とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

女性論4「ポストモダンの女性論」

2016-06-05 07:21:54 | 社会
 前回申し上げた女性の権利拡大運動は、女性が男性に取って代わるという考え方によるものです。日本の伝統的な男性が仕事で女性が家事という考え方を完全に否定します。男性と女性は平等なのであり、男性も女性と同等の家事をしなければならないと主張します。そのほかでも、たとえば国会議員の数は女性と男性が同じになるべきだ、会社の社長や役員の数は男性と女性が同数になるべきだ、などと主張します。

 これはこれでひとつの筋の通った考え方で、間違ったものであるとは思いません。

 しかし、誤解を与えるかもしれませんが、あえて言わせていただくと、このような考え方は近代の思想の枠組みの中で考えていると言っていいのではないでしょうか。

 近代社会は競争社会です。人間は自分の利益のために活動し、自分の利益のためには競争するはずなのです。男性というのは競争好きです。だから近代社会の中で男性が女性よりも優遇されてきたのではないかと考えることもできます。

 しかし競争社会によってまざまな弊害が出てきているはずです。毎日毎日競争にさらされ、世の中はストレスだらけになっています。競争に勝利するために効率を高めるため、大量生産、大量消費の時代になり、小さな会社はつぶれ、巨大企業ばかりになります。地方都市にも全国チェーンの店ばからりになり、町の個性は失われていきます。さらには国家間の競争につながり、国際紛争が終わることをしりません。
そんな競争社会を否定することが新しい時代なのではないでしょうか。ポストモダンの社会ではその競争社会に対して、共生社会が求められているのではないかと考えるのです。

 続きます
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