まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

イタリア紀行☆2013☆【48】~ローマ《10》~

2013年07月28日 00時22分04秒 | イタリア



前日に急遽の全面見直しをしたため中途半端な場所でお昼ごはんの時間と相成った。この辺りのごはん屋さんは全然リサーチしていなかったので、とりあえずナヴォーナ広場に行ってみることにした。





狭い路地にミニバスが走っている。フィレンツェ旧市街地の路地よりは広いけれど、このバスは日本でいうところのポンチョみたいな規格なんだろうね。どこの町でもだいたい採用される使い勝手の良いバスみたいな。





そしてナヴォーナ広場。おなじみの「天使と悪魔」で4人目の枢機卿が水責めに遭う噴水がある広場である。思い返せば7年前にパリを訪れた時も半分「ダ・ヴィンチ・コード」めぐり見たいな旅行記になっていたような気がするけど、だいたい意図して廻ったのはこのくらいかなと思う。





広場でピアソラのリベルタンゴを小気味良く演奏する人たち。澄み渡った空と軽い感じの音楽が実に合う!!ちなみに、パンテオンの前ではスペイン風の民族音楽のような洋楽のような演奏をしているエレキギターの人たちがいたけど、それがポルノグラフティの音楽性とすごく似ているような気がした。リズムとかテンポとか・・・もしかしてポルノグラフティの音楽の原点はココカラやってきたのではないのかと思うくらい似ていたと思う。(動画撮ってくれば良かった・・・)





ナヴォーナ広場に面するバールは、どこもかしこも大きなテントを広げた屋外席をたくさん用意していたけれども、どこも一皿あたりの価格が高いように思ったし、食べている人たちの皿を見ると(我々にとっては)とても食べつくすことができないような大袈裟な大きさのピザとかがテーブルの上に載っていたのでゲンナリ・・・しかも、添乗員氏からは、イタリア人のランチは非常にのんびりしているので、ヘタなところに入るとなかなかオーダーしたものが出てこなかったりして2時間くらい時間を費やしてしまうこともあると脅かされていたということもあって、結局、ナヴォーナ広場でランチにありつくことは断念し、次の目的地であるフォロ・ロマーノに辿り着くまでのどこかの道沿いにある店を探すことにしたのであった。





途中、店先に大きな看板を出して「コレとアレをセットで8ユーロから!!」みたいな看板を出している店の前や、通りの向こうから我々に呼び掛けて興味を惹こうとするウェイターさんの立っているお店とかあったけど『どうせ観光客目当てぢゃないの??』的な印象があったので立ち寄らなかったのだけど、ちょっと地味な入り口のお店があって、中を覗いてみたところ朴訥(ぼくとつ)そうなオジサンがカウンターで仕事をしていそうなお店があったので、何となくフィーリングでその店に入ることにしてみた。





観光客みたいな人はおらず、地元のお客さんみたいな風体のおじさんが一人いただけの良い雰囲気のお店。





少しだけ温めてくれたし、すぐにありつけることができたし、量的にもこのくらいが我々にはちょうどいいのである。しかも妻は「アランチャ(オレンジジュース)」をオーダーしたのだけれども、用意をしながら「フレッシュもあるけどどうする?」てまた聴いてきてくれたので、迷わずフレッシュをお願いすることにした。





するとディスプレイの中にあったオレンジを幾つか取り出して包丁で切って生搾りをしてれた。てっきりショーケースの中にある果物は「ショーケース用の飾り」だと思っていただけにちょっとびっくりしたけど、新鮮で楽しかったし、これがまた濃厚で甘くて美味しかった☆





ツアー中は行程の中でほぼ2時間おきにトイレに連れて行ってくれるという配慮があったけどフリーのときは自分たちでトイレの場所を確保しなければならないため、昼食後のトイレは必須事項なのである。まず私が先に店の奥に行き、通路の奥にコチラを向いて座っていたお店のオバアチャンに「トワレット?」と話しかけてみた。するとオバアチャンは後ろに指を向けて「Right」と答えてくれた。

でも通路の奥が暗かったせいで右の扉が見えず、左にしか扉がないように思えたので、『もしかしたらオバアチャンから見て「右」と言ったのかも?』と良いように解釈して左側の扉を開いてみたら、お店のプライベートスペースやった。で、慌てて閉めたその刹那、右に扉があるのを見つけて右側の扉を開けたのであるが、オバアチャンは後ろを振り返って私に向かって「右や右、右言うたやないの」って言った。(ような気がする・・・)やっぱ「右は右」やったんや。。。_| ̄|◆

