ケーブルカーへ乗り換えとなる強羅駅では、
何と立派なケーブルカー乗車待ちの列がとぐろを巻いている。小田急ロマンスカー、箱根登山鉄道、ケーブルカーと乗り換えるたびにハコの大きさが小さくなっていくのだから、仕方のないことだ。ハコの大きさと列の長さは反比例し、また待ち時間は二次関数的な曲線で急な斜面を駆け上がって行くのである。恐るべしハコ根登山鉄道!
レトロな車両の模型を横目にひたすら並ぶ。極寒の真冬でも、灼熱の真夏でもない日の訪問で助かったなあと思う。
クセのある駅名看板。
強羅の「強」の字が不思議なカタチをしていることよりも私が気になったのは、
公園下のふりがな。『こうえんしも』なのだとか。ちなみにその次の駅である公園上は「こうえんかみ」と読むらしい。いろいろと新鮮!
ようやくやってきたケーブルカーにおしくらまんじゅう状態で乗り込むも
何とか最後尾窓側をゲット。
ここのケーブルカーは何の変哲もないただの直線勾配を登るケーブルカーなのだが、ななななんと!中間駅があるのだ。
行き違いの上方と下方にそれぞれ2つずつ中間駅があって、
各駅ごとに両側の扉が開閉するしくみになっている。
なぜ、両側の扉が開くのかと言えば、線路を横断する設備が装備されていないからである。生駒にあるケーブルカーは踏切があるが、ケーブルが常に往来している上を跨ぐのはかなり危険な感じなので、本来であれば踏切を付けないのが正解なのだと思う。
それぞれ両側のホームには待合所なるものがあるが、車内アナウンスによれば「万が一間違って反対側のホームに降りてしまった場合は、無理をせず次のケーブルカーを待って反対側のホームに出てください」ということなのであるが、次のケーブルって一体どんだけ待つねん!!って感じなのである。
2両編成のケーブルカーで車体も長いので行き違いのところもけっこう大きい。この車体は1995年製のケーブルカーとしては日本初となる冷房車なのだとか。
行き違い後、こちらの車両が駅に停まると、向うの車両も駅に停まるのが当たり前のことなのだけど、ちょっと新鮮。
早雲山駅に到着。列車種別が「各駅停車」になっているが、「急行」とかあるのかと時刻表を探してみたが、今のところ急行運転はしていない模様。改札を出るとすぐにロープウェイのりばがあって、チケットを見せると「おしぼり」のようなものをもらえる。
「おしぼり」のようなものは改札の後ろにもたくさん積まれていて「ナニこの中途半端なサービスは?」って思っていたら、周りの人たちもみんなそれを話題にしていて、よくよく文字情報を読んでみると「メディカルシート」という火山性ガスによる事故を防止するためのアイテムなのだとか。
ゴンドラは神戸のハーブ園に行くときのタイプみたいな感じのもので、2本のロープに2本の腕でぶら下がるようになっていて揺れはほとんどない。途中、無人専用のゴンドラが「火山性ガス計測中」との張り紙が貼った状態でやってくる。
実はほとんど何の下調べもせず、ただただ『黒タマゴ、黒タマゴ』と、ただそれだけを念じながらやってきたので、この先どのような光景に出くわすのか全く分かっていなかったのである。
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