寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

懲りたもの…

2015年12月15日 06時40分55秒 | 日記
昨日に続いて お食事の話題です(^^)

土曜 ゴルフでした。 …毎度申し上げますが 私がプレーしたのじゃなく 案内した… 連れていった…ん~適当な言葉浮かびませんが、要するに 私は運転士。 内情を察して いただき 誤解の無きように^^;
さて、ゴルフですが、京都からはるかの岐阜県可児(かに)市でした。
ゴルフ場は市とは言いながら かなりの山の中。よくぞこんな山奥にゴルフ場を造ったもんだね、と感心したりあきれたりしながら クルマを進めていましたが、ゴルフ場は広大な土地が必要となれば こんな山の中になるのが経済学の理論でしょうね。
それで 例によって ご好意でお昼ごはんを頂いたのです。
今回は カキフライ定食(^^)
最初メニューを見て どれにするかな~と考えてみたのですが、昨日もお話をしました通り あくまでも ご好意によって頂くわけですから、慎(つつ)ましく控え目で 厚かましくなく平凡な価格のものを選ばなくてはなりません。 随分難しく書きましたが、要するに 安いヤツですね。
私は 運転士マニュアルに沿って 始めの(安い価格が載ってますから)ページから探そうと見ていきました。 カツ丼、親子丼、ミソラーメン、トンカツ…などなど ゴルフ場らしいメニューが並んでいます。
まぁ、ゴルフ場のレストランとは 名ばかりで 内容は町の食堂と変わりない感じでしたが、次のページに今月のお勧めとして カキフライ定食1500円 がありました。
カキフライ…?
こんな山の中で カキフライとは ひょっとして 柿を油で揚げた柿フライじゃないのかな…^^;

な~んて アホなことがチラリと脳裏をかすめたのですが…いくら山の中でも 接待に使うくらいの高級ゴルフ場のレストラン。
海から上げた牡蠣を遥か山の中までうんこらしょと運んだに違いない!!
そうだ、そうに違いない!!
と思う反面 やっぱりここは 可児市だろ!?
カニは海にいるはずなのに ここは山の中!? どうも合点がいかないなぁ…と思案したりしていて フッ と思い出したのが、鈴鹿峠でした。 三重県と滋賀県の県境にある鈴鹿峠は 東の箱根、西の鈴鹿 と言われた有名な峠です。 この鈴鹿峠を越えると 近畿とはオサラバで 昔流にいうところの東国となります。
その鈴鹿峠を西に向かって(京都に向かう)進むと 蟹が坂 という信号に出喰わします。鈴鹿峠も この可児市のゴルフ場に負けず劣らずな山の中ですが、信号にははっきり蟹の文字があります。
可笑しいでしょう。
昔から名は体を表す と申しますが、こんな山中に蟹なんているはずがない。と私が話していたら、同僚のおっちゃんが 蟹なんて山にもいるがね、 と済ました顔でのたまうのです。
山にも…! あ、そうか!山と聞いて私は気がついたのですが…皆さん、山には 沢蟹が居るんじゃないですか(^^)
ご存じない方に軽く説明を致しますと、海にいるのは 例の マツバカニやタラバガニ、毛ガニでしょ♪ 山に居るのは 沢蟹♪
もっとも 沢蟹は山の小さな沢や渓流の石の下に棲息しています。
ちょっと覗いて見てごらん、みんなでお遊戯しているよ♪
童謡みたいに石を除けると、いたイタいた♪ ちいちゃなカニさん(^^) 大きさは手のひらに軽く乗るくらいだから数センチかな(^^)
色は薄い茶色系。
海のカニは食用ですけど 沢蟹は … どうするんだろ…^^; たぶん鑑賞用かな(^^)
いや 違うなぁ~
たぶんなんの使い道もないから 皆 無視かな♪ だから 沢蟹は未だに生きていられるのでしょうね♪
この先も ご無事で 過ごして下さいな(^^)
それで蟹が坂 ですが、念のため調べてみると むかし むかしの大昔に この辺りに 大きな蟹が居たそうで、旅人や村人に乱暴を働いてみなさん難渋していました。 それを聞いた ある高僧が蟹退治をするためにやってきて 有り難いお経を唱えると蟹は八つに飛び散ってしまい無事に退治できた、との言い伝えがありました。
時代は平安中期とありましたから、恐らくは、蟹○○佐衞門…などの山賊をいつの間にか 蟹の名前から取って蟹騒動に変えられたんじゃないですかね♪
沢蟹なんて いくら大きくなっても 知れてますから… (^^)
そんな話を思い出してしまいましたが、 そうだ!お昼ごはんを選ばなきゃあ…と気を入れ直してもう一度メニューを見直してみて う~ん^^;
カキフライ…
蟹退治を思い出したのも 何かの縁!
山に牡蠣(かき)はいないけど、流通の発展している21世紀だから きっと 海から運んだ牡蠣のフライに違いない!!
そうに違いない!!
私は自分にそう言い聞かせ励ましながら 内線電話を手にしました。
【注釈】ゴルフ場のレストランですが、私ら運転士には専用の 控え室が用意されています。その部屋で休んだりテレビ観たりして時間を潰すのですが、ここを使う運転士もいれば 全く使わない運転士もいます。
又 お昼ごはんなどは この控え室から内線電話をレストランにして ここまで運んでもらい食べる。 或いは 食事はレストランで摂る、二通りありまして、ゴルフ場の決まりに私らは従うだけです。
それで 私は カキフライ定食を注文したのですが、料金は1500円! どうですか♪
実に良心的で常識的なこの値段♪
プレーヤーさんの名前を告げて 受話器を置いて あ!! 声をあげてしまいました。
と、言いますのが、以前(10年以上前)に牡蠣で当たったことがあったのを思い出したのです。
当時 私は普通のサラリーマンでした。
出張中に東京で飲み会がありまして 同僚が牡蠣を注文して それは旨そうに食べていて つい食い意地の張っていた私も 生牡蠣を食べたのでした。
あの時は出張続きで胃腸が弱っていたのを自覚していたのですが、旨そうにに食べているのを横目にみて とても我慢出来なかったのですね。
私は若いときから疲れているとそれが胃腸にくるのでした。 しかしちょっとくらいなら大丈夫だろう と酒の酔いもあるし軽く考えたのが大間違いでした。
生牡蠣を一口食べて あれ、生臭い…と違和感を感じました。
今なら ちょっと席を外して
棄ててしまうでしょうが、アルコールの酔いもあって 食べてしまいました。
その後、夜中でしたが、寝ていたら 急にお腹がゴロゴロ鳴り出して目が覚めました。
シマッタ(>.<)
後悔しても後の祭りです。
夜中じゅう下痢と軽い嘔吐で次の日はふらふら…這うようにして帰った記憶がありました。あれから 懲りた私は牡蠣はほとんど口にしませんでした。
たまに ほんと数年に一度くらいカキフライを食べたことありましたが、生牡蠣は未だに食べていません。
そんな苦い記憶がふと思い出されて それが受話器を下ろしたあとだったのです。
なんだか 矛盾しているような話ですが、人間の記憶とは曖昧で特に私みたいに、すぐ忘れ去る人にとって 痛い目に逢ったことですら この体(てい)たらくです、しかも十数年間に 牡蠣のコマーシャルなんて どれくらい浴びた事でしょうか^^;
その十数年であれだけ非道い目に逢った記憶は薄れてしまい 牡蠣=美味しい と知らず知らずに感化されてしまったのですね。
それでも どこか脳裡の片隅に牡蠣は怖い が微かに残っていて 受話器を置いた一瞬に 亡霊みたいに出てきたようです。