つづく

イタリア紀行☆2013☆【47】~ローマ《9》~

2013年07月27日 13時21分05秒 | イタリア



パンテオンに行く道すがら、なかなかカッコイイデザインのベンツを見た。日本ではなかなか無い感じだなあと思って写真を撮っていたら、後部スペースに何やら十字架のようなものが見えた。こ、これはもしや・・・と言うわけで撮るのをやめた。でも絵画調のものを一枚だけ載せておく。後部スペースには何も乗っていないから。。。でも、ホンマにこれカッコイイから自分の時はこんなんに乗りたいなとも思った。その頃には日本にも入ってきているかなぁ?こういうタイプ。





当初の設定していたコースでは午後3時くらいにこの辺りのジェラート屋さんを通る予定だったのだが、まだお昼ごはん前なので食べるまでには至らなかった。残念。





てなわけで、日本のグロムとの食べ比べだって当然できなかった。。。また次の機会やね。





狭い通りをグニャグニャ進んでいくとパンテオンが見えてきた。前の日に添乗員氏から頂いた「通りの名」が網羅されたマップを頂き、自分の立ち位置を簡単に確認できる方法を教えていただいたので、特段苦労することもなくパンテオンまで進むことができた。





パンテオンの前で昇降式の車止めを見つける。昔、アヴィニョンとかで見たやつとよく似ている。





日本だとたいていは手動で出し入れや取り外しをして車両を行き来させるし、時には鍵をかけたりする程度何だけれど、こちらはかなり厳重。不法をやらかす人が多いのかもねコチラは。





そしてコチラがパンテオン。映画「天使と悪魔」の中で一番最初に出てくる街の喧騒風景だったと思う。トム・ハンクスたちの背景に映り込んでいた風景を思い出し「あぁ!コレコレ!!」というよりも「アレ?こんな感じやったけ?」と思いながら広場を眺めた。帰りの飛行機では「あー!コレコレ!!」って思いながら映画を見れるかな?





セグウェイ軍団。観光客か?





いきなり、パンテオン内部。





荘厳とした内部なのに天井から降り注ぐ直射日光が眩しい。





ガイドブックには「直径9Mの天窓」と書いているけど、下から見上げても建物のスケールが大き過ぎて9Mあるのかどうなのか、全くわからなかった。9Mって言ったら2階建ての建物より高い、て言うか木造3階建ての住宅がだいたい高さ9Mなので、ホンマかいな?と言った感じ。





内部空間の大きさと装飾類の大きさが、ヒトの大きさと比べて、我々の持っている常識的なスケール感覚とかけ離れている上に、







天井がお椀をひっくり返したキレイなドーム状になっていて他の教会にいるよりもさらにスケール感覚が失われていくような気がする。あのミケランジェロが「天使の設計」と称賛したというパンテオン。2000年近く前の建物なんてとても思えないっす。





壮大な空間を出て列柱の間から外の喧騒の広場を見やると、





何故かしら、パンテオン側にいる我々の立ち位置が現実の世界で、外の喧騒が作り物のハリボテの世界のように見え、ちょっと変な錯覚を感じた。







パンテオンて、ずっと勝手な思い込みで入口が南を向いているものだと思ってたけど、実際は北を向いていた。なぜ入口が北向きなのかと思っていたけれど、陽光の射し込みの妙をより感じやすいのは北側に出入り口がある場合なのかなとも思ってみたり、けど本当のところの真相は不明。







ちなみに西側と南側の外壁はこんな感じ。。。至って地味ですなぁ。







そして、ここにも斬新な(?)コスチュームで身を固めたアノ職業の方々が・・・暑いのにご苦労さま。。。





そういやぁ、だんだん腹減ってきたなぁ・・・ぶつぶつ

つづく

イタリア紀行☆2013☆【46】~ローマ《8》~

2013年07月27日 01時22分15秒 | イタリア



雑貨屋「ミラ」を後にした我々はパンテオンに向かう。通りの向こうにスペイン階段が見える。こういう風景も悪くはない。むしろこういう風景をローマでもたくさん撮りたいと思っていた。





はたらく車を発見。シャベルアームのしまい方がコンパクトで面白いなあと思って、ふと目をやってみたところ、そこは、なななななんと!!!





