前日に急遽の全面見直しをしたため中途半端な場所でお昼ごはんの時間と相成った。この辺りのごはん屋さんは全然リサーチしていなかったので、とりあえずナヴォーナ広場に行ってみることにした。
狭い路地にミニバスが走っている。フィレンツェ旧市街地の路地よりは広いけれど、このバスは日本でいうところのポンチョみたいな規格なんだろうね。どこの町でもだいたい採用される使い勝手の良いバスみたいな。
そしてナヴォーナ広場。おなじみの「天使と悪魔」で4人目の枢機卿が水責めに遭う噴水がある広場である。思い返せば7年前にパリを訪れた時も半分「ダ・ヴィンチ・コード」めぐり見たいな旅行記になっていたような気がするけど、だいたい意図して廻ったのはこのくらいかなと思う。
広場でピアソラのリベルタンゴを小気味良く演奏する人たち。澄み渡った空と軽い感じの音楽が実に合う!!ちなみに、パンテオンの前ではスペイン風の民族音楽のような洋楽のような演奏をしているエレキギターの人たちがいたけど、それがポルノグラフティの音楽性とすごく似ているような気がした。リズムとかテンポとか・・・もしかしてポルノグラフティの音楽の原点はココカラやってきたのではないのかと思うくらい似ていたと思う。(動画撮ってくれば良かった・・・)
ナヴォーナ広場に面するバールは、どこもかしこも大きなテントを広げた屋外席をたくさん用意していたけれども、どこも一皿あたりの価格が高いように思ったし、食べている人たちの皿を見ると(我々にとっては)とても食べつくすことができないような大袈裟な大きさのピザとかがテーブルの上に載っていたのでゲンナリ・・・しかも、添乗員氏からは、イタリア人のランチは非常にのんびりしているので、ヘタなところに入るとなかなかオーダーしたものが出てこなかったりして2時間くらい時間を費やしてしまうこともあると脅かされていたということもあって、結局、ナヴォーナ広場でランチにありつくことは断念し、次の目的地であるフォロ・ロマーノに辿り着くまでのどこかの道沿いにある店を探すことにしたのであった。
途中、店先に大きな看板を出して「コレとアレをセットで8ユーロから!!」みたいな看板を出している店の前や、通りの向こうから我々に呼び掛けて興味を惹こうとするウェイターさんの立っているお店とかあったけど『どうせ観光客目当てぢゃないの??』的な印象があったので立ち寄らなかったのだけど、ちょっと地味な入り口のお店があって、中を覗いてみたところ朴訥(ぼくとつ)そうなオジサンがカウンターで仕事をしていそうなお店があったので、何となくフィーリングでその店に入ることにしてみた。
観光客みたいな人はおらず、地元のお客さんみたいな風体のおじさんが一人いただけの良い雰囲気のお店。
少しだけ温めてくれたし、すぐにありつけることができたし、量的にもこのくらいが我々にはちょうどいいのである。しかも妻は「アランチャ(オレンジジュース)」をオーダーしたのだけれども、用意をしながら「フレッシュもあるけどどうする?」てまた聴いてきてくれたので、迷わずフレッシュをお願いすることにした。
するとディスプレイの中にあったオレンジを幾つか取り出して包丁で切って生搾りをしてれた。てっきりショーケースの中にある果物は「ショーケース用の飾り」だと思っていただけにちょっとびっくりしたけど、新鮮で楽しかったし、これがまた濃厚で甘くて美味しかった☆
ツアー中は行程の中でほぼ2時間おきにトイレに連れて行ってくれるという配慮があったけどフリーのときは自分たちでトイレの場所を確保しなければならないため、昼食後のトイレは必須事項なのである。まず私が先に店の奥に行き、通路の奥にコチラを向いて座っていたお店のオバアチャンに「トワレット?」と話しかけてみた。するとオバアチャンは後ろに指を向けて「Right」と答えてくれた。
でも通路の奥が暗かったせいで右の扉が見えず、左にしか扉がないように思えたので、『もしかしたらオバアチャンから見て「右」と言ったのかも?』と良いように解釈して左側の扉を開いてみたら、お店のプライベートスペースやった。で、慌てて閉めたその刹那、右に扉があるのを見つけて右側の扉を開けたのであるが、オバアチャンは後ろを振り返って私に向かって「右や右、右言うたやないの」って言った。(ような気がする・・・)やっぱ「右は右」やったんや。。。_| ̄|◆
つづく