新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

W杯サッカー2022が始まった

2022-11-23 07:48:21 | コラム
我が代表の第1戦の相手はドイツである:

テレビも新聞もここを先途と盛り上げようとしているし、巷には我が代表がFIFAのランキンの格上のドイツに勝てそうだと言わんばかりの希望的観測が溢れている。何れにせよ、過剰に期待した重圧で選手たちを押しつぶさないようにすることだ。

私は「もしも勝てるのならば1対0のような僅差で、負けるのならば3乃至は4対1程度で、終始圧倒されてしまうのでは」と見ている。勿論、我が代表が勝ってくれることを望んでいるが、単純且つランキング通りに見れば、勝てる可能性は低いだろうと思っている。私は湘南中学以来の監督だった岩淵次郎氏の「勝負に番狂わせなどな。強い方が勝つのだ」と、野村克也氏の「勝ちに不思議あり、負けに不思議なし」も同様に信じている。

テレビで既に何試合か見る機会があった。そこで注目したことが「カタールの暑さ」だった。多くの選手たちが足が吊ったのか、暑さによる過労なのか、水分切れなのか、ピッチに倒れ込んでレフェリーが直ぐに「担架」のジェスチャーをすることだった。夜でも30度を超える中で90分も動いて、2試合で見た9分という長いアディショナルタイムともなれば、倒れる者が出てくるのも不思議ではない。我が方の対策や如何にの思いだ。

このところ述べてきたように、森保監督就任後のサッカーの質の変化が、ヨーロッパの強豪であり古豪であるドイツに勝てるのかという問題だと思っている。確かに、現在の代表選手たちの技術は目覚ましく向上したし、ヨーロッパでも通用している者が増えてきた。だが、それは、何度でも言うが「周りが上手いので彼らを活かす方法を心得ているのだから」であり、ヨーロッパの一流選手たちを凌駕した領域に達したのではないと思って見ている。

何度でも言うが、ヨーロッパ諸国の独自の戦術の中で活かされてきただけの進歩であり、選抜(寄せ集め?)された選手たちが集まっているティームには「周りの優れた者たちに使われてきた選手たちが集まっているだけなのでは」と懸念している。何度も言ってきたことで「世界的な有名選手になった中田英寿の悲運は、周りの10人が中田英壽ではなかったこと」である。久保建英などは無類に上手いが、それはスペインのティームにいるからの上手さなのだと思っている。

何れにせよ、普通には“upset”と言われている「番狂わせ」を我が代表がやって見せて欲しいのだ。また英語の講釈になるが、アナウンサーや解説者たちが好んで使っている“giant-killing”はUKというかKing’s Englishの表現である。