパンはコパ・アメリカでめくるめく可能性を示した。ではもしこのチームが、同じプレー原則を共有してゲームを行えばどうだろう? プレーがさらに効率化され、チームが同じ戦術に基づいて戦う強力なオートマチズムが完成されるはずだ。森保監督には、その具現化をぜひ期待したい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする