新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月17日 その2 オールスター戦という名の野球ショー批判

2016-07-17 10:45:58 | コラム
あの様な見世物を2回もやる必要があるのか:

NPBやスポンサー側からすれば、二日も続けて開催する経営的な理由はいくらでもあるだろう。だが、冷静なる評論家から見れば、内容に乏しい空疎な野球ショーを見せられては退屈だ。だが、純真無垢な野球のファンは喜んで球場を満員にして、ホームランダービーなどと称したホームラン競争を楽しんでおられたのだから大変結構で、興行上は大成功なのでだろう。確かに広島の菊地のように見事な守備を見せてくれた収穫もあるにはあったが、後は如何にもおざなりだった。

何がおざなりかと言って、西武の涌井投手から綺麗なホームランを打ったDeNAの筒香は、同じ高校の6期だったか上の「涌井さんはストレート(言うまでもないカタカナ語であり、英語にこんな専門語はない)を投げてくれると思っていた」と語ったことが示すように、未だ欠点が多い筒香に打たせない為には涌井は変化球も投げるべきだっただろうと思う。これはほんの一例に過ぎないが、このショーでは投手たちは持てる全球種を使うことなく、真っ直ぐだけを投げるという言わば不文律のような取り決めがあるが如きだ。

その方が華やかなホームランや見事な長打が出やすく野球ショーが盛り上がるのだが、涌井のように言わば不名誉に近い記録は残ってしまうのだろうが、そこはそもそも馴れ合いであれば部外者が何と言うこともあるまい。来年の査定に影響するような性質ではないようだから。大谷翔平が投票で選ばれた投手としてではなく打者として出場しホームランダービーとやらでは勝ったし、昨夜は試合中でホームランも打ってMVPとなり果てて大いに盛り上げに貢献したし、ショーは大成功だっただろう。

一部には「選ばれた者たちはやる気がなく内容が空疎な野球をやり、選ばれなかった連中にはシーズン中の絶好の休暇となっている」との説があるとも何処かで読んだ。

だが、私は大谷を両面で使い(二刀流はおかしな表現だと断固として主張する)それなりの成績を残しているのは、見方によっては立派だが、私は才能の浪費だと栗山監督を批判したい。またオールスターに投手で出られなかった「マメを潰した」との理由は日頃の注意不足か練習に問題があるのか、両面に使ったことの悪しき結果かと思っている。一刻も早く止めてどちらかに専念させるべきだ、栗山君よ。

なお、ホームランダービーだが、これに出されて(出て?)ダメだった山田哲人は試合でもサッパリだった。あの様な無茶振りをすることをやらせられれば打撃が崩れてしまうのではないかと、私は昔から懸念していた。まさか前半にあれだけ打ちまくらせて貰えた山田が実際の試合では振るわなかったのは、あのショーで調子が狂ったのかとやや懸念している。きついことを言えば「ビリのテイームで幾ら打っても余り手柄にはならい」のだと山田君に認識して貰いたいのだ。


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