でも 私は落ち着いて考えました。
どうですか(^^)このあたりが私が成長したところでしょうね。
冷静になると 牡蠣は牡蠣でも 今回はカキフライで火は通っているし、昔当たったのは夏場でしかも生牡蠣でした。 食べた場所だって雑多な居酒屋…
だいぶ条件が違う^^;
こんな山の中でもかなり高級なゴルフ場のレストランだから大丈夫じゅない かな(^^)
私があれやこれや思っているうちに「お待ちどうさま~」 とカキフライはやってきました。

ようし、私は意を決するとカキフライを一口食べてみました。
サクッとした乾いた歯応え 恐る恐る口にしたカキフライ 噛み口が浅かったためか 最初の一口はフライの部分だけでした。
よし、もうちょっと深く奥まで…目をつぶり ナンマイダ…お経を唱えて上顎と下顎でガリリと喰いしめると 歯先がグニュとした感触 を捉えます。
ふ~ 私は口先にちょっと牡蠣の一部分を捉えて 感触を確かめてみました。
嗚呼 やっぱり牡蠣だ 牡蠣だ、
臭くないぞ、 ヌルヌルしてないぞ、とね。 牡蠣はやがて私の口腔いっぱいに拡がり 牡蠣の風味がじんわりと滲み見込んできました。
やった、大丈夫だ、これなら大丈夫だ。私は何度も確かめるように口腔で泳がせたり浮かせたり噛み始めてみました。
うんうん 大丈夫だ^^;
カキフライは外側のフライ部分はサクサクで中身はジューシー それでいてしっかり火は通っていると感じました。
やっぱり高級レストランなら安心でしょ(^^) 私はさっきまでの恐る恐る食べ始めていたのが恥ずかしいくらい パクパク食べてしまい あっ というまに 平らげていました。
それが写真のカキフライ(^^)
皆さん 食べず嫌い… ありませんか^^;
私はひとつ又勉強になりましたが
まだ修行 足らないようです^^;

膾(あつもの)に懲りて膾(なます)吹く…

中国の有名な故事です。

あつものとは熱い食べもの…なます とは冷やして食べるもの。

ある愚人が熱い料理をいきなり ガブリと食べて口を火傷した 後に 冷やしている料理まで 吹き醒まして食べた故事から来ています(^^)

では では~^^;
コメント
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