とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

映画『はちどり』を見ました。

2020-08-23 08:35:02 | 映画
 韓国のキム・ボラ監督の作品『はちどり』を見ました。少女の成長を描く秀作です。いい映画でした。

監督 キム・ボラ
出演 パク・ジフ キム・セビョク

 主人公の少女は見た目は大人しい「良い子」ですが、家庭や学校で様々なストレスが重なり、反抗することもあります。反抗して「悪い子」になると過程で暴力による制裁をうけます。精神的にも、肉体的にも傷つき、その結果心が壊れていきます。そんな心を受け入れて寄り添ってくれたのが、塾の漢文の先生でした。その先生のおかげで前を向こうとします。

 前を向いた少女は、傷ついているのが自分でもないことに気が付いていきます。家族も友達も、みんな自分のように何かに傷つきながら必死に生きていることに気が付いていきます。みんな必死に生きていてしかし不器用なので躓く、そんな人間の姿が見えてくるようになります。

 静かに、しかし確実に成長していく少女の瞳が印象的です。

 奇をてらったような展開はないのですが、この映画をみると、普通の日常が魅力的なものに見えてきます。


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