まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

宝塚ホテルへ行ってみた【1】《プロローグ》

2016年10月12日 23時23分36秒 | 建築


宝塚大劇場の隣の敷地への移転が発表された宝塚ホテルを現役であるうちに見に行こうと思い立って行ってみた。この写真は妻の撮影による。



阪急神戸本線の西宮北口駅と阪急宝塚本線の宝塚駅を結ぶ、片道15分の今津線という支線の6両編成の普通電車しか停まらない小さな駅が最寄駅。



駅前ロータリーとは反対側の出入口の道を隔てて反対側の敷地にひっそりと佇んでいる。



ホテル側から見た宝塚南口駅の裏側さ加減が圧倒的過ぎる。



移転後、この土地は宅地開発の用地として使われる予定であるらしい。



駅前には既に大きめのマンションが何棟か建ち始めているので、



駅からペデストリアンデッキなどで直結した低層階が商業系になったマンションなんかになったりするのかなと想像してみたり。。。
宝塚ホテルへ行ってみた【2】《喫茶》

宝塚ホテルへ行ってみた【2】《喫茶》

2016年10月12日 23時22分50秒 | 建築


せっかく宝塚ホテルになってきたのだからと・・・いや、最初からそのつもりだったのだが、



ルネッサンスという喫茶コーナーでアフタヌーンティーセットを頼んでみた。



上から順にタルト等の焼き菓子、



スコーン&クリーム&ジャム



サンドウィッチという構成。サンドウィッチの赤いのはトマトではなくスモークサーモンで、この3段の中ではサンドウィッチがいちばん美味しかったように思う。



入店しようとしたときは、ほとんど店内に誰もいなかったので「大丈夫か?」といろいろ心配になったけど、入店してしばらくすると、割と席が埋まり始めたので良かった。。。ふぅ。
宝塚ホテルへ行ってみた【3】《中庭》

宝塚ホテルへ行ってみた【3】《中庭》

2016年10月12日 23時21分53秒 | 建築


ティーラウンンジ「ルネサンス」は、サイトの案内には「中庭を眺めながら優雅な時を過ごせるティーラウンジ」と書かれてはいるのだが、中庭に面しているわけではない。ティーラウンジと中庭の間には、ちょっとしたコリダー(廊下)があって、コリダーの扉を開けると中庭に出ることが出来る。



宝塚ホテルの特徴として、(1)築造年が古いこと、(2)増築に増築を重ねていること、(3)緩い斜面地に素養にして建っていること、(4)宝塚歌劇と共生していること、が挙げられる。この中庭は、(1)(2)(3)を感じることができる空間であると思う。



初期の頃に建てられた本館と、その向こうに東館がそびえ、



右に目を移すと、そこには本館の正面玄関があったであろう壁が存在する。



もうすでに原型とかほとんどないのだけどね。



それでも、落ち着いた佇まいは、このホテルの静の部分をクラシカルなしつらえで、動の部分を高低差を利用した水の流れによって、同時に表しているように思える。



本館側の薄暗い雰囲気も良いし、



新館側の煌煌とした明るさもまた対照的で面白いなあと思う。
宝塚ホテルへ行ってみた【4】《徘徊》

宝塚ホテルへ行ってみた【4】《徘徊》

2016年10月12日 23時21分06秒 | 建築


ティーラウンジ「ルネサンス」の北側の通路を東向きに進む



中庭に面した廊下の角には、ひっそりと



目立たないところに女性の彫像が置かれていたりする。



窓枠や室内装飾などのパーツがクラシカルで



こういうテイストは宝塚歌劇ファンにはたまらない風に見えるのかなとも思う。



この写真は妻の撮影による。昔は腰までの欄干のみがあって、その上部は中庭とじかに繋がっていた外廊下だったみたいだけど、今は窓ガラスで完全に塞がれている屋内廊下。



これも妻の撮影による。妻が熱心に写真を撮っていたのでわけを聞いてみると、このロケーションは撮影によくつかわれるのだという。



本館のいちばんクラシカルな部分。



ここはかつての正面玄関だったところかな?



両翼の行き止まりのところを上手く活かしきれていないのが少し残念かな。



その上の階はドラクエの宮殿の迷宮のような感じになっている。



天井高さが低く圧迫感があるけれど、赤い絨毯とクリーム色の壁が落ち着いた雰囲気を醸し出していて良い感じ。客室前を歩くのは気が引けるけど、ここは美容室と写真室と控室のあるあたり。隣の東館とはそのまま繋がっているけれども、階の高さが合わず緩いスロープで接続されている。



四角いプランではなくどこに繋がっているのか未知なところがかつての志摩観光ホテルみたいで好きだなあと思った。



本館2階の窓からは中庭が見下ろせる窓がある。その窓の金具がまた郷愁を誘うデザインになっている。フォっフォっフォっ!



