寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

〓四十にして惑わず…5

2011年11月24日 07時29分57秒 | 日記
秋の日暮れは釣部(つるべ)落としです。五時を過ぎて早陽が沈み始めます。
薄紅の夕陽を眺めて何となく気分が重く河田部長にのしかかってきました。
表彰式の遅刻は何とか過ぎていきました。
なるほど高辻役員からあれ以来お咎めはありませんし…
他の懸案も過大なく処理できました。
…とここまではなんとか片付けましたが事務所に照らされた夕陽の長い影がこれからの河田部長の心に暗く翳りを作っていきます。
雨だったらなぁ(苦笑) 河田部長のやるせない気分にしたのは昨日湧いて出たような高台寺の紅葉狩りでした。
いつもの洞を吹いた話の鼻を捉えられ今更引っ込みがつかなくなっていました。(カッコをつけるのもほどほどにね…)
河田部長は余程他の部員に声を掛けようかと思いました。ところがそれを察してか金沢さんから「侘寂(わびさび)の雰囲気を壊すのはNGじゃあありませんか♪」と釘を刺されました。万事休す♪
しまった…調子に乗って約束しなきゃあよかったよ…
河田部長は侘寂の世界まで調子よく講釈していました。それを金沢さんに逆手に取られてしまったのです。「仕方ないか…」
肝が決まれば開き直るのがこのタイプでした。
もっとも金沢さんも一緒にあるとはいえ山田さんと一緒に夜のライトアップを散策できるのはラッキーかも知れません。
これをきっかけに…ニヤついたり、いやいや社内不倫はご法度だぞ、と戒めたり河田部長は不安と期待のごちゃ混ぜの気分でいっぱいでした(笑)
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