田嶋会長のクーデターではないのか?
日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長は、代表のスター選手である香川と本田の背後に隠れて物陰からハリルに引き金を引いた。「選手とハリルの間にコミュニケーションの問題があった」と言い募ってーー。
2018年3月24日に田嶋氏がJFA会長に再任されてから、4月7日のハリル解任まで、たった14日間しか挟まない「テロ」だった。あまりにもタイミングがよすぎる。実は再任され、自らの地位が保全されたと同時にすでにシナリオはできていたのではないか?
再任から3日後、3月27日に行われたベルギー遠征・ウクライナ戦は敗戦に終わった。ここがハリルの首を切るラストチャンスだった。メディアからは「選手がハリルの戦術に不満をもっている」との情報がしきりに漏れ伝わってくる。好都合だった。
田嶋会長は動き、選手たちから話を聞く。その結果、ついたお題目が「協会とハリルの間に」ではなく、「選手とハリルの間にコミュニケーションの問題があった」である。選手を守るためだ、といえば名目は立つ。しかも自分は傷つかなくてすむ。上出来のシナリオだった。
スポンサーがからむスターである香川、本田を重用しないハリルを切れば、ビジネス的にもお釣りがくる。しかもハリルは、田嶋氏が会長就任以来ずっと目の上のたんこぶであり続けた人物だ。
ハリルは政敵の落とし子だった
どういう意味か? もっと時を遡れば疑惑はますます深まる。実はハリル解任は、さらに2年前の2016年3月、田嶋氏が会長就任以来からの密かな計画だったのではないか?
なぜならハリルは、2015年から2016年にかけ田嶋氏が会長選を戦ったライバル・原博実専務理事(当時)ー霜田正浩技術委員長(同)ラインが2015年3月に招聘した「手垢のついた古い女」だったからだ。その後、会長戦に勝った田嶋氏は新しい「自分の女」を欲したのではないか?
ちなみに、このとき新会長になった田嶋氏は、2016年2月に原博実氏を二階級降格。翌3月には、原氏と共にハリルの監督招聘に携わった霜田正浩技術委員長を降格させ、西野朗氏を新技術委員長に任命する人事を行っている。政敵は去り、外堀は埋めた。残るはその落とし子であるハリルだけだ。
さらに穿った見方をすれば、ずっと監督畑を歩いてきた西野氏をこのとき技術委員長に据えたのは、のちのハリル解任のための布石だったのではないか? つまりハリルが消えれば、代わりに西野氏をそのまま代表監督に滑り込ませばいい、と。
前任者が選んだハリルを切って日本人監督路線を敷けば、長老の川淵三郎相談役以下、日本人を代表監督に据えたいJFAの面々の意にも叶う。しかも政敵の忘れ形見であるハリルを同時に除去することもできる。一石二鳥だ。
いやむしろ実は田嶋氏自身が、「さらに上層部」からリモートコントロールされているにすぎないのかもしれないがーー。
もちろん、すべては状況証拠に基づく推測にすぎない。だが「推測」で片付けてしまうには、あまりにもシチュエーションが整いすぎているのもまた事実である。
いずれにしろ2018年のロシア・ワールドカップは、もはや日本にとって形骸化した儀式にすぎない。W杯を盗まれたのはハリルだけではない。選手とサポーターもまた、その犠牲者である。
日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長は、代表のスター選手である香川と本田の背後に隠れて物陰からハリルに引き金を引いた。「選手とハリルの間にコミュニケーションの問題があった」と言い募ってーー。
2018年3月24日に田嶋氏がJFA会長に再任されてから、4月7日のハリル解任まで、たった14日間しか挟まない「テロ」だった。あまりにもタイミングがよすぎる。実は再任され、自らの地位が保全されたと同時にすでにシナリオはできていたのではないか?
再任から3日後、3月27日に行われたベルギー遠征・ウクライナ戦は敗戦に終わった。ここがハリルの首を切るラストチャンスだった。メディアからは「選手がハリルの戦術に不満をもっている」との情報がしきりに漏れ伝わってくる。好都合だった。
田嶋会長は動き、選手たちから話を聞く。その結果、ついたお題目が「協会とハリルの間に」ではなく、「選手とハリルの間にコミュニケーションの問題があった」である。選手を守るためだ、といえば名目は立つ。しかも自分は傷つかなくてすむ。上出来のシナリオだった。
スポンサーがからむスターである香川、本田を重用しないハリルを切れば、ビジネス的にもお釣りがくる。しかもハリルは、田嶋氏が会長就任以来ずっと目の上のたんこぶであり続けた人物だ。
ハリルは政敵の落とし子だった
どういう意味か? もっと時を遡れば疑惑はますます深まる。実はハリル解任は、さらに2年前の2016年3月、田嶋氏が会長就任以来からの密かな計画だったのではないか?
なぜならハリルは、2015年から2016年にかけ田嶋氏が会長選を戦ったライバル・原博実専務理事(当時)ー霜田正浩技術委員長(同)ラインが2015年3月に招聘した「手垢のついた古い女」だったからだ。その後、会長戦に勝った田嶋氏は新しい「自分の女」を欲したのではないか?
ちなみに、このとき新会長になった田嶋氏は、2016年2月に原博実氏を二階級降格。翌3月には、原氏と共にハリルの監督招聘に携わった霜田正浩技術委員長を降格させ、西野朗氏を新技術委員長に任命する人事を行っている。政敵は去り、外堀は埋めた。残るはその落とし子であるハリルだけだ。
さらに穿った見方をすれば、ずっと監督畑を歩いてきた西野氏をこのとき技術委員長に据えたのは、のちのハリル解任のための布石だったのではないか? つまりハリルが消えれば、代わりに西野氏をそのまま代表監督に滑り込ませばいい、と。
前任者が選んだハリルを切って日本人監督路線を敷けば、長老の川淵三郎相談役以下、日本人を代表監督に据えたいJFAの面々の意にも叶う。しかも政敵の忘れ形見であるハリルを同時に除去することもできる。一石二鳥だ。
いやむしろ実は田嶋氏自身が、「さらに上層部」からリモートコントロールされているにすぎないのかもしれないがーー。
もちろん、すべては状況証拠に基づく推測にすぎない。だが「推測」で片付けてしまうには、あまりにもシチュエーションが整いすぎているのもまた事実である。
いずれにしろ2018年のロシア・ワールドカップは、もはや日本にとって形骸化した儀式にすぎない。W杯を盗まれたのはハリルだけではない。選手とサポーターもまた、その犠牲者である。