鬼の目にも泪…１７

さて今日は仕事初めです。始め！かな？
まぁどちらでもいいのですが、とにかく1年の計は元旦にありと申します…
さて話の続きです。
時刻は９時過ぎでした。
懇親会も宴たけなわでした。
外に待機の私は一人ぼっちです…
待つ間夜空を見たりラジオを聴いたりと時間を過ごしていました。
１０分過ぎに工場の総務課長が出てきました。
「そろそろ出てこられますから…」
とご注進です…
何せこんな場合懇親会を運営進行は総務課長の役割でした。
鬼塚専務の顔色をうかがい、工場長のご機嫌をうかがい…部長にへつらい♪大変でしょうね。
そのぶんを私たち下部組織に尊大な態度に出るのは人間的に小さいからだと私は冷ややかに見ています…
世間お天道様はすべてご存じですから…(苦笑)
さてお店の玄関が騒がしくなるや鬼塚専務の姿が見えました。
長身をややうつむき加減にしながらおぼつかない足取りです。
しこたま飲まれたのは一目瞭然でした。
この鬼塚専務は駆け付け三杯、とはよく聞きますが、
絶えず３つコップを目の前に置いていらっしゃいます。
どうしてか？と言いますと、焼酎のお湯割りですね(笑)飲まれるのは…
まずチンチンの熱いお湯で割るのですが、最初熱くて飲めませんから、早めに作って置いておくわけです。
飲みごろになったのをグィとやられますが、ひとつ空になれば新しいのを作るのです。
だからいつも３つの コップには温度差のあるお湯割りがスタンバイしているのです(笑)これは鬼塚専務特製…ですが、イラチな専務らしい(笑)アイデアですね(笑)
しかしこれの守りをする人は大変ですね(笑) ひとつ空になると次のお湯割りを作らなければなりません。

鬼塚専務のピッチは相当早いらしくて、追いつかないとお叱りを食います(笑)
熱いのを作れ、と言いながら手にしたコップが熱いと「ばかやろ～火傷するじゃあないか！」と叱りますから(笑)
ピッチが早いととても３つでは足りません…机の下に二三個用意しているのも必要に迫られた知恵でしょうね(笑)
こんな調子で鬼塚専務は皆さんと談笑しながらグィグィの飲むのですが、大体こんな工場の懇親会なら三十杯は飲まれます。