いいわけないじゃあ^^;

昨日、控え室で
ボケーとしてたら いきなりドアが開いて「まいど～」いつもの声がしました。
私も持て余していましたから 「おお、まいど！」と返しながら振り向くと大柄な体躯を縮こまっていて いつものニタリ顔がありました。。
「どうしたの」訊くと 「ああ…サラのジャンパー買いましたんや」
… サラとは新しい という意味の関西弁です^^;
「どうです、似合いまっしゃろ♪」
よく見れば薄ベージュの軽そうなジャンパーでした(^^)
私たち運転士の冬場の必需品ですが、待機中やクルマの掃除をするときにスーツの上から 重ね着をするのです(^^)
ほんとはコートが暖かくていいのでしょうが、それを着たまま運転はさすがにNGですから 脱いで置くとき 薄手のジャンパーなら場所をとらないでしょう♪ いわば生活の知恵といったところです。
それでジャンパーですが、彼 仲村さんは 頻りにジャンパーの話から離れません。
どうせ 暇だし 付き合って話を訊いていると どうも ジャンパーの値段を言いたがっているようです。
病弱な奥さんと高校生の息子のいる仲村家は家庭的にキュウキュウしているのはわかりますが…。
それで(^^)

幾らなの!? 私が尋ねると
「５８０円ですわ」
嬉々として答える仲村さん(^^)
彼は何かにつけて安いものを買うのが趣味…本人に言わせれば、
「高いもの着ても暖かさは同じだし一枚しか着られませんぜ」
と持論を展開します。 「そらそうだな…」
仕方なく私が相槌を入れると 直ぐに「そら高村さんみたいなブランド品なら二十枚買えますがね」
これにはちょっと カチンと来ました^^;
私だって家庭に余裕などあるはずもなく、安いものを買うのが嫌いじゃあないですが^^; 私の着ているジャンパーのどこがブランドなのか と問うと 「アデダスじゃあないですか！」 と馴れないカタカナでキッパリ言いました。
「はぁ…？」
私は不覚にも自分が着ているジャンパーがアディダスだと認識していなかったのですが、これにはちょっとしたわけがありまして…ちょうど一年前にスポーツ店で買ったものでした。
実は去年 永年着ていた息子のジャンパーがシワシワになってしまい 息子も就職したのをきっかけに この際だからと奮発したのです(^^)
だから息子が高校三年間＋私が着た六年…都合九年間着ていました。
子どもたちの日用品が高いのは世間同じでしょうが、私は節約のために息子のお古を着ていたのです(^^)
息子が大学に行っていた時、家計は本当に苦しくて 仕事用のジャンパーですら手が出せない状態でした。
それでなにか ないかな～と探していたら息子の高校に通っていた時のジャンパーを見つけたのです(^^)
当時息子は自転車で通学していましたから たぶん進学祝いかなんかで このジャンパーを買ってもらっていました。
それで試しに着ると 軽いし風を通さないし、畳めば小さくまとまります。 「よし、これだ」
というわけで私はお下がりを六年間愛用したのです(^^)