☀「第30回朝日俳壇賞」☀
1月6日朝刊に朝日俳壇賞が発表された。2013年の入選句から、4選者が各1句を選出。
長谷川櫂 選 <評>長く海外で俳句の世界を広げてきた人。近年いよいよ深く、かつ新鮮
★ オランダの光の中を秋が行く モーレンカンプふゆこ (オランダ)
受賞のことば オランダ絵画の記録映画「オランダの光」は近くのアイゼル湖畔でも撮影された。その土手の秋の光の中をゆく己の半生が、ふと映画の一コマに思えた。
※ 「秋が光の中を歩く」 究極の俳句ですね。ただただため息の松井多絵子。
大串章 選 <評> 眠っている子が微笑んでいる。昼間見た虹を思い出しているのだろう。
★ ほほ笑みに虹を残して子の眠る 加藤 宙 (日立市)
受賞のことば 相次いでふたりの孫を授かり、天啓のようにこの句を得ました。かけがいのない命をやさしく育み、ほほ笑みを奪うことのない世界であってほしいと祈ります。
※ 作者のほほ笑みが見える句ですね。天啓のように私にも一首が、、。 松井多絵子
稲畑汀子 選 <評> 一句に込められた悲しみ、腹立たしさをさらりと述べて共感を呼ぶ。
★ささやかな八十路の夢を根切虫 大石 勲 (宝塚市)
受賞のことば あなたの作品が稲畑先生の朝日俳壇賞です。本当なのだろうか耳を疑った
わが傘寿最高の思い出になりました。<生かされて何かいいこと去年今年 勲>
※ おめでとうございます。米寿にも耳を疑うようなイイコトがありますよ。 松井多絵子
金子兜太 選 <評> 少し図式的だが、煩悩盛んで不安な人間をいたわるがごとし。
★コスモスのゆりかご火宅の人眠る 伊佐 利子 (福岡市)
受賞のことば 月を祀りに柳川吟行した折、秋桜に咲き包まれた壇一雄碑が印象的でした。24年前、楸邨先生の俳壇賞をいただいて以来研鑽、、のはずが句会のお茶くみは熟練です。
※わたしもコスモスはよく詠むのですが、、、。
四人の朝日俳壇賞受賞の皆様、おめでとうございます。 1月6日 松井多絵子
ブログにアップしていただいて有難うございました。
素晴らしき八十路の夢の根切虫 勲