他の選択肢などない:
私はこれまでに岸田文雄総理と岸田内閣を貶しこそすれ、賞賛したことはないと思う。そのようにご記憶の方がおられれば幸甚である。しかしながら、私は断固として岸田文雄総理とその内閣を支持するのだ。その理由は簡単明瞭で、国の内外に難問山積のこの時期にあって、経緯はどうあれ我々国民が正当な手続きで(敢えて民主的になどとは言わない)選んだ自民党政権であり、その首相である岸田氏を支持する以外に何があるのかということ。
より明確に言えば「泉健太総理大臣による統治などを望む気などは毛頭ない」という意味であり、ハッキリとした意思表示である。
だが、残念ながら就任以来今日までの1年2ヶ月足らずの間に、岸田さんがやって下さった諸々の政策や対策の中には「岸田総理、善くぞやって下さいました。お決め下さいました」と両手を挙げて賞賛したいことがどれほどあったのか。いや殆どなかった」と言っても誤りではないとしか思えないのだ。総理は確かに頻繁に海外出張(「外遊」との表現は採らない)されて、海外にその存在を認めさせようとされたとは見ているが、内政面で国民を喜ばせたよう施策がどれほどあったのかと言いたいのだ。
私はマスコミ報道からしか、内閣が何をやっているのかを知る機会がない。だが、総理の動きを見ているとマスコミが「支持率低迷の最大の原因」と報じている「旧名統一教会」関連の対策が俗な言い方だと嫌悪する「一丁目一番地」であるとしか見えないのが残念であり、遺憾なのだ。経済対策だったかで電気・ガス・ガソリン等の負担を幾らか軽減する案を持ち出されていたが、オール電化のアパートに住み、自動車を持っていない我が家にとっては弥縫策以下でしかない。いや、雀の涙以下でしかないだろう。
以前から批判してきたことだが、岸田文雄総理とその側近たちには「何を以て優先すべきか。何が国民の日常生活に最も貢献するか」が全くお解りではないとしか思えないことばかりをやっておられるようなのだ。この辺りに、私がずっと指摘して来た「実務の経験がないか、現実の世界に触れた経験が極めて少なかった方々が政治をやっているから、こういうことになる」の、望ましくない具体例が岸田内閣とその閣僚だと見ている。
以上述べてきたことは「批判ばかりじゃないか」と指摘されそうだとは承知している。だが、批判と非難のコインの裏側は「改善、改良すべき諸点が指摘されている」と見て貰えれば解ると思う。私は献策しているつもりなのだ。「もう少しだけ、我々国民の日常生活における負担を軽減するような策を講じて頂きたい」のである。「冬場の節電を」などと言うことが、どれほど見当違いかがお解りかと言いたいのだ。