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団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

どうにもならない運命を乗り越えたら、人間として最高の価値がある。

2016-04-20 05:04:10 | 日記
17日の中日新聞朝刊に、
「原発逃れたのに・・・」
サブタイトルに福島の夫婦 また被災
という記事が載っていました。

 余震が続く熊本市内の小学校に開設された避難所に、福島で東日本大震災と原発事故で被災し、
熊本に避難してきた夫婦がいた。

酒井智明さん(48)と妻の孝代さん(60)。
五年前の震災で二人とも職を失い、大病を患った。
「こんな災害に二度も遭うなんて」。
智明さんは天を仰いだ。


 十六日午後、教室の床に敷いた布団にぐったりと横たわる孝代さんの傍に腰を下ろし、
体調を気遣う智明さんの姿があった。
「二日間ほとんど寝てなかったので、疲れがたまったんだね」。
未明に起きた激しい余震で、住まいの県営住宅がある市中心部でも建物の倒壊が相次いだため、
夜明けを待って避難してきた。

東日本大震災当時は、智明さんが育った福島県いわき市で暮らしていた。
運送業を営んでいた智明さんは、沿岸部の駐車場に置いていたトラック二台を流出。
美容師だった孝代さんは地震発生時に転倒して、腕の神経を痛め、
はさみを握れなくなった。

 追い打ちをかけるように東京電力福島第一原発事故が起きた。
自宅は原発から三十六キロにあり、屋内退避を迫られた。
半壊した家に閉じこもり、残っていた冷やご飯で空腹をしのいだが二週間が限界。
孝代さんの故郷の熊本に向かった。

 三ヶ月後、孝代さんが倒れた。
甲状腺がんだった。
放射能汚染との因果関係は分からない。
首元の腫瘍を摘出する手術を受け、
か細い声しか出なくなり、
左側に顔を向ける首の動きもできなくなった。

「妻の医療費を稼がなくては」と、智明さんは復興作業の仕事に就いたが、
翌年、腰に激痛が走る椎間板ヘルニアを発症し、力仕事はできなくなった。

 遠く離れた土地で、被災者の気持ちを理解してくれる人は多くなかった。
「東電から多額の補償金をもらっていると思われている」
「福島ナンバーの車に汚い物を見るような目を向けられた」。
二人で闘病生活を送りながら、福島から同じように
熊本に避難してきた人たちの集いに参加した。
つらい思いを打ち明けると心が和らいだ。

 昨年春、がんや腕のけがが快方に向かった孝代さんは、
美容師の仕事を再開。
美容院を開く資金はなく、病院や福祉施設でお年寄りや
障害者の髪を切る訪問営業だが、頼りにしてくれる人が増えてきた。
夫婦の人生にわずかな光が差し始めたと思ったところで、
今回の地震に見舞われた。

 「何のために熊本まで来たのかなと思ってしまうけど、生きるしかない。
食欲もないけど、食べられる時に食べないと」。

二人はこの日の夕方、市が配布を始めた水と惣菜パンを受け取る列に並んだ。

以上が新聞記事の内容です。


 聖書に下記のような事が書かれているようです。

 「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。
あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」
(コリントの信徒への手紙一10・13)


酒井さんご夫妻にとっては、この試練が耐えられるような試練なんでしょうか?
私なら無理です。
これほどの試練が次から次へと続くのは、あまりにも酷いです。



先日ラジオのテレフォン人生を聞いていましたら、
加藤先生が、
「どうにもならない運命を乗り越えたら、人間として最高の価値がある。」と語っていらっしゃいました。

酒井さんご夫妻が、この過酷な運命を乗り越えられて、人間として最高の価値を手に入れていただくよう願っています。







竹内まりや & 松たか子 元気を出して

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10 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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人生には (かっつん)
2016-04-20 08:22:15
どうしようもないくらい運命に見放される瞬間はあるものです
この話を聞いて
広島と長崎の両方で被災された方がいたのを思い出しました

僕たちも多分みんなそのミニ版は経験してますよね

頑張って幸運を引き寄せていただきたいと思います
返信する
頑張っていただきたいです。 (masamikeitas)
2016-04-20 08:36:33
かっつん、おはようございます。

>人生には
どうしようもないくらい運命に見放される瞬間はあるものです

どうしたことか一旦不幸の沼にはまると、なかなか抜け出せないですね。
かっつんが書かれたように私もミニ版を経験しています。
店は潰れるし、親父は結核で入院するし、お袋は交通事故に遭うは、弟は結核を疑われるは、もうなすべき方法がなかったです。
流れが好転するまでじっと待つ以外なかったですね。(苦笑)

>頑張って幸運を引き寄せていただきたいと思います

いつか酒井さんご夫妻も明日の光が見えてくると思います。
頑張っていただきたいです。
返信する
試練とはいえ (koumama)
2016-04-20 09:29:33
私も若輩者ですが
若い時から病気という病気の繰り返しで
そのあと 母の介護そして父の介護。。って同じ世代の人と比べて
なんでこんなにも試練があるんだろうって思った事何度もあります。
そしていつもそんなとき 人から
試練は乗り越えられる人にだけ与えられるんだよって言われたんですけどね。。
そんなものいらないっていつも思っていました(笑)
本当に
その酒井さんご夫妻の苦痛や どうしようもないとあきらめているお気持ち 
再生するには とても力がいることで
ご自分たちでは無理なような気がしておられるのではないかと心配です
私たちがなにかできるわけではないけど
ただ 早く
できるだけ早く行政が助けてくれて 元の状態に戻れますよう願うだけですよね
でも
少しだけ思うのは
すごくつらい経験をした後 小さな幸せも何もなかった人よりは
感じることが強いのかなと思います
感謝することも大きいですしね
明日の光が 人一倍酒井さん含め 今被災地にいらっしゃる方々に注がれることを信じます
返信する
おはようございます (まる)
2016-04-20 09:30:29
どうにもならない運命というのはないけど、どうにもならない、どうしようもないと思ってしまうことはありますね。
そういうときに、人間は弱いので神さまを作り出し、神さまに頼りたくなるのですね。信じることで、心が元気になるって人はそれでいいかもしれないけど、現実を見ないとどうしようもないですね。
神さまはどこにいるのか、何ひとつもしてくれません。試練を与えて人を苦しめたり試したり?…やめていただきたい^^;

