梅田はがくれ。きっと知る人ぞ知る名店なのだろう・・・このお店は普段早めに行っても遅めに行っても長蛇の列になっているのだが、世間は盆休みのこの日、早めでも遅めでもない時間にふらっと店の前を通ると、なんと一人しか待ち人がないではないかぁ!!というわけで、本当は他のお店を目指して歩いていたのであるが、思いきって並んでみた。
入口にメニューが2冊差してあったので手にとって見ていると店内のオバチャンがすぐにオーダーを取るために出てきた。この日オーダーしてみたのは「生じょうゆ定食」。「生じょうゆ」うどんはどうやらこのお店の看板メニューのようである。定食はこれに「かやく御飯」が付くという。
オーダーを取った後は割とすぐに席が空いて、店内のおばちゃんに呼ばれたので早速入店してみると既にオーダーが通っていて、お盆の上にお茶とお新香が乗っている。なんと流れの良くできたお店だろうか!そして、席に座るなりカウンター越しに店の兄ちゃんが『作り方わかる?』と聞いてくるのだ。更にしばらくすると、茹で上がって鉢に載せられたプリップリの冷たいうどんと、「薬味・大根おろし・すだち」を乗せた薬味プレートが客の前にやってくるのだ。
ここで再び店員さんから「食べ方がわかるか」どうかを尋ねられる。『わかる』と答えれば客が自分で薬味をうどん鉢に載せ、『わからない』と答えればカウンターの中で店員さんが薬味をうどん鉢に載せてくれる。ただし、店の人がやる場合も客がやる場合も一定のルールに従って行わなければならないのが、このお店の特色での決まり事であるみたいだった。
ちなみに、店の兄ちゃんたちはどこまでも親切で、おっちゃんとオバチャンはどこまでも気さくな感じ。特におっちゃんは根っからの大阪商人みたいで個人的には少し苦手かも。どのくらい苦手であるかは以下の会話から察していただきたい。
おっちゃん:食べ方わかるか?
まっしゅ:わかりません
おっちゃん:兄ちゃん大阪から来たんか?
まっしゅ:(やや気押されながら)・・・大阪です
おっちゃん:大阪から来ててこれ知らんのあかんでぇー
まっしゅ:すいません。。。
おっちゃん:『すいません』て謝られたらわしなんも喋られへんやん
おっちゃん:香川行ったことあるやろ
まっしゅ:あります
おっちゃん:香川行く前にうちとここうへんからわからんようなるねん
おっちゃん:ほな、つくるで
おっちゃん:こうやってこうやってあとは(しょうゆ)2往復半や
---うどんがやってくる---
おっちゃん:兄ちゃん、2本だけつまんで口に持ってってみい、
まっしゅ:(あぁ・・・写真撮りたいのにぃ。。。)
---まっしゅ、うどんを箸で2本つまみ口に入れる---
おっちゃん:そうそう、あとは勝手につるんと入っていくわ
おっちゃん:でも、まぜたらあかんでぇ~
終始こんな感じである。
きっと名物おやじなのだろう。。。
で、お味の方はというと、うどんのつるりんとして、それでいて弾力があり、なおかつ「おろし」「すだち」「生しょうゆ」の絶妙なマッチングは文句なし・・・なのだが、それ以上に特筆すべきは、かやく御飯の美味しさが尋常でないのである。
「うどんの定食」というスタイルで提供される「かやくご飯」でこんなに美味しいのは生涯で初めてと行ってもいいくらい美味しい!美味し過ぎる!!かやくご飯、また近いうちに食べ行くぞ!!
梅田はがくれ
大阪駅前第3ビル地下2階
しばらく何回も店の前通っているのですが
ずっとずっとずっと何のお店だろうと思ってました。
最近は毎日駅前ビルの地下でランチを食べてます☆