舗装工事中の現場であったのだ!!





面白そうなので、ちょっと行ってみようかしら♪るんるん☆





手前には舗装用の石たちがゴロゴロと・・・四角くて小さい石はずっと立方体のような正六面体であると勝手に思い込んでいたのであるが、我々の「歯」のように根元が鋭角に長くなっていることを知った。





手前の木枠の部分はマンホール用の部分かな?





前回の記事で見たような緑豊かな光景と出会う。ローマの中心で、我々観光客が歩いて見えるローマンの空と、この中庭の住人が見ているローマの空は実は、それぞれ違ったカタチの空をみているのかも知れないなと思った瞬間でもあった。









石畳の路面て昔からある路面を騙し騙し・・・そう、





一部陥没したりしたらその部分だけを本当に一部補修しながら使い込んでいるものだと思っていたけど、







こうやって、一度全部はがしてもアスファルト舗装にすることはなく、






面倒でも(たぶん面倒だと思うよ)また元の石畳にしまうのだなあということに感心したのであった。





道路工事をしている通りを過ぎたその突き当たりのT字路で、このクソ暑い中、どこぞのストリートミュジシャン氏がヴィヴァルディの「冬」を弾いていた。『ネタですか?』とも思ったけど、なかなか上手かったので石畳の上に置かれたバイオリンケースの中にチャリ~ンと僅かばかりの小銭を入れてきた。ストリートミュージシャン氏は、けっこう激しい短調のパッセージを弾きながらも陽気な声で「グラッチェ」と行ってきた。暑いのか寒いのかよくわからないヴィヴァルディであった。

つづく

イタリア紀行☆2013☆【45】~ローマ《7》~

2013年07月26日 23時52分27秒 | イタリア



スペイン階段の近くに可愛らしいマグネットを売っているお店があるとのことだったので探している途中でカッコイイ車と遭遇。





ナンバープレートがEU仕様のものではないのだけれど、何かすみ分けとかあるのかな?





キウラートに到着。ショーウィンドウに飾っている品物が、以前に他人様のブログで拝見した商品とまったく違うものとなっていたので何度も店の前を行ったり来たりしていたようである。(入店しようかどうか迷っていたわけではなく、店がどこにあるのかわからなくてウロウロしていたのである)やっと見つけて入店したけど、マグネットコーナーはなく、お店の人に声かけて出してきてもらったけれどもイメージしていたものとは違っていたので、とりあえず退散となった。





もう一軒、マグネットを売っているミラという店が近くにあるので、向かうことにしたのであるが、途中でピンクのマットレスを担いだヒトと遭遇。別に後をつけていたわけではなく、我々の進行方向を知ってか知らずか、ずっと我々の前を歩いていくのであった。





石畳の貼り方が通りごとに微妙に違っているのが面白いと思う。いったい誰がいつの時代に貼ったのだろうかとローマの歴史に思いを馳せてみる。





フランスで言えば、パリ・リヨン・マルセイユの路面は割とアスファルトが中心だったように思うし、路面が石畳だったのはアヴィニョンかなあということで、こういう路面なのは地方都市ばかりなのかなあと思っていて、イタリアもミラノ・ヴェネチア・フィレンツェとずっと石畳中心で、それは「地方都市だから」と思っていたけれどローマまでも石畳であるというのは何だか、古代からずっとずっとこの石畳であったのかなあと思ってみたくもなる。





連なる壁に穿たれた穴の向こうには緑豊かな中庭風の広場が見えたりもする。





途中で露店の八百屋を発見!!







ここ数日間は野菜への愛が欠如したサラダばかり食べていたけれど、巷には美味しそうな野菜あるんやん!!と思った。







添乗員氏によるとイタリア人は朝食に野菜をほとんど食べないらしい。野菜どころか食事量がそれほど多くないらしい。少ない量でスカーっと体内にエネルギーを補充できる甘い食べ物の方が好まれているらしいのである。それで、イタリアのホテルの朝食バイキングはケーキ類が充実しているのだろうか?ビックリするほどたくさんのケーキが置かれているもんね!





