先日スティービー・ワンダーのライブを観て感動し、これだけの人を熱狂させるその魅力について考えていたのですが、今日は今まで本当に遠い存在だったあるミュージシャンのライブを観てみました。その人の名は・・・。
矢沢永吉
昔から生粋のジャズ・フュージョン・ファンだった私に、YAZAWAとの接点はほとんどなく、ヒット曲を時々歌番組で聴く程度でした。それが最近、還暦を迎えたということでズームインで紹介されたり、日経新聞にインタビューが載ったりして、今までのちょっと怖いイメージから「実は懐の広い、すごくカッコイイおじさまなのでは?」と興味を持ち始め、NHK-BSで東京ドーム・ライブを放送するというので、珍しくオンタイムで観てみました。
いや~、観てよかったです~。一言でいうとすごい。パワフルな歌声とスマートな見た目は、到底60には見えないし、カリスマのオーラがバシバシと感じられました。昨年1年間活動を休止していただけに、これは長年のファンの人にはたまらないライブだったんだろうな~と。MCはもっと上からな感じなのかと思ったら、フレンドリーながら、敬語できちんとお話されていました。バラードの時にちょっとだけ出て来た娘さんとのデュエットもカッコよかったです。
最近はライブハウスに行くことが多く、何万人も入る会場での大がかりなコンサートがごぶさたなので、余計に目が行くのかもしれませんが、とにかくセットがすごい!突然火柱がボッと出てきたり、「何人いるん?」と思う位、猛烈な数のエキストラの人が、白い衣装でただステージを左右から横切って歩いていったり。
そしてそして、最初は「興味ないし」と言っていたダンナさまが途中から乗り出して見出したその理由は・・・。
キーボードが松本圭司さんだったから!=バックのメンバーがすごいから。
ベースがグレッグ・リーさんなので、他の方々もすごい人揃いなんだろうなあと思い、目を凝らしていました。最初「似てるけどずいぶん笑顔でノリノリの人やから人違いかな~」と思っていたのですが(何度か生で拝見したダンナさまから、淡々とした感じと聞いていたので)ダンナさまが何度か見て間違いないと。う~、すごい。少し前はマッキーのツアーでキーボードを担当されていたそうで、今や大スターからお声がかかる超売れっ子キーボーディストに!今からライブハウスで観てみたいと思っても実は手遅れだったりして。以前から気になる人だったのですが、生演奏を聴いてしまうとたぶんハマっちゃうのが何となくわかっていたので、ちょっと距離を置いていたのです。でも今日のライブを観たらほんとかっこよかったので、今度チャンスが巡って来たらぜひ拝見したいと思います。
ストリングスをバックにアコースティック・ギターを弾いていたのは、やはり三好功郎さんでした。ツインギターの方々もお名前は知らないのですがとてもかっこよく、ダンナさまにパーカッションが大儀見元さんと教えてもらい、番組最後にミュージシャンの名前をチェックしたところ、トロンボーンが元TOPSの工藤隆さんだとわかり大感激!ああ~、どうしておられるのかと思っていたら、こんなすごいライブに出てらっしゃったなんて、そのご活躍がうれしかったです。
って結局そういう見方をしてしまう我が家なのでした。ジャズ・フュージョン系のそれぞれすごい人をバック・ミュージシャンとして揃えてしまうYAZAWAは、やっぱりカリスマであり大スターなんだな、と改めて思いました。
私もあんなカッコイイ還暦を目指します