☀ 朝日俳壇の松田わこ ☀
6月8日 本日の朝日俳壇に松田わこ。長谷川櫂選の第一席である。朝日歌壇でも佐佐木幸綱選に入選しているが、今日は俳壇の松田わこを取り上げてみる。
✿ 更衣今から私風になる (富山市) 松田 わこ
選者の長谷川櫂の評 「一席。朝日歌壇の秘蔵っ子わこさん。俳句もうまい。更衣短歌にあいて俳句かな?」 ※ 選者は3・11の直後に震災歌集も刊行している。朝日歌壇の新鮮な歌を見逃さないのだろう。松田わこは中学生。姉の梨子そしてママも朝日歌壇の常連である。なかでも松田わこ の短歌は大胆で面白い。彼女はチャレンジすることを楽しんでいる。俳句もやってみたくなったのだろう。高校生の姉の梨子も俳壇に投稿するかもしれない。
✿ 薔薇園のばらのやうなる胸に遇ふ (甲府市) 内藤 勝人
二席 長谷川櫂が松田わこ の次に選んでいる。「評」は街でたまたま見かけたのだろう。<あふ>でわかる。最上級の賛辞」 ※街で見かけた女のうす紅のブラウスの胸のあたりがふくらんでいたのか。薔薇の花をおもう男性の、上品な色気のただよう一句だ。
✿ 遊ぶ子の様子うかがふ金魚かな (松戸市) をがはまなぶ
三席 選者「評」 「うかがふ」はひそかな言葉。そっと見ている。※ 子供が金魚を見ている、のではない。金魚が遊んでいる子供を見ている、発想がこの句を成功させているとおもう。人間に飼われている金魚は人間の機嫌をうかがっているのだろうか。
長谷川櫂は 『古池に蛙は飛びこんだか』『一億人の俳句』などなど多くの著書を刊行
◉ 日常から自然が失われていく時代に、季語は生きていけるだろうか。
◉ 俳句は実感豊かな言葉たりうるのだろうか。
松田わこサマ あなたは長谷川櫂の世界に入ってしまうかもしれませんよ。
♦ 日曜も咲いてる紫陽花まだ若い
6月8日 松井多絵子
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