「ミラ」という雑貨屋さんに到着。







こんなにたくさんある!!旅行前に見た可愛らしいカプレーゼのマグネットを買おうと思っていたので探していたけど無かったので、店員さんに聞いてみると何年か前に生産中止になっていたとうこうとで残念無念であった。





それでも、たっくさん可愛らしいのがあったので幾つか購入したのであった。ちなみにパスタの袋には本物のパスタが入っているとのことであった。

つづく

イタリア紀行☆2013☆【44】~ローマ《6》~

2013年07月25日 22時21分54秒 | イタリア



ローマ2日目である。がローマの朝としては初日である。前日の朝にフィレンツェからイタロに乗りながら「イタロで行ったろぉ!」と心の中で叫んでから早や丸一日たってしまった。終日フリータイムの朝、朝食に行くまでに少しばかり時間ができたのでテレビのチャンネルを変えていると、たまたま見つけたこの番組・・・またまた星座占い?ローマ人て星占い好きなのか??





今日のイタリアは全国的に晴れの模様です・・・と言っているかどうかは不明だけど概ね晴れらしい。ところでローマはどこ??





朝食のためにエレベーターを待っているとすぐ横の階段の壁が気になった。なんかネジみたいなのがムキっと出てるけど、それはなんなのさ?今朝は朝からクエスチョンマークがたくさん現れる日である。。。





この山は一体・・・???(またクエスチョンマークの山が・・・)どことなくウォッシュ系のチーズっぽかったので喜び勇んで少し多めに取ってみたけど、無味な感じで何なのかようわからなかった。。。





そして、ここのゆで卵もまた・・・_| ̄|◎




帰りに先ほどの階段の前を通ると手摺がついていた。おぉ!何と摩訶不思議アルネ!!
つづく、いや続かない・・・これじゃ終われないので、もう少し書くアルヨ!

朝食を終えた我々。体調を整えていざ出陣することにした。実は前日に、添乗員氏に「ローマのメトロの治安の悪さというのは、パリやマルセイユのメトロと比べてどうか?」と尋ねようとしたて、「明日、メトロを利用しようと思うのですけど・・・」と言い始めたところで「メトロは危険なのでお勧めできない」と即答両断(←意味がわからない)されたのだ。当初の予定ではメトロA線のバルベリーニ駅から乗車し、テルミニ駅でB線に乗り換えてコロッセオ駅で下車し、コロッセオ⇒フォロ・ロマーノ⇒パンテオン⇒スペイン広場⇒再びメトロでテルミニ駅⇒レプッブリカ⇒バルベリーニ広場という行程で考えていたのだが、メトロに乗らないコース設定を取ることにしたのである。





てなわけで、最初に向かったのはスペイン広場である。





スペイン階段の背後にあるトリニタ・デイ・モンティ教会の壁にあるのは日時計か?





スペイン階段前は朝なのにヒトがいっぱい。更に噴水に群がる人たちも多い。ローマには噴水多いけど、この水は無尽蔵に出てくる湧水なのか?それとも観光用にローマ市が地下水を組み上げていたりするのかな?ちょっと気になるところである。

つづく

イタリア紀行☆2013☆【43】~ローマ《5》~

2013年07月24日 23時04分13秒 | イタリア



今夜の夕食はカンツォーネディナーとのこと。明日は終日フリータイムなので、ツアー中に全員で一緒に食べるのはこれが最後の夕食となる。静かな客席、カンツォーネ歌手の人が高らかにいたい上げる中で、フォークとナイフと皿の触れる音が聞こえてくる・・・そんな風景をイメージいていたが、店に入る扉を開けると・・・歌なんて誰もきいちゃいない、ここは見本市会場の中ですかい?とも思うほどの喧騒の嵐、その嵐の真っただ中を突き抜けて、我々のために宛がわれているテーブルへ案内される。我々は、まるで居場所を誤ったかのような居心地の悪さを感じた。





曲が終わると、観客は熱烈な拍手をする。けど・・・「お前ら!全然聴いてなかったやろ~!!」と突っ込みたくなる。そして、次の曲が始まると喧騒の嵐・・・「ほら、聴いちゃいねぇ!」やんけ。。。

しばらく我々の元を離れていた添乗員氏がコソッと我々に教えてくれた。「今いる中国人たちはデザート食べているところだからあと20分くらいしたら出ていくし、そしたら次はスペイン人とドイツ人の団体さんが入ってくるし・・・いつもは、こんなんじゃないのだけれどねー」あー、なるほど、そういうことやったのかと妙に納得。添乗員氏は店の従業員さんに聞きにいってくれていたらしい。あと、20分くらいの辛抱であれば辛抱するよ!!





