まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

水谷修と金八先生

2004年10月18日 21時22分45秒 | おすすめ
 ちなみに、ドラマ「熱中時代」の主人公、水谷豊の間違いではないので前もって言っておく。

 先週末の深夜に教育テレビで「夜回り先生 水谷修」と題した番組をやっていた。水谷先生が各地を回って行っている「青少年と薬物」に関する問題を扱った講演会の模様と、江崎紹子が水谷氏の仕事場で対談しているVTRを織り交ぜながら番組は進んでいく。

 別に、この番組を見るつもりはなく、ただなんとなく付けたブラウン管の向こうに水谷氏のキラキラした瞳が見えた。「誰?この人」と思いつつも、時には少年のように満面の笑顔で聴衆に語りかけ、また時には眼に涙を浮かべながら静かに語る。話の内容は、彼がかつて出会った不幸な少年や少女の物語。彼の口から語られる不幸な少年少女は皆、薬物によって心身ともに滅ぼされ最後にはこの世を去っている。根っからのワルはいない。皆それぞれ大人の事情によって大人に裏切られ・汚され・虐げられてきた子供だそうである。彼は言う「私が殺した」(←私が救えなかったという意味で)と。

 もちろん、人に聴かせるための話術は習得しているだろうが余りにもリアルな言葉に心が震えた。もし、近所で水谷修氏の講演会があるのなら、一度は聴いてみたいものである。

 で、その番組を見るわずか数時間前にやっていた「3年B組金八先生」の第七シリーズが、まさに薬物問題をメインのテーマとしているのである。大麻・覚醒剤の低年齢化が進み、現在では中学生にまで魔の手が迫ってきているというお話。

 このドラマ、三年前の第六シリーズでは「性同一性障害」という重いテーマを扱いながらも、実社会においては昨年より「(性別の)戸籍訂正」ができる法律が出来たりと、時世に少なからずも影響を与えながら作られているドラマなので、前回は虎井まさ衛氏の著書が取り上げられたように、ひょっとすると今回は水谷氏の著書なども紹介されたりするのかなと思ってみたり。

<私が見たテレビ>
10月16日(土)(15日深夜)午前1時~2時30分 NHK教育テレビ
「いいもんだよ、生きるって ~夜回り先生・水谷修のメッセージ~」

<水谷修ホームページ>
http://www.sanctuarybooks.jp/mizutani/