関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

♬初心者ジャズピアノ教室♬

場所はさいたま市見沼区の自宅。コードや簡単な耳コピの仕方など、それぞれの方のレベルに合わせて、丁寧に教えます。珍しいヤマハの木目グランドピアノで、好きな曲を弾いてみませんか?左の「メッセージを送る」からお問い合わせ下さい。

DIMENSION Live at STB139 2006.11.11

2006年11月13日 23時14分20秒 | 音楽
夜は大荒れのお天気との予報もはずれ、雨にも合わず久々に六本木の駅からお店に向かいました。5時すぎに着いたところ、すでにファンクラブ会員の方々が外のテラスで待っておられました。先にいらしていたjunkoさんと、どんどん埋まっていくカウンター席を見ながら心配していましたが、2列目が空いていたのでそこに着席。ちょうど小野塚さんが正面に見えて、ますやんはすぐそこ!という感じの場所。
名物のでっかいハンバーガー、ダンナさまからとても食べにくいと聞いて、これは挑戦するしかない!と。そういうの好きなんです。ちょっと食べにくかったけれど、お味は絶品でした。男の人サイズなのでお腹いっぱいになりました。

7時になり、拍手の中まずDIMENSIONの3人が登場。曲は「Hearts」でした。ここですでにピアノの音がかなり大きく、高音が脳天に響く感じ。でもまだ大丈夫。終盤、ピアノの低音がJazzyに力強く鳴る部分で「うわ~、カッコイイ!」と顔がにやけました。私はピアノの低音部がとても好きで、自分で弾くときも高音はあまり使わないのです。いつもだいたい左寄り。もしかすると少し小野塚さんの低音使いに影響を受けているのかもしれません。
曲が終わり、最強のリズム隊の登場。まず石川さん、続いて誰より大きく長い拍手で迎えられた、ナルチョこと鳴瀬喜博先生。
「この日を待っていました」とのますやんの言葉通り、夢の競演といった感じでしょうか。ファンとしてもこの日を待ってました。5人になって始まった2曲目、「Beat #5」、もうたまりません!ナルチョッパー、いきなり炸裂。何だかこの2曲だけでかなり得した気分でした。3曲目「IMPRESSIONS」では、小野塚さんがリズム隊の方を見て大爆笑しているお姿が。ナルチョはますやんの後方で少ししか見えなかったので、何をしたのかはよくわかりませんが、とにかくとても楽しそうで、石川さんもこの日は終始ニコニコと素敵な笑顔。これがナルチョ効果というやつでしょうか。観ているこちらもつられて笑ってしまいました。
4曲目はイントロが衝撃的なQ・ジョーンズの「IRONSIDE」。小野塚さんのエレピ・ソロがとてもかっこいい。MCでもグループ名が出ていたKK JAMのKさんとは、また違った魅力的なアドリブで、やっぱりいいな~って思いました。尊敬するアーティストが多いほど、たくさん影響を受けられるのがウレシイ

今回のライブで特筆すべきは、バラード系の曲がとてもよかったことです。ちょっと早いクリスマスプレゼントとして演奏された「Stella」、キメもかっこよく、とてもきれいな曲で、外のイルミネーションにぴったり。「Everlasting Melody」では勝田さんのソプラノ・サックスが朗々と歌う中、石川さんの重厚なドラムの入り方がものすごくよかった。「IF」では、サックスが鳴り終わって次の音が鳴るまでの静寂がなんともいえず、静寂も音楽のうちの一つのような気がしました。CDではバラード系はあまり聴き込んでなかったのですが、生演奏で実はこんなに素敵な曲ばかりだったんだと、改めて感動。これもメンバーの息の合った演奏と、何より勝田さんの、力強くかつ歌心あふれるサックスが素晴らしいからなんだと思いました。40歳のお誕生日を迎えられ、ますます演奏に深みが増す、大人の魅力の勝田さんなのでした。

大人の魅力といえば、ますやんこと増崎孝司先生も相変わらずロックしていてかっこよかったです。帽子がまるで「デューク更家」だったため、「デュークさん」とかって紹介されてました。ますやんを観ていて思うのが、「DIMENSIONでライブができて本当にうれしい!お客さん、ありがとう!」という感じで微笑みながら演奏されるので、心がなごみます。今回はプロ活動に大きな影響を与えたというナルチョとの競演で、いつにも増してうれしそうでした。最後の曲が終わるという時に最前列のお客さんにピックをあげたりしていて、優しくみんなを包むリーダー、という感じでした。(アルバムのレコーディング中、小野塚さんが忙しく働いている横で、緑色の長いのを敷いてビュンビュンいわせてる、と聞いたときは「ひど~い」と思いましたが

グルーヴィーな「BLACK STREET」、「これぞDIMENSION」と紹介された「Cricket Smoker」(めずらしい石川さんのドラムソロが!)や、ナルチョのベースソロが楽しめた「Jazz Cigarette」(Jazzyバージョン)など、バラエティにとんだ選曲で、これでもか!これでもか!と出てくる名曲の数々。おいしい、おいしすぎる!そして終盤、1階オールスタンディング状態のダンス・ナンバー・タイム!!このあたりから、どうも耳の状態がおかしくなり始めました。まず最初が「TIP TAP TOE」、次が「RISE」、「Yes or No?」のイントロでブラス系の鋭いシンセの音が鼓膜につきささるよう・・・。かっこいい!すごくかっこいいのに、耳が・・・。前日はこの曲と「Nudistic」がなかったそうなので、おトク感は満点です。そして最後の曲「ENERGTIC」。ここで音が信号にしか聴こえなくなり、アンコールの前に後方へ移動させていただきました。アンコールの「Break Out」はステージ全体を見渡すこともできて、比較的落ち着いて聴くことができました。

場所のせいも多分にあるのでしょうが、ライブ後半あたりから、何か楽器同士の音が微妙に合っていないように聴こえてきてしまったのです。どの楽器がどう、とははっきりとわからないのですが、大音量とともにそれも気になってしまい、怒涛のダンス・ナンバーを心から楽しめなかったのが本当に残念でした。インストのバンドは楽器のハーモニーを楽しむことが大切なので、音量はもうちょっと小さめでも充分なんじゃないかな~、と思いました。
でも!全16曲全てがいい曲で、メンバーのみなさんの笑顔がたくさん見れて、トークで大爆笑したり(ナルチョがらみの話がとにかく笑えました)なにより鳴瀬・石川の最強リズム隊でのDIMENSIONが観れたことは本当に大満足なのでした。これからはもう少しライブにも行きやすくなるので、DIMENSIONのみなさん、今後とも私たちを存分に楽しませてください。やっぱりDIMENSIONはスゴイ!!