まずは”仕方ないなあ”と現実をしっかり受けとめ、よくよく見て、自分にできることを精一杯するだけですね。心のはたらきや因果法則について知っていれば、かなり心は強くなれる。すべては流れですから、よい流れに変えていく。
元気を出して、目の前のことを精一杯やるだけです。人間の頭は賢くないので、その悪い頭であれこれ考えて(妄想)、落ち込まないことですね。

今(みじかい時間)、自分にできることは何か?に集中して、これは大きな試練だとか、大変だとか思わないようにした方が同じことをしても結局はいい結果になると思います。

どうにかすれば、かならずどうにかはなります(良い悪いではなく)。自分に思わぬ事は起こります(全知全能ではないので)が、今自分にできる精一杯のことを続けていれば必ずそれに合った結果はあるので、あきらめずに生きていってほしいです。暗くなったり落ち込んだりすると、それに合った結果になるので、元気に明るく生きることです。結果をあまり気にしない方が、かえってよい結果になりますね。

同じ状況は続きません。無常です。かならず変わりますから、あまり悲観的にならず、よりよい未来をつくろうと思うことですね。人は基本的に弱いから、自分の力と周りの人の力を合わせて生きるしかないのです。人は助け合わなければ生きていけません。

お釈迦様の教えは現実的で、元気になります。^^
返信する
その苦労(試練)が顔に出ていない人はさらに素晴らしい。 (masamikeitas)
2016-04-20 10:42:23
koumamaさん、おはようございます。

>なんでこんなにも試練があるんだろうって思った事何度もあります。
そしていつもそんなとき 人から
試練は乗り越えられる人にだけ与えられるんだよって言われたんですけどね。。
そんなものいらないっていつも思っていました(笑)

「試練は乗り越えられる人にだけ与えられるんだよって言われたんですけどね。」

この言葉って、第三者だから言えると思います。
試練なんてない方がいいです。
試練がなくて一生を送っているうらやましい人達が世間にはいます。(苦笑)

koumamaさんの笑顔には感心します。
昨日何かで知ったんですが、苦労(試練)を乗り越えた人は素晴らしい、その苦労(試練)が顔に出ていない人はさらに素晴らしい。
koumamaさんは、試練が顔に出ていませんよ。(笑)

>少しだけ思うのは
すごくつらい経験をした後 小さな幸せも何もなかった人よりは
感じることが強いのかなと思います
感謝することも大きいですしね

たしかにそうですね。
長い間病気で入院していて、退院の日 車から外を見ますと太陽の光、空の青さ、花の美しさに驚かされます。
当たり前の日々のありがたさが、身に沁みますね。

>明日の光が 人一倍酒井さん含め 今被災地にいらっしゃる方々に注がれることを信じます

私も同じ気持ちです。
返信する
朝の来ない夜はないのだから。 (masamikeitas)
2016-04-20 10:50:47
まるちゃん、おはようございます。

>元気を出して、目の前のことを精一杯やるだけです。人間の頭は賢くないので、その悪い頭であれこれ考えて(妄想)、落ち込まないことですね。

そうですね。
まずは目の前のことを精一杯やっているうちに、流れが変わりますよね。
朝の来ない夜はないのだから。

>暗くなったり落ち込んだりすると、それに合った結果になるので、元気に明るく生きることです。結果をあまり気にしない方が、かえってよい結果になりますね。

これがむつかしいですね。
どうしても心が沈んでしまい、暗くなります。

>人は基本的に弱いから、自分の力と周りの人の力を合わせて生きるしかないのです。人は助け合わなければ生きていけません。

同じ状況下の方達と話し合えば、少しは勇気がもらえるかもしれませんね。
助け合って、明日を信じて立ち向かっていただきたいです。

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乗り越えられる試練 (hide-san)
2016-04-20 11:00:19
乗り越えられる試練を乗り越える、キリスト教の教えも仏教の教えも似ていますね。

これを真理と言うのでしょうね。
返信する
仏教の教えにもあるんですね。 (masamikeitas)
2016-04-20 11:29:29
hide-sanさん、おはようございます。

>乗り越えられる試練を乗り越える、キリスト教の教えも仏教の教えも似ていますね。

仏教の教えにもあるんですね。
私なら自暴自棄になりますが、酒井さんご夫妻は乗り越えられると思います。
乗り越えていただきたいです。
返信する
酒井さん (モクレン)
2016-04-20 23:09:37
二度も地震災害に合うとは、心が痛みます。
励ます、掛ける言葉もありません。
だだ、辛いけど耐えてくださいと、、、
きっと、乗り越えられると思います。
返信する
こんな事って、あるんですね。 (masamikeitas)
2016-04-21 04:29:45
モクレンさん、おはようございます。

>二度も地震災害に合うとは、心が痛みます。
励ます、掛ける言葉もありません。

こんな事って、あるんですね。
試練が多すぎます。(苦笑)

>だだ、辛いけど耐えてくださいと、、、
きっと、乗り越えられると思います。

私も乗り越えられるのを願っています。
返信する

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