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まっしゅ★たわごと

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イニシエーション・ラブを読んだ。【ネタバレ必至】

2015年09月23日 10時27分16秒 | おすすめ


職場でのお昼休みに私のすぐ後ろの席でなにやら物語のことで二人の男女が話をしているのが聞こえてきた。

B子:・・・何がどうなってるの?
A男:A面とB面てあるけど、あれはB面が先にあってそのあとにA面がある。
B子:へえ?全然わからなかった。
A男:俺は途中ですぐわかったよ。

前からずっと気になっていたけど、なかなか手にとってページを繰ることをしていなかったのだけど、なんとなく「イニシエーション・ラブ」のことなのだろうなあとわかってしまった。だから、数日後に書店で手に取って目次を開いたときに「side-A」「side-B」と書かれているのを見て改めて落胆したのである。ところが、読み終わった後にネットでいろいろ調べてみると【ゴンザの園】というタイトルのブログ(かなり詳細な分析がなされていて面白い)の中でこんなことが書かれている。

『最後の2行で、たっくんがA面とB面で別人であることに気がついたのに、この時制のトリックを見抜けなかった人もいるみたいです。「なーんだ、逆なのか。時系列はB面⇒A面なんだね。マユは夕樹を元彼の辰也と似た男に育てたかったから、ファッションチェックしたり、免許取らせたりしたのかー」という勘違い。これはなぜか女性読者に多いようです。』【ゴンザの園】

つまり私は、A男氏の誤った見識を傍らで聴いたうえで、その誤ったストーリーを頭に思い描きながら読み進めていったので、結果的に最後の2行でだまされてしまったのである...orz

ゴンザの園によれば、何故あの衝撃の言葉を最後の1行にしなかったのかということについても分析がなされていてかなり面白かったので、是非ともこの分析サイトの中から見つけて読んでいただきたいと思う。誤った前情報で読み始めたものの、謎解き的な2度目の読み返しはわくわくのしっ放しで、こんなところやあんなところに伏線があったりとか・・・で、いっそのこと時系列的にまとめようと思って、エクセル化してみたので、アップしておくことにする。

イニシエーション・ラブ (文春文庫)
イニシエーション・ラブ Blu-ray

ここから下は超完全ネタバレなので、これからこの小説を読もうと思っている人は、これより下方にはスクロールしないように注意頂きたい。



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<ネタバレ的時系列整理年表>







参考資料:1987(昭和62)年カレンダー
小説とは違った結末を用意しているという映画版も近いうちに見てみたいなと思った。




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