まずは定番となった恒例の「愛」のないサラダ。本当にイタリアのサラダって・・・





そして、カルボナーラ風(?)ペンネ。





え?またサラダっすか?しかも「愛」入ってないし。。。





すると、後ろのテーブルにいたツアーの人が声をかけてきた。
「今ピアノ演奏していてるの、●●さん(←添乗員氏の名前)ですよ」と。

それがもうトロケルヨーナ見事なジャズアレンジの「Over the Rainbow」でカンツォーネとは全く関係ないのだけれど、個人的にはビリビリ痺れたよ。だって、ツアーの添乗員さんが、外国の一般のお店で店の人にピアノを借りて、プロのミュージシャンたちが休憩しているとはいえ、そのそばで自前のピアノの腕を披露されるなんて只者ではないと思ったからだ。しかも日本民謡などではなく洋物で往年のスタンダードナンバーなのだから・・・「虹の彼方」にならぬ「カンツォーネの彼方に」だと思った。







デザートはレモン風味のシャーベット。これは上手かった。ちょうど、数日前の添乗員氏のガイドの中で「ナポリはレモンが有名でレモンを使った何とかという飲み物が割と美味しい」というようなことを仰っていたので、ちょっとレモンへの憧憬が上昇しているということもあった。。。というか私たち、もしかしてビタミン不足??





後から入ってきた欧州圏のお客様は皆静かに聴いておわれる様子。客層が一巡して、店内の雰囲気が良くなってきたところで「我々の時間」が終了となった。どこの国のツアーの方々と同席になるかなんて、これも巡りあわせなので仕方がないことだよね。これも合わせて旅の一期一会と言ったところだろうか。写真は夜のヴェネト通り。

つづく

イタリア紀行☆2013☆【42】~ローマ《4》~

2013年07月23日 23時41分24秒 | イタリア



ツアーによる観光名所の最後に立ち寄ったのがピンチョの丘。名前が可愛い「ピンチョ」って。しばらく前に「ブラッド・ピット」をふざけて「ブラッド・ピッチョ」って言って遊んでいたらあ妻から「それ、ブラッド・ピットに怒られるよ」って言われていたことを思い出していた。確かに「ブラッド・ピット」主演の映画には脚を運びたいけれど、「ブラッド・ピッチョ」主演の映画は見に行く気にもならない。ところで「ブラッド・ピッチョ」って誰ですのん?

しょうもないたわごとはここまでにしておいて、実はこのピンチョの丘は私にとってノーマークだったのだが、あのポポロ広場が眼下に見下ろせるところとあって、(おそらくツアー客の中でいちばん)はしゃいだのであった。何故ならば理由は2つある。

1つめは、ダン・ブラウン原作の小説「天使と悪魔」の中でポポロ広場に面したサンタ・マリア・デル・ポポロ教会が象徴的に使われていたからである。映画でもここのポポロ広場はたくさん映っていたのだ。しかし、こちらの理由はごくごく最近に私の中にあったことである。

2つめは、アレクサンドル・デュマ原作の小説「モンテクリスト伯」の中で伯爵がポポロ広場での処刑を見物するというシーンがあるからである。ローマでは他にもカラカラ浴場などがシーンに使われているが、どちらかと言うとコチラの方が(あわよくば)フリータイムの余った時間にでも行きやすい場所だったので少し目を付けて場所なのである。





とあるネットの情報によると手前の白い建物を借り切って、3階くらいの窓から処刑を見物していという設定ではなかったのかということが書かれていた。





できればもう少しいたかったのであるが、ここの滞在時間は非常に短かった。。。





中央少し左手の奥にヴィットリアーノが見える。





束の間のひとときを噛みしめるようにミニバスに乗り込んだのだが、驚いたことに来た道ではなくS字カーブを蛇行しながら、さきほどまで眼下にあったポポロ広場前に出て





その脇を走り抜けたのである!!うぉー!うぉー!うぉー!
今回の旅では、ここは来れないのかなぁと思っていただけに(密かに)感激やった!!





