すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【カタールW杯】ハリルは森保監督と何から何まで正反対だ

2022-04-20 06:42:32 | サッカー日本代表
権力に忖度できない不器用なキャラ

 カタールW杯への出場がすでに決まっているモロッコ代表。にもかかわらず、そのモロッコの代表監督を務めるハリルがまたW杯直前にクビを切られそうだ、てな話題が散発的に流れてくる。

 例によってW杯予選突破時の成績はバツグンなだけに、問題の根は深い。

 パターンは毎回、同じである。スター選手と揉めて排除している点、また自らの戦術を一貫して貫き通し、「攻撃的なサッカーを」というスポンサーやサッカー協会の意向をヘンに忖度しない点でも問題はまったく同じだ。

 彼が日本代表監督時代のことを考えても、例えば「本田と香川はスポンサーの意向があるから外さないでほしい」とか、「日本サッカー協会の田嶋会長は代表監督にイエスマンを望んでおり、『自分の意志』なんぞを持った監督とは一緒にやれない」などと言われても「はいそうですか」と代表監督を退くわけにはいかないだろう。

 ハリルにしてみりゃ、「そんなものに忖度するんじゃ俺が生きてる意味がない」ということだ。

 長いものに巻かれないこういうタイプの人間って確実に減ってきているし(マルセロ・ビエルサくらいか?)、人間の生き方として大いに共感できるので踏ん張ってほしい。

 こういう人間こそが称えられるべきだし、その手腕と抜群の戦績を高らかに称賛されるべきだろう。

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【カタールW杯】スペイン戦はバルセロナを撃破した鎌田を使え

2022-04-16 09:10:42 | サッカー日本代表
敵のプレスを柳のように受け流す

 15日にヨーロッパリーグ(EL)のラウンド8でバルセロナを撃破したフランクフルト・鎌田大地の活躍が報道されているが、まさにあれを見せられるとスペイン戦にはぜひ鎌田を招集すべきだと思えてくる。

 森保監督が鎌田を使わない理由は、おそらくプレイに強度がないように感じさせる点と守備力の問題だろう。

 だが鎌田は敵の力を鋼のように弾き返すのではなく、柳のようにしなって敵の圧力をさらりと受け流すタイプの選手だ。

 一見、力強さがないように見えるが、あれはあれで通用している。また守備力に関しても、バルセロナ戦では3-4-2-1(守備時5-4-1)のシャドーに入り、巧妙なポジショニングで見事に敵のパスコースを殺していた。芸術的だった。

 前であのプレイのできる選手がいると強い。

 なにも敵の選手と力強く競り合うばかりが守備じゃないのだ。

 そしてなにより彼は攻めに回ればライン間で巧妙にボールを受け、前線にキラーパスを出せる。あの破壊力は大きな魅力だ。

4-2-3-1のトップ下でどうか?

 ただ問題はいまや日本代表の標準形になった4-3-3のフォーメーションでは、鎌田の適正ポジションがない点だ。だが、それは4-2-3-1を流用すれば解決できる。トップ下で鎌田を使うのだ。

 ほかにも4-2-3-1はセンターが得意な南野をトップ下で使えるし、日本は4-3-3では出ない力を発揮できる。遠藤航と守田、田中の3センターの形が崩れるのは不安があるが、4-2-3-1であの3人のうちの2人を並べてダブルボランチにすれば中央の強度は担保できるし、なにより4-2-3-1にはそれを補うメリットもある。

 どちらかのフォーメーションに決め込んでしまわず、試合展開や選手と選手の兼ね合いに応じてどちらも使えるようにしておきたい。

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【カタールW杯】初戦のドイツは「5-3-2」で撃破せよ

2022-04-13 05:23:44 | サッカー日本代表
ドイツ戦は引き分け以上を狙う

 森保監督は超絶的に保守的な監督だ。ゆえに今まで試したことがないフォーメーションを採用するかどうかはわからない。

 だがグループリーグ初戦のドイツ戦は、ぜひ5-3-2のフォーメーションでまず守備を固め、カウンターからの速攻で「引き分け以上」を狙うことをすすめたい。

 これにより、かのゲーリー・リネカーが残した名言「サッカーとは22人の男たちが汗みどろになりボールを取り合い、そして最後にはドイツ人が勝ち残るスポーツだ」という格言を打ち砕いてやろうじゃないか。

