えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

あじさい女

2014-06-08 09:16:17 | 歌う

            ✿ 「あじさい女」 ✿

✿ 半日陰、この明るさが心地よく紫陽花にわれを委ねていたり  松井多絵子

 今朝のテレビに紫陽花がひろがり、目覚めたばかりの私はまだ夢をみているような心地だった。東京都文京区の白山神社のあじさいは満開、「あじさい祭り」は15日までだそうだ。鎌倉の明月院はまだ咲き始めたばかりで、7月の上旬まで見頃がつづくらしい。或る旅行会社の添乗員さんがボヤいていたことがあった。「うちの会社、6月は魔の月なんです。お客サマが集まらない、ゴールデンウィークの後で入梅ですし、夏休み前ですからねえ」 しかし私はこの6月に行きたい処がたくさんあり、体が一つしかないのが残念である。

 私に送られてきた旅行社の6月の旅案内のパンフレットには付箋、付箋 。付箋の花壇。
♠弥彦山のあじさい ♠箱根あじさい電車 ♠ドイツ村のアジサイ ♠鎌倉の紫陽花 ♠雨引観音の紫陽花、まだまだある。紫陽花のツアーは年々その種類が多くなっている。旅行社は集客の少ない時期に、リピーターのためか、紫陽花ツアーは高齢のヒマな女性が集まるようだ。

✿ あじさいの葉に水羊羹をのせるとき和服の母があの世より来る

 おそらく母には、重いお荷物だったであろう私は。優雅な女にしたかったのに私はじゃじゃ馬、その母との接点は 「あじさい」 かもしれない。6月は母が私に接近してくる。あじさいは母の大好きな花で大切に育てていた。水羊羹を食べるときは紫陽花の葉の上に乗せる。ひと手間かけることで水羊羹がオシャレな和菓子になる。お茶もおいしく飲める。

✿ いつよりか厨のなかに見あたらぬ共に嫁ぎてきし擂鉢が

✿ 手抜きして作る料理を食べながら母より長くこの世に居すわる、

 、あの世の母がボケるまで私はこの世にいなければなりませんのよ。  

      6月8日  我が家の3株の紫陽花はささやかに咲いています  松井多絵子