で、フラミニオ広場から城壁沿いにどこへ行くのかと思っていると、ヴェネト通りからサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会の前を通過してそのまままっすぐレプッブリカ広場で下り、(空港以外の)最終免税店である三越に立ち寄る。若いころは「チェ!免税店かよ!」なんて斜に構えていたけれど、冷房が効いていて涼しいし、トイレは綺麗で無料だし、スリに会うことも無いし、買いたいものが手軽に揃っているし、割と良いではないかと思ってしまう今日この頃。いいのか?私??





我々を載せてくれたミニバス。実はベンツ。運転手は黒い上着を着てコワモテだけど、身のこなしが丁寧で全く荒っぽい運転をしない。今回のツアーで最大の懸念事項は実はこのミニバスだったのだが、荒々しい運転で酔ったりすることなど全くなく快適で良かったと思った。





三越を後にした我々は、前回の記事でスペイン広場前の通りから遠目に見たトンネルの中(クイリナーレの丘の下)を通って一旦ホテルに向かうのであった。パリ中心部の地下には(地上にいる限り、あまり気がつかないのであるが)高速道路やメトロが縦横無尽に通っていたけれど、ローマはメトロの工事が思うように立ち行かないのと同じ理由で市内中心部を縦貫する道路も無いなあということを改めて思った。そんな中で、ここクイリナーレの丘の下を貫通する道路の存在が意味もなく貴重な感じがしたのであった。





バルベリーニ広場。





ホテルの部屋の窓からヴェネト通りを見下ろす。





ホテルでしばし休憩したのちに、Kンツォーネディナーの会場へ、今度は観光バスで向かう。ここの通りはローマの他の主要な(城壁の内側の)道と違って大きな街路樹が道の両側に植えられていたりしてとても良い感じやなあと思った。





添乗員氏曰く、ここヴェネト通りはローマの銀座と言われているし、CMやドラマの撮影でもよく使われているとのことである。私は一度通った街並みの雰囲気はなかなか忘れないのでCMや映画などで遭遇するKもしれないなあと思うとウキウキしてきたのであった。ところで、ローマの路線バスやタクシーは白が基調色となっていてビジュアル的にあまり面白くないと思う。





ピンチアーチ門から城壁沿いに進むのかと思いきや、ボルゲーゼ公園の中を進んだため、どこに向かっているのかわからなくなったが、再びトラムの姿を見つけてフラミニオ広場に抜けたのだとうことを知る。おそらくカネストレ広場フィオッコ広場を通ってきたのだろうと帰国後に観光ガイドブックの地図と照らし合わせてみる。





昼間、ヴァチカンに向かったのと同じ道路を途中まで進み、少し北に上がったところでバスを降りるのであった。写真の奥にある木立はいったい何だろう。ガイドブックの地図には我々がバスをおりたところまではギリギリのっているが、その奥の木立付近までは掲載されていない。また今度グーグルマップで検索してみることにしよう。

つづく

イタリア紀行☆2013☆【41】~ローマ《3》~

2013年07月23日 22時47分57秒 | イタリア



次に立ち寄ったのは・・・





真実の口。かなーり長い時間並んだよ。顔のカタチした石の前で写真撮るだけなのにね。でもちゃんとポーズして2枚撮ってもらったけどね。





実はここは教会の建物の一部。それを知っても「へぇー」って感じ。やっぱ映画「ローマの休日」効果か?





ううむ、ここまで並ぶ意味がわからん。もしや、ローマの休日を観てない人にはわからないのか??ちゃんと見てくるべきだったのか?と少しだけ自問自答を繰り返してみる。今度じっくり腰を据えて見てみようと思う。





トレビの泉までは直でバスでは行けないのでトリトーネ通りの途中で下ろしてもらう。その先で不思議な扇風機を発見。足元に車が付いていて移動できるようになっていて、扇風機の羽の前には冷水の噴霧器がついていていかにも涼しそうである。聞くところによるとイタリア人は今でも「クーラー」をあまり好まない人が多いらしく、公共の場や店舗でも暑いのに冷房をかけていないところがたくさんあるとか。それでこういう扇風機を置いているのかは不明。たぶん関係ないだろう。ここは屋外テラス席だし。。。





ななな、何だぁこの人だかりは、コンサートでもやってるんかえ??





