私達、役員専用運転士は普段どんな生活を送っているのでしょうか。興味ありませんか?いつもは他の社員さんと同じ勤務です。因みに私は九時~六時、これが勤務時間ですね。六時になれば用がない限り速攻帰りです(笑)これがいざ役員さんの出張なんかになると途端にハ―ドになります。例えば先週ですが、京都の祇園で接待がありました。六時半からで九時過ぎに終わり二次会に木屋町に行かれました。そこが終わったのが丁度十二時です。それからお客様をホテルまでお送りしました。そして役員さんのご自宅 →部長の自宅とはしごして車を納めたら1時半です。家に帰り風呂に入って、さぁ寝るか♪と時計を見たら2時半でした。 次の朝お客様のお迎えです。自宅を六時に出て(あ~眠い)会社に車を取りに行き軽く掃除です。ホテルには七時半到着。八時にお迎えなんですが、余裕を三十分見て置く、これ常識、いや鉄則なんですよ。役員さんであれお客様であれ三十分前にスタンバイしておく!のが心得です♪ハイ(笑) あとお客様を会社まで送り届けるとお役御免です。けど夕方六時までは勤務時間ですね。つまり待機で
す!
【待機】読んで字の如く、待つのです。えぇ、ひたすら待つのですよ。前述の祇園や木屋町の飲酒中二時間や三時間、私達は待ちます。車中でラジオを聞いたりテレビ(ナビゲーションを切り替えて…)を見たりしながらひたすら待ちます。よく料亭が並ぶ町外れの片隅で高級車が止まっているのに気がつきませんか(笑)こっそり中を覗いて見てくださいな(笑)ス―ツ姿の中年が所在無げに居りますよ(笑)そう!それが私達 なのです!
私は最初会食場所に送り届けると暫くはその場所に居りますが(忘れ物なんかの為に…)一度その場所を離れます。会食、特に懐石料理なんかだとまず二時間半は掛かるからです。それでこの時間を利用して食事を済ませます。私の場合車の停められる処を何ヵ所かキ―プしています。食事が済んだら泊まる予定のホテルまでの道のりを走ります。これって重要なんですね。途中通行の妨げはないかどうか、確認しながら試行します。それが済めばまた戻り待機します。缶コーヒー片手にラジオのFM聞きながら私は待機に入ります…あまりにも眠い時はアラ―ムを掛けて(この場合ですと九時前かな)仮眠ですね♪『いいなぁ~』なんて誰ですか! 私達にとって仮眠も大切な仕事なのです。睡眠不足は事故の元です。特にこんな接待では深夜に及ぶことはザラなんですよ。祇園のお茶屋さんの付近で待機していますと、芸者さんに出くわします。接待とは言いながらも美味い料理を食べて きれいな舞子さんとお酒を飲んで遊んで笑って…羨ましい~?
私達はそんなことは全く考えません。考えたらやっていられませんよ(笑) ラジオを聞きながらただひたすら無になり待機するだけなのです…
そうです!私達に課せられた仕事はお客様を安全にお運びするのが最大の仕事だからです。会社には組織があって物を作る人、それを売る人、企画する人、サポートする人、あらゆる人が組織の中で各自の持ち場を守り最良を尽くして始めて組織が成り立ち稼動するのではないでしょうか。私達は黒子に徹する事でその持ち場を真っ当していると自負しています。(パチパチ♪)
しかし中には心得無い奴(兵隊)も居ります(涙)
いつぞや本部長と営業課長が私の車に乗車したときです。お得意回りだったのでしょう。ひとしきり課長がぼやいたあと、ふと私の方を見ながら『運転士さんはいいなぁ、運転していたらいいからねぇ』とほざいたのです(怒)
それまではニコニコ聞いていた本部長がこの言葉を聞くなり『そんなに嫌なら辞めたらどうや、高村さん(私の名前です)の代りを捜すのは大変やけどは君の代わりなんかいくらでもいるぞ。』(パチパチパチ♪)
よくぞおっしゃって下さいました。 私達運転士は地味で気を使う割りには評価されていないのです。だからあまり実情を知らない兵隊はつい悪気はないのでしょうが、口走ってしまうんでしょうね。さすがは本部長♪私は私達の仕事について理解しておられる方がはっきりと口に出されたことで溜飲の下がった思いでした。(続く)
す!
【待機】読んで字の如く、待つのです。えぇ、ひたすら待つのですよ。前述の祇園や木屋町の飲酒中二時間や三時間、私達は待ちます。車中でラジオを聞いたりテレビ(ナビゲーションを切り替えて…)を見たりしながらひたすら待ちます。よく料亭が並ぶ町外れの片隅で高級車が止まっているのに気がつきませんか(笑)こっそり中を覗いて見てくださいな(笑)ス―ツ姿の中年が所在無げに居りますよ(笑)そう!それが私達 なのです!
私は最初会食場所に送り届けると暫くはその場所に居りますが(忘れ物なんかの為に…)一度その場所を離れます。会食、特に懐石料理なんかだとまず二時間半は掛かるからです。それでこの時間を利用して食事を済ませます。私の場合車の停められる処を何ヵ所かキ―プしています。食事が済んだら泊まる予定のホテルまでの道のりを走ります。これって重要なんですね。途中通行の妨げはないかどうか、確認しながら試行します。それが済めばまた戻り待機します。缶コーヒー片手にラジオのFM聞きながら私は待機に入ります…あまりにも眠い時はアラ―ムを掛けて(この場合ですと九時前かな)仮眠ですね♪『いいなぁ~』なんて誰ですか! 私達にとって仮眠も大切な仕事なのです。睡眠不足は事故の元です。特にこんな接待では深夜に及ぶことはザラなんですよ。祇園のお茶屋さんの付近で待機していますと、芸者さんに出くわします。接待とは言いながらも美味い料理を食べて きれいな舞子さんとお酒を飲んで遊んで笑って…羨ましい~?
私達はそんなことは全く考えません。考えたらやっていられませんよ(笑) ラジオを聞きながらただひたすら無になり待機するだけなのです…
そうです!私達に課せられた仕事はお客様を安全にお運びするのが最大の仕事だからです。会社には組織があって物を作る人、それを売る人、企画する人、サポートする人、あらゆる人が組織の中で各自の持ち場を守り最良を尽くして始めて組織が成り立ち稼動するのではないでしょうか。私達は黒子に徹する事でその持ち場を真っ当していると自負しています。(パチパチ♪)
しかし中には心得無い奴(兵隊)も居ります(涙)
いつぞや本部長と営業課長が私の車に乗車したときです。お得意回りだったのでしょう。ひとしきり課長がぼやいたあと、ふと私の方を見ながら『運転士さんはいいなぁ、運転していたらいいからねぇ』とほざいたのです(怒)
それまではニコニコ聞いていた本部長がこの言葉を聞くなり『そんなに嫌なら辞めたらどうや、高村さん(私の名前です)の代りを捜すのは大変やけどは君の代わりなんかいくらでもいるぞ。』(パチパチパチ♪)
よくぞおっしゃって下さいました。 私達運転士は地味で気を使う割りには評価されていないのです。だからあまり実情を知らない兵隊はつい悪気はないのでしょうが、口走ってしまうんでしょうね。さすがは本部長♪私は私達の仕事について理解しておられる方がはっきりと口に出されたことで溜飲の下がった思いでした。(続く)