ムスリムは、イスラムの預言者ムハンマドの姿を絵にすること自体が冒涜だという。かたや風刺画が原因でイスラム過激派に襲撃されたフランスの週刊紙「シャルリー・エブド」は、「それは表現の自由だ」という。
あの事件後、それでもまだイスラム系の風刺画を掲載し発行したシャルリー・エブドに対し、どこか割りきれない感じがあった。その行為は果たして正しいのか? はっきり論理的にジャッジできない自分がいた。
だが、そんな曖昧な思いをズバリ裁断してくれた言葉に出会った。
シャルリー・エブド襲撃事件の原因になった風刺画を日本の出版社(第三書館)が編集し、出版したというのだ。タイトルは「イスラム・ヘイトか、風刺か」。出版社のスタンスは、これらの風刺画に否定的なニュアンスである。「弁護士ドットコムニュース」が、第三書館の北川明社長にインタビューしている。以下に北川社長の言葉を一部、引用しよう。
「この事件は、日本の『ヘイト本』と通底する問題を含んでいると感じたので、出版する理由があると思ったわけです」
「シャルリーのやり方は、イスラムに対する『ヘイト』だと思います」
●「イスラム預言者の風刺画は日本のヘイト本と同じ」第三書館・北川社長に聞く(前編)より。
もし相手が侮辱と感じるなら、相手の思いを尊重すべきではないか? (テロの良し悪しとは全く別の問題として)
自分がなんとなく抱えていた違和感がはっきり言語化されたようでストンと落ちた。
「表現の自由」とか「言論の自由」といえば、だれもが絶対的真理だと感じてあいづちを打つ。だが相手を尊重し、「表現しないことの自由」も重要なのではないか? そんなことを考えさせられた。
あの事件後、それでもまだイスラム系の風刺画を掲載し発行したシャルリー・エブドに対し、どこか割りきれない感じがあった。その行為は果たして正しいのか? はっきり論理的にジャッジできない自分がいた。
だが、そんな曖昧な思いをズバリ裁断してくれた言葉に出会った。
シャルリー・エブド襲撃事件の原因になった風刺画を日本の出版社(第三書館)が編集し、出版したというのだ。タイトルは「イスラム・ヘイトか、風刺か」。出版社のスタンスは、これらの風刺画に否定的なニュアンスである。「弁護士ドットコムニュース」が、第三書館の北川明社長にインタビューしている。以下に北川社長の言葉を一部、引用しよう。
「この事件は、日本の『ヘイト本』と通底する問題を含んでいると感じたので、出版する理由があると思ったわけです」
「シャルリーのやり方は、イスラムに対する『ヘイト』だと思います」
●「イスラム預言者の風刺画は日本のヘイト本と同じ」第三書館・北川社長に聞く(前編)より。
もし相手が侮辱と感じるなら、相手の思いを尊重すべきではないか? (テロの良し悪しとは全く別の問題として)
自分がなんとなく抱えていた違和感がはっきり言語化されたようでストンと落ちた。
「表現の自由」とか「言論の自由」といえば、だれもが絶対的真理だと感じてあいづちを打つ。だが相手を尊重し、「表現しないことの自由」も重要なのではないか? そんなことを考えさせられた。