て思ったけど、どうやらそうではないらしい。。。





いや、ホンマに・・・。





で、ヒトの集まる歴史的建造物の前に必ずいる「ケントウシ」のコスプレをした人。もちろん「遣唐使」のことではなく「剣闘士」である。







泉に背を向け、右手にコインを持って、左肩越しにコインを投げると願いが叶うという。コインも投げる枚数によってご利益が違うらしい。だがしかし、えべっさんみたく多ければ多いほど良いというわけではないところが憎いよね。




泉の前で解散してすぐ近くのジェラート屋さんで集合。添乗員氏によると「ピスタチオ」と「マンゴー」がわりと美味しいとのことなので、その組み合わせを頼む。まずはレジで「ピッコロ!」とオーダーし、レジで手渡されたレシートをカウンターの前にもっていき食べたいフレーバーをオーダーするというもの。左上の「NAKATA JAPAN」てどんな味するんかな?





めちゃめちゃ小さい車。
心なしか先っぽが「黒い鼻の付いた黒ブチ眼鏡」のように見えるのは私だけか??





ジェラート屋さんで英気を養ったあとは、徒歩でスペイン広場へと向かった。ここもとんでもないくらいにヒトがいるのに





スペイン階段のところにはヒトの姿はまばらである。ちょど直射日光当たるしね、やっぱ暑いんかな。





スペイン広場前の通りの先には正体不明のトンネルがぁ!!ななな、なんすか?このトンネルは??

つづく

イタリア紀行☆2013☆【40】~ローマ《2》~

2013年07月23日 21時51分45秒 | イタリア



ヴァチカン近くのピッツァリアでランチを食べた我々は一路、コロッセオに向けて移動を開始したのであった。





ツアーのパンフレットに「サンタンジェロ城は車窓見学」とあったが、観光バスではなくミニバスでの移動で添乗員氏の解説が無いため、それをサンタンジェロ城と認識できない人たちは、きっと気が付いていないものと思われる。





このサンタンジェロ城のことで妻が隣のご夫妻と話をした会話が面白かったのでご紹介。
(以下、仮に・・・私の妻:A、旦那様:B、奥様:C )

A:アリタリアの中でこのお城が出てくる映画やってましたよ。「天使と悪魔」って映画なんですけどね・・・云々
B:へぇ~、そう、帰りの飛行機で見てみようかなぁ
C:えぇ?なになに、何ていう映画?
B:「天国と地獄」だって
A:「天使と悪魔」ですぅ




流れゆく車窓から必死のパッチで撮ってみた。





プリンチペアメデオ橋で手ヴェれ側を渡り、ヴィットリア・エマヌエーレ通りを東進していることまでは何となくわかったが、途中、このトラムの軌道を見たところでどこを走っているのかわからなくなった。「東進していたと思ったのが、いつの間に北上してたのか?」と思い前後不覚になった。ここのとこおについては、また今度「ローマのトラム」の回で書こうと思う。







ヴィットリアーノのところを周りフォロ・ロマーノとフォロ・トライアーノの間の道を抜けるとその先はコロッセオである。





メトロB線のコロッセオ駅付近で何やら工事の仮囲いがあると思って目をやると、どうやらメトロC線を作っているらしい。ローマは地下を掘り返すたびに遺跡がワンサカ出てくるので、京都市の地下鉄と一緒で、なかなか工事が進まないのである。





左はコンスタンティヌス帝の凱旋門、その手前にいるのは黄色い服を着揃えた謎の集団!!









昔から旅行の仕事を生業にしてきた父の談によるとローマのコロッセオに対する評価はすこぶる低い。そんな父の背中を見てきた私の中でそれは「そんなにホンマに鳩の糞だらけで、汚くて、みる価値の無いものなのか?」と思っていたが、実物をみると、賞賛に値する建物であると感じた。





ローマの奴隷による(奴隷によって作られた)奴隷のための(奴隷が生死をかけた戦いを強いられるための)建物ではあるのだが、やはりここまでの建造物をたったの8年で作り上げた技術力はもの凄いことだと思う。





コロッセオの中に入ってみる。







まずは青い空と白い雲に感謝である。やはりこの場所は晴天でないと映えないと思う。







そして広角レンズでも恐らく画角が入りきらないであろうことに再び驚かされる。何て大きいのだ!!





コロッセオからフォロ・ロマーノを望む。







いろいろな映画で再現されているが、次から映画を見るのが楽しみになってきた。というよりも、テルマエ・ロマエを見たくなってきた。





あっと言うまのコロッセオやったけど、なかなか楽しかったよ。

つづく