中日新聞の「くらしの作文」に「庭のもくれん」というタイトルで、71歳の女性が投稿されていました。
主人が天国に旅立って三回目の秋がやってきました。
この時期は毎年、長野へ美味しいおそばを食べに、そしてりんごや新鮮な野菜を買いに、のんびり寄り道しながらドライブしました。
旧小原村(愛知県豊田市)の四季桜と紅葉による白と赤のコントラストの感動を求めてのドライブ。
渋滞を乗り越えた香嵐渓のもみじ狩は、いつ行っても興奮します。
赤い橋でポーズを決めパチリ。
大好物の五平餅も思い出です。
小春日和の暖かい日は、ドライブしたいとワクワクします。
それが今では・・・。
あなたはいないのです。
私たちの人生と共に生きてきた、庭のもくれん。
しばらく紅葉を楽しませてくれた後、ハラハラと毎日葉っぱを落とします。
主人はいつも、私が葉っぱを掃いて、ちり取りで集めていると、わざと木をゆすりました。
せっかく綺麗にしたのに、後から後からまた仕事を増やしてくれるのです。
だから私は、このもくれんの葉っぱが落ちる光景を見ると、なぜか心が切なくなってしまうんです。
あなた・・・・、今年も木を揺すって葉っぱをいっぱい落としてくださいな。
ちゃめっ気たっぷりの笑顔で。
早くしないと、もうすぐ全部落ちてしまいますよ。
私を困らせてくださいな。
待ってます。
以上です。
投稿者さんとご主人との愛の物語が書かれていたように思いました。
>主人はいつも、私が葉っぱを掃いて、ちり取りで集めていると、わざと木をゆすりました。
せっかく綺麗にしたのに、後から後からまた仕事を増やしてくれるのです。
子どもの頃気に入った子に、いたずらしたくなりましたよね。
ご主人は奥様をかわいいあまり、いたずらしたくなったんでしょうね。
奥様が困った顔をするのを楽しまれていたように思います。
>あなた・・・・、今年も木を揺すって葉っぱをいっぱい落としてくださいな。
ちゃめっ気たっぷりの笑顔で。
早くしないと、もうすぐ全部落ちてしまいますよ。
私を困らせてくださいな。
奥様は、ご主人のちゃめっ気たっぷりの笑顔でいたずらされたのを懐かしんでいらっしゃいます、切ないですね。
奥様は本当にご主人のことが大好きでしたね。もちろんご主人も奥様のことが大好きだったと思います。
愛燦燦(あいさんさん)