すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【ハリルジャパン】日本代表に「Bチーム作るべし」論を盛り上げよう

2015-04-09 01:15:27 | サッカー日本代表
Bチーム待望論は90年代のオフト・ジャパン時に湧き上がり、あっさり消えたが夢よもう一度だ

 なんでもハリルホジッチ監督は、「月に一回、国内組を合宿させたらどうか?」といってるらしい。

 ぜひやってほしい。それは結果的に「Bチーム養成」になり、強化にバツグンに効く。

「レギュラーを集めたAチームとは別に、Bチームを作って強化すべきだ。そうすることでレギュラーとレベルの差や戦術の差のないバックアップ要員が作れるし、またレギュラーのケガや不調時にいつでも『替え』がきく」

 こういう「Bチーム作るべし」論は、1990年代のオフト・ジャパン時に湧き上がったことがあった。「それはいい!」と誰もが思った。だがW杯が終わるとあっさり議論自体が消えた。

 どうやら代表チームに「継続性がない」のは戦術の話だけじゃなく、チームの運営方針についても同じであるようだ。

 協会に自分の机を作るくらいサッカーオタクなハリルホジッチ就任を機に、25年ぶりにサポーターたちで「Bチーム待望論」を盛り上げてみてはどうだろう? あの新監督のおっさんは聞く耳を持ちそうだし、それどころか彼は「我が意を得たり」とサッカー協会に熱心に直談判し、実現してくれるかも?

 期待しよう、っと。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【サッカー日本代表】 ハリル・ジャバンのキーワードは 「3つのスピード」 だ

2015-04-05 16:04:13 | サッカー日本代表
プレスの速さとパス出しの速さ、攻守の切り替えの速さが身上

 チュニジア戦。いきなりセンターバックがダイレクトでグラウンダーの長い縦パスを出すのを見て驚いた。いままで日本代表の試合でそんなパスを見た記憶がなかったからだ。

「縦に速く」

「狙えるなら、ひとつ飛ばして遠く(裏)を見ろ」

 ウズベキスタン戦も含め、選手全員が忠実にハリルホジッチ監督の考えるコンセプトを実現しようとしているのが手に取るようにわかった。2試合で判明したハリル・ジャバンのキーワードは「3つのスピード」である。

 まずひとつめは寄せのスピードだ。相手ボールホルダーに対し、ほとんど2タッチを許さないくらいのスピードでプレスをかけている。ウズベキスタン戦、あの柴崎のロングシュートが生まれたのも、相手フリーキックのこぼれ球に対し3人が同時にプレスをかけた結果だ。

 ふたつめはパス出しのスピードである。特にフィールドの真ん中からアタッキング・サードにかけては、ほぼダイレクトか2タッチ以内でパスを繋いでいる。しかもそれらはショートパスだけでなく、ディフェンスラインからのビルドアップも含め中距離のパスも速いタイミングで出される。ザッケローニ時代によく見かけた、ディフェンスラインで何度もボールを回すようなシーンはまったく影を潜めている。

 そして三つめは攻守の切り替えのスピードだ。厳しいハイプレスでボールを取ったら速く攻める――。ショートカウンターの意識が徹底されている。また逆にボールを失ったときも決してひと息ついたりせず、素速くプレスをかけて守備に入る態勢が敷かれている。

ダイレクトパスを連続させるための「第3の動き」

「ダイレクトパスを繋ぐ」と口で言うのはたやすいが、やるにはそれなりの仕込みがいる。味方のボールホルダーに対し、複数の選手がパスのコースを作る動きを同時にやらなければならない。パスの出し手と受け手の「2人だけ」がプレイに関わるのでなく、3人目、いわゆる「第3の動き」が必要なのだ。

 例えば特にウズベキスタン戦の後半では、グラウンダーのクサビの縦パスが入ると前線の選手がポストプレーでボールを落とし、そのボールに対し2~3人の選手が同時に前へ飛び込んでいた。ここで肝心なのは味方のポストプレーが終わった「後」に前へ飛び出すのでなく、最初の縦パスが出た瞬間(ポストプレーが行われる前)にボールと同時に味方が前へ飛び出すことだ。

 こういう連動した速い動きがなければ、ダイレクトパスが続けて2~3本繋がるなどということはない。つまりパスの受け手が「必要な動き」をしなければ実現しない。いくら「縦に速く」といっても、パスの出し手「だけ」があわててボールを出すのではスムーズに繋がらない。例えばチュニジア戦の前半やウズベキスタン戦の前半に、展開が悪くフン詰まっていたのはこういう動きがなかったからだ。

 それにしてもすばらしいのは、こうした監督の考えるチーム・コンセプトを選手全員が血眼になって具現化しようと奮闘していることだ。このチームには強い一体感とモチベーションがある。おそらくハリルホジッチは選手のメンタル・コントロールに長けた監督なのだろう。

 また宇佐美や柴崎、青山など、新戦力がそれぞれの特徴を生かし、自分の得意な「一芸」を見せつけたのも頼もしい。後ろの選手では、特に森重のフィード力は今後ビルドアップに不可欠になるだろう。新戦力の台頭でレギュラー争いが激しくなるが、うれしい悲鳴だ。とにかく今回の代表チームは、見ていてワクワクさせられる。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする