えくぼ

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心のさくら

2014-04-27 14:02:09 | 歌う

              ❤「心のさくら」❤

✿ 東京へ帰るのかとう声に振りむけば花のなき枝かすかに揺れて  松井多絵子

 今朝、NHKテレビ・日曜美術館を見ながら、山形のさくらを思い出していた。ま新しい思い出、1昨日の山形のさくら・さくらを。朝9時前に作並温泉からバスで置賜さくら回廊へむかう。晴天で暖かい。山形のさくらは予想より4日早く開花しいたるところ満開。バスで置賜さくら廻廊・釜の越サクラへ向かった。残雪の山々に囲まれた盆地に咲くさくらは若々しい。釜の越で、樹齢800年のエドヒカン桜を見た。800年も雪国で生き続けている桜の幹は岩のようだ。「私も頑張ろう」という気にさせてくれるサクラである。山形鉄道・長井線に乗る。名物の車掌さんの東北弁が楽しい。東北弁はフランス語に似ているとか。42歳の車掌さんもフランスの男性のようなムード、老女たちにもモテた。車窓には右も左もサクラが流れる。日本に生まれてよかったなあ。

 旅の最後に尋ねたのは✿鳥帽子山千本桜。桜名所100選の名所である。昨年は桜の蕾を鳥に食べられ花が咲かなかったらしい。昨年、ここに来損なった私が今年は晴天の午後、満開のさくらを見られた、これは私の日頃の心がけが良いからだ、と思えば楽しい。此処には枝垂れさくらが多い。微風にゆれる枝垂れさくらは何とも優雅である。しだれざくらは私をやさしい女にしてしまう。やさしい私がさくらの中を巡っていると樹の枝に跨っているお爺さんがいた。名物の花咲爺さんだ。「咲かせてくれてアリガトウ」、このお爺さんはマネキン。

 NHK・日曜美術館の「心の桜」は奥村土牛のさくらの絵。輪郭のないさくらの花ばな。でも花が生き生きしている。線でなく面でさくらが描かれている。白い絵の具が塗り重ねられて花の量感が迫ってくる。狭い構図に描かれない桜を想像させる。陰のない桜の絵。ホンモノの満開の桜を山形がら体中に詰め込んで1昨日の夜帰宅した私はまだ桜漬けである。桜を、その美しさをより美しく描きながら生きた画家・奥村土牛をおもい、山形の桜をおもう。

         4月27日  黄金休暇が始まりましたね。  松井多絵子  

   

 


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