再び大爆発！武田 火山(１４)余談です

二次会が終わるまで私は近くのコンビニで待機をします。
侘(わび)しいですね～(失笑)
虚(むな)しいですね～(失笑)
しかしこんなこと慣れてしまいましたよ♪
実際女の子(お店)とじゃれて歌を唄ったり酒を飲んだり…楽しいじゃあありませんか♪
料亭で旨いもの食べたりしている間私たち運転士はコンビニのカップ麺を啜っています。
数万円の料理とカップ麺…
このギャップを知らん顔していられるのが運転士の定めです。
簡単なようで、なかなか難しいことです！
以前若い運転士が待機中に遊びに行っていざ帰ろうと役員さんがクルマが無いと困った事件？がありました。
それ以来若手の運転士は敬遠されましたっけ！

成る程、若手の気持ちもわかりますよ。
役員さんが祇園や新地で豪遊している間、片や薄暗い路地でクルマを停めて待つのです…
その姿は木の祠に潜んでいる野獣のようですね…
皆さん繁華街から少し外れた道端に高級車が停まっているのを見たことがありませんか♪
そ～っと車内を覗いて見てください…
背広にネクタイ姿のおっちゃんが所在無さげに座っていますよ。

クルマはさすがに高級車なのでいくら座っていても疲れませんが、二時間三時間となると、やっぱり退屈しますよ…
大概はテレビを観ていますが、携帯のゲームや読書に耽(ふけ)るのも時間稼ぎの手段です。
最近私は 待機中に歩いています。クルマをコインパーキングに入れて一時間くらい辺りを散策します。
私たち運転士は仕事柄運動不足になりがちで、私の同僚と話していてビックリしたことが切っ掛けでした。

待機中に雑談をしていて 「この靴はヒラキで買ったんだけど、もう二年間も使っていてもまだ新品みたいだ!!」
同僚は通販で買った激安の靴の裏を見せて自慢気に話していました。
見れば成る程靴の底はちゃんとギザギザの形がちゃんと残っていました。
「ほんとに二年間も履いていたの？」
私が訊ねるくらい真新しい靴の底でした。
「ええ、二年間ですよ…」
同僚は鼻をピクピクさせていました。

…がよく考えると激安であろうと高級品の革靴であろうと毎日毎日二年間も履き続ける靴なんて聞いたことがありません。

おかしいなぁ…訊けば「一日に百歩も歩かない!!と言います。」
私たち運転士は確かに歩かないですね～
特にこの同僚はクルマからの乗り降りくらいが関の山で通勤もクルマですから、百歩は大げさでしょうが、それに近いのでしょうね♪
だから二年間も同じ靴を履いていられたのでしょう…

私は話しをしていて…
これはヤバい！と感じました。
私だって彼と五十歩百歩でしたから…(苦笑)

クルマは確かに便利ですが、運動不足に陥り勝ちになります。
これ以来私は一日五キロを目標に歩いています。