寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

四十にして惑わず…6

2011年11月25日 09時12分11秒 | 日記
会社のある烏丸通りからタクシーを拾った三人(河田部長、金沢さん、山田さん)は祇園神社の石段下まで走りました。。
さすがに山田さんと後ろに一緒とはいかず河田部長は助手席に座りました。
「あら部長ここじゃあないのですか(微笑)」金沢さんが自分の座った後部座席からからかうのですが、河田部長は冷静でした。
「ははは♪遠慮しておくよ♪」
「そうですか~(疑目)」
まだ何か言いたげな金沢さんですが、横の山田さんに気を使ったのか話題を変えてきました。
クソ~金沢はなぜこんなに絡んでくるんだろ
栗色の長い髪♪ 黙っていたらイケてるのに…
金沢さんはもう三十路を過ぎていました。
それにしても、俺の見たところ27くらいにしかみえないけど…
男運がないというのか未だに未婚とはわが社の七不思議だよなぁ

タクシーは スイスイと走ります。
いつも見慣れた景色が続くのに今日は違って見えました。何かこうわくわくするものがありました。それを説明せよ、と言われると困るのですが…滅多にない両手に花の河田部長です。これが嬉しくない筈はありません…タクシーが四条通りまで来てビタリ…観光バスとタクシーが道に溢れんばかりでした。
「やっぱり観光かしら…」外に見えるのは人人…又人です。
「この季節は京都中どこに行ってもこんな調子よ」
「へぇ~私も学生時代に来ました。たぶんあの中にいたのね」「山田さんも結構ミーハーなんのね」「ええ…私思い込みが深くて…」「そうなの!だから…」言いかけて金沢さんは口にチャックをします(笑)この子に悪気はないわ♪…「それよりどうして高台寺なの?」話題を変えました。「はい、高台寺は…○△□☆…」後部座席ではよもやま話で盛り上がっていました。ところでタクシーはこの季節が一番の稼ぎ時かも知れません。
普段稼げない分を取り戻そうと皆さん必死になっています。それでも三人が乗った運転手は以外とのんびりムードです…
「お客さん、どうします?」
え…何をどうするの?河田部長の前の横断歩道は止まることなく人が流れていました。
「ここからは進まないよ」
「はは~ん」
運転手が言いたいのがわかりました。
「そうだね…歩いた方が速そうだね!!」
さっきからタクシーの横を追い越してゆく人並みを見ていたので河田部長はピンときたのです。
「降りるんですか~」「ああ歩いた方が速そうだから…」
運転手のせいにするつもりはなかったのですが河田部長は支払いを済ませると二人を促せました。
祇園神社はもうそこにありました。
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