 例えば日本が起用する選手の例は以下の通りだ。

【スタメン】

FW 古橋亨梧 大迫勇也
MF 田中碧 遠藤航 守田英正
DF 三笘薫 板倉滉 吉田麻也 冨安健洋 伊東純也
GK 権田修一

 上にあげた最終ラインの両サイドは、攻撃的なスタメンの場合の例だ。で、三笘と伊東で点を取ったら、その2人を酒井宏樹、長友佑都と交代させて守備を固めて先行逃げ切りを狙う、ということもできる。

 また中盤の3人は、W杯アジア最終予選で使った4-3-3の3センターと同じだから、それほど混乱はないだろう。

 この布陣で初戦は引き分け以上をめざす。で、続く第2戦はフォーメーションを代えて勝ち切る。そして最終戦のスペイン戦では、すでにスペインが勝ち抜けを決めておりメンバーを落としてくることを期待する。

 これにより日本は、2勝1分けか1勝2分けでグループリーグ通過、という皮算用だ。

 上記のスタメン案で不安なのは、三笘と伊東の守備力だ。もしハナから引き分けを狙うなら、両サイドバックは酒井と長友をスタメンにすることも考えられる。

 なお三笘のポジションは、スタメンから原口元気で行く、というテもありえる。

 では健闘を祈る。

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【カタールW杯】またハリルが代表監督をクビになりそうだ

2022-04-09 13:11:45 | その他の欧州サッカー
倒されても倒されても蘇るゾンビ監督

 日本でもコートジボワールでも、ワールドカップ直前に監督を解任されているハリルがまたクビを切られそうだ。今度はモロッコである。

「自分の考え」に基づき見事チームをワールドカップに導いては、そのたびにサッカー協会とトラブってクビになる名物監督のハリル。

 何度クビを切られようが、彼は絶対にだれをも忖度しない。

 相手がスポンサーであろうが、協会であろうが。

 おもしろいよねぇ。

 ハリルなら、ドイツとスペイン相手にワンチャン嵌めてくれるんだろうな。

 ハリルが日本代表で本田と香川を切ったのは正しかったし、縦に速いショートカウンターを志向したのもまったく理にかなっていた。

 そう考えるとハリルの正しさは、常に終わったあとに「歴史が証明する」のかもしれない。

 大好きだなぁ、このアクの強い嫌われキャラのおっさん。

 戦術の話でもしながら、いっしょに酒を飲みたいなぁ。

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【サッカーJ1リーグ】ヴィッセル神戸はロティ―ナ監督で守備を立て直せ

2022-04-08 11:02:46 | Jリーグ
イニエスタら攻撃陣ばかりに目が行くが……

 ヴィッセル神戸の新監督に、ミゲル・アンヘル・ロティーナ氏(64)が正式就任した。

 ヴィッセルは守備の崩壊が深刻だ。イニエスタら豪華な攻撃陣ばかりに目が行きがちだが、サッカーは守備がダメでは絶対勝てない。

 その点、ロティーナ氏は守備の構築が得意であり、過去、セレッソ大阪の監督時代の20年にはJ1で4位になった実績もある。

 ロティーナ氏はそのセレッソでは「守備的だ」などという、いかにもサッカーをわかってないバカな理由で退任するハメになった。だが彼を信用し、ついていけばまちがいない。

 なぜならサッカーは守備の構築が基本の「キ」であり、いくら豪華な攻撃陣をそろえても守備がザルでは戦えないからだ。

 かつて「日本には守備の文化がない」といった監督がいたが、その意味では「守備的だ」という理由で切られるなどいかにも素人的だし、そもそも別にロティーナ氏は守備的なわけではない。日本人がゾーンディフェンスをわかってないだけだ。

 イニエスタら華やかな攻撃陣の構築とマーケティング的な話題性にばかり注力してきたヴィッセル神戸が、ロティーナ氏の就任をきっかけに基本に帰り「守備の文化」に目覚めることに期待しよう。

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