本館の正面玄関からすぐの大階段は階段を上ったところが「L階」と称されている。「L階」の「L」は何の意味だ。



昨今の公共施設のバリアフリーへの促進化から考えると、なかなか追いつけていない感がある。



エントランスホールからの動線を考えただけでも、左手のショップへ行くにも正面のティーラウンジ「ルネッサンス」や東館に行くにも右手の本館に行くにも階段を介さないといけない構造にホテル業としての限界を感じているところだと思う。



ここに来て、耐震改修促進化の流れに逆らえなくなった現実。せめてもの救いは宝塚歌劇場の隣に移転先となる土地があり、これまでよりも密に宝塚歌劇場との関係性を保ちながらも、



これから90年100年先にも「宝塚ホテル」というブランドを残せる目処が出来たということだろうと思う。そして悲しいのが、この建物が近い将来無くなってしまうであろうことである。何とかして本館だけでも残して欲しいところである。
宝塚ホテルへ行ってみた【5】《郷愁》

宝塚ホテルへ行ってみた【7】《エピローグ》

2016年10月12日 23時17分56秒 | 建築


昼間は、その外観的な古さは少しみすぼらしくも見えるが、



日が暮れてから見せる表情は、さすがにホテル風情が漂っていてよいね。



阪急電鉄の一支線の普通電車しか停まらない小さな駅の駅前に、こんな立派なホテルが建っていることの不思議さ。



その不思議な感覚にもう少し浸ってみたいなあと思った。



この駅、本当に宝塚ホテル以外に何も名所がない駅やもんなぁ。



おまけ。
西宮北口駅の今津北線ホームに降りる階段のところに掲げられている看板。



例の廊下で撮ったこの写真広告も、もうしばらくすると見納めになるんやなぁ。。。
おしまい。

【府中本町】こんなところに東京行の始発駅

2016年10月03日 23時29分17秒 | 東京



多摩川競艇場からの帰りは西武多摩川線は使わず、シャトルバスを利用して府中本町駅まで出た。多摩川競艇場は中央道を挟んで東京競馬場と対峙している。そして府中本町駅は東京競馬場と立派なペデストリアンデッキで繋がっている。近くを走る京王電車が東府中駅で本線と別れ、府中競馬正門前という駅を構えているが心の動線としては府中本町駅の方が近いのではないかと思われる。



ちなみに、この駅は川崎駅と立川駅を結ぶ南武線とオレンジ色の武蔵野線が乗り入れている。南武線は最新型の車両が入っているのだが、武蔵野線はいまだにみすぼらしい車両しか配備されていない。



立川まで戻るのも遠いので、西国分寺に中央線と接続する武蔵野線に乗るべくホームに降り立ったときのであるが、その時に止まっていた車両の行先表示板に「東京」と書かれているのを見たときに多少混乱した。「え?ここから東京まで営業路線繋がっていたっけかな?」って。



しばらくポカーンとしていたらホームの反対側に「府中本町」行の列車が入ってきた。どうやらこの駅が武蔵野線の終点らしい。てことは反対側の終点はどこか?東京でしょう!ということになる。



実はこの線、府中本町を出るとぐるーっと大回りして埼玉県さいたま市内を走行し、南越谷では東武鉄道と、南流山ではつくばエクスプレスと接続し、そのまま千葉県船橋市内の西船橋駅で総武線と交差し、そのまま京葉線になだれ込み、東京ディズニーランドのある舞浜を通って東京駅地下ホームに滑り込むのである。西国分寺から中央線で40分で東京に至るところをわざわざ過剰に大回りの100分かけて東京に至るのである。行先が東京と書いているのに昭和の時代の写真のように見えるのはそのせいなのかもしれない。



ちなみに、わざわざこんな線路をエッサホイサと作ったわけではなく、元々は貨物用の線路として活用していたものを営業路線用に整備したものらしい。神奈川県内には営業路線して活躍してない貨物専用線がいくつか存在しているが、そのほとんどが地下を通っているので実際にはその存在すらあまり知られていないのも事実としてある。だからと言って、この武蔵野線が将来的に府中本町から南方面に路線を拡大するかどうかはまた別の話なのかなと思った。まだ都内のJRでこんな古い電車走っていたんやなというのが正直な感想である。

上目遣いは疲れるワン!

2016年10月02日 23時25分31秒 | 小麦


小麦  :まっしゅさん・・・




小麦  :まっしゅさん、、まっしゅさん、



小麦  :まーっしゅさぁ~ん
まっしゅ:ん、なんだい、小麦くん
小麦  :ぼく、いつまでこうしてたらいいんですか?
まっしゅ:もうちょっと待って、
小麦  :もう首が疲れてきました。。。
まっしゅ:もうちょっとだけ、、、



まっしゅ:そそそ、その調子!
小麦  :こうですかぁ~?
まっしゅ:そそ、いいねぇ~、その上目遣い!
小麦  :うううっ、く、くびが。。。
まっしゅ:はいっ!カーット!!