「カラスを食べる」
☁草食のカラスが近ごろ肉食になったと云う君、前歯が光る 松井多絵子
おいしい食べ物があふれている今、カラスを食べる人たちがいるらしい。茨城県ひたちなか市の自営業男性(60)は2月、自宅で知人たちにカラス料理をふるまった。胸肉はさしみに、脚は焼き鳥に調理した。同市の獣医師・安富康さん(43)は「いろいろな動物を食べたが、カラスは甘みがある」と。狩猟期間は11月中旬~2月中旬、
茨城県内で2011年度に狩猟目的で捕られたカラスは全国最多の4628羽。県ひたちなか保健所の荒木均所長は「仲間で捕獲したカラスを食べることは問題ないが、野生鳥獣はできれば加熱を」と云い、「地域の伝統として守り続けてもらえば」と云う 同市の「干しいも」は全国生産の約8割を占め、狩猟期間中、蒸したさつまいもの皮が田畑に大量に捨てられカラスが食べている。植物性のえさをとる野生動物の肉は臭みがないらしい。
欧州では1900年代初めまで野生料理として調理され、レシピ集に調理法が残っているそうである。私は「干しいも」は好きだが、カラスの焼き鳥だの刺身なんで。若いメスの肥満のカラスかもしれないが。タダでもイヤだ。でも飢えたら食べるだろうか。
現代の日本でのカラスの嫌われかたは半端ではない。鳥類のなかで最も知能が発達しているなどと聞けば、ますます気味が悪くなる。ゴミ袋を持っている時、洗濯ものを干している時、カラスが私に近づいてくる。私の住む地域にはカラス山神社があり、カラスと共に暮らしているのである。
☁ 目の前のカラスががばっと飛び立った羽の裏まで真っ黒である
4月7日 花冷えで桜も私もぶるぶる。 松井多絵子
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