とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

日本の言論事情がひどすぎる

2019-09-03 18:35:32 | どう思いますか
 週刊ポストが「韓国なんて要らない」などと題する特集を掲載したり、テレビのコメンテーターが韓国人に対して必要以上の差別的な態度をとったり、最近の日本のマスコミの言論事情は常軌を逸している。それを批判するとインターネットの異常な反応がある。もはや韓国を悪者にしないと生きてはいけないような言論状況が作り上げられている。少しでも韓国を擁護すれば必要以上の攻撃を受けてしまう。これはいくらなんでもおかしな状況ではないか。

 確かに文大統領の言動には納得しがたいものが多いし、腹が立つものもある。しかし文大統領の意見に対してはしっかりと論理的に反論していかなければならない。相手が納得しないのならば納得するように努力しなければならないし、それでもダメならば国際社会に訴えていけばいい。言論で埒が明かないからと言って感情的な態度をとってしまえば、その先は戦争しかなくなる。

 そもそも日本と韓国はお互いに嫌なところを見せつけてきたので、理解しあうのはむずかしい。日本人は韓国人を差別してきたのは事実であるし、韓国人も日本人の差別意識を感じてきたので根本的に日本人を許せないはずである。しかしそれを乗り越えて友好国になろうと、ここ20年くらいお互いにがんばってきたのだ。その努力を無駄にしてはいけない。お互いを認め合い、友好的になろうと努力してきた結果、若い世代ではほとんどわだかまりがなくなってきたのではないか。もう一度両国民は冷静になってほしい。

 最近あおり運転が話題になっている。今の日本の言論事情はあおり運転と同じような心理状態によって起きてきているように思われる。なぜこんな状況になってしまったのか。最近読んだ『朝日ぎらい』や『「いいね!」戦争』にもヒントがあった。この社会の変化をじっくりと考える必要がある。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする