まっしゅ★たわごと

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【神田】世界の味 日本の代表

2017年01月22日 22時59分02秒 | 東京



酒がまだ解禁にならないため、酒を必要としないお弁当として脳裏に上がったのがこのお店。特に屋号を覚えていたわけでも、知っていたわけでもないが、割と落ち着いた佇まいの店構えといなり寿司が印象に残っていたのだ。弁当を包む包装紙に「世界の味 日本の代表」と書いてあることに気付いたのは開封する直前のことだが、この強気なスローガンは「世界の山ちゃん」級なコダイ表示なのではと思う。コダイ表示が「誇大表示」なのか「古代表示」なのかはご想像にお任せすることにしよう。



店頭のラインナップのうち、身の丈の800円台の寿司に照準を定め店子のオバちゃんに『どう違うのか?』と聞いてみたところ『一方は干瓢でもう一方は梅肉と紫蘇だ』とのこと。さらに突っ込んで『どう違うのか』と聞いても『(巻き寿司の)長さが違う』とか『お稲荷さんの数が違う』とか見りゃ分かることしか言わない。最後に『どっちがオススメか』と聞いても、のらりくらりと緩い返事しか帰って来ない。本当に売る気あるの?・・・って、まあ、個人的には心が決まっていて、甘辛く煮ていて美味しそうな干瓢の方を選択してみる。



いざ、封を開けると中には《神田志乃多寿司のなりたち》とやらが入っていて、そこにはガッツリと「稲荷と干瓢が発祥である」ことが書いてある。オバちゃん頼むよ、それぐらい説明して欲しいっす。



東京のお稲荷さんは関西のお稲荷さんと違って三角アタマではないのねん。なんかアタマの三角いのが好きなのだが・・・、それと心なしか揚げのふっくら感が感じられないし、お稲荷さんのジューシーさも感じられないのはおそらく東西間の違いによるものと思われる。何てったってこのお店は(後で知ったのだが)東京では由緒ある寿司屋さんなのだからね。



ところで、コレ…どうやって食べろと…
まあ美味しいからいいのだけどね。干瓢巻きも美味しかったよん。
神田志乃多寿司



ちなみに、この本の中でいちばん初めに紹介されている「稲荷ずし」の東側代表として用いられている写真は(昨日知ったのだが)神田志乃多寿司の稲荷